
2027年に10周年を迎えるホロライブプロダクションが、これまでの歩みを振り返るとともに、ファンに感謝を伝える展示イベント「hololive Grand Reception ~感謝を込めた招待状」を東京・有明「TOKYO DREAM PARK 7階」にて開催中です。
そのコンセプトは「9周年のレセプションパーティー」。
「アソビ★まわり隊!」や「holoAN」を除く、所属63名の女性タレントがこのイベントのためにデザインされた多種多様なパーティードレスをまとい、「ファンへのおもてなし」「ファンとともに作る企画」をコンセプトに、さまざまな展示で来場者を迎えました。
そのボリュームは、じっくり見て回っていると数時間が軽く溶けるほど。混雑状況によっては、ほぼ1日楽しめる内容です。とくにメインエリアとなる「hololive PARTY TIME」には63名のタレントひとりひとりの大型パネルが展示されていて、「9問9答」やマネージャーによる「取扱説明書」など、ここでしか見られないコメントなど、つい足を止めてしまうほどでした。
そのほか直筆メッセージがあったりフォトスポットがあったりと、年に一度の祭典「hololive SUPER EXPO」の出張版のような情報量たっぷりな展示内容だった本イベント。
そこで本稿では、会場のようすをレポートするとともに、「9問9答」の質問のひとつ「ファンからもらった言葉(物)で、今も大切にしている言葉(物)は?」に注目。ホロライブタレントの“本心”をお伝えします。

<開催概要>
■hololive Grand Reception ~感謝を込めた招待状~
■期間:前半 10/10(土)~10/28(水)
後半 10/31(土)~11/23(月・祝)
※10/29・30は展示入れ替え休館
■会場:EX STUDIO7 TOKYO DREAM PARK 7階
ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」徒歩 約5分
りんかい線「国際展示場駅」徒歩 約9分
■時間:土日祝 10:00~19:00 平日 13:00~20:30
※最終日は17:00まで
■チケット情報
【前売券】
<先行抽選販売>
前売入場券:2,500円(税込)
グッズ付き入場券(ブックマット付きメモリアルアート):4,500円(税込)
<一般販売>
前売入場券:2,500円(税込)
【当日券】
当日入場券:3,000円(税込)
ブックマット付きメモリアルアート引換券:2,000円(税込)
※ブックマット付きメモリアルアート 付き入場券/引換券
内容:ブックマット付きメモリアルアート
※全2種
※サイズ:【本体】23.4×18.3cm 【イラスト】16.4×11.4cm
【hololive Sign Simulation】
※別途チケット申し込みが必要です。詳しくは公式サイトまで。

◆ホロメンが目の前でサインを!
本イベントの目玉企画は大きく分けて以下の6つ。
まずホロライブタレント63名が個別の特大パネルで来場者を迎える「hololive PARTY TIME」。
タレントが考えた「もしも」のお題にファンが回答するランキング企画「IF STORY」。
タレント考案のオリジナル・ウェルカムドリンクを再現したコーナー「GUEST LOUNGE」。
タレント全員のスタンディが来場者を迎えるフォトスポット「SECRET GARDEN」。
そして撮り下ろしの音声ガイドと、3階会場で実施されている「hololive Sign Simulation」です。(本会場は7階)
コンセプトがレセプションパーティーということで、全体の飾りつけは迎賓館やお城といった洋風のたたずまい。エントランスにはガーデン調のシチュエーションと、ホロライブプロダクションのタレントとスタッフの連名で感謝のメッセージが掲げられています。


到着した来場者はまずウェルカムムービーでホロライブタレントからの招待を受けます。その先はメインエリアとなる「hololive PARTY TIME」が広がっていて、タレント63名の個別の大型パネルに圧倒されました。




この日のために仕立てられたパーティードレスは、タレントたちの魅力をギュギュッと濃縮したものとなっており、普段の配信では汚い悲鳴を上げているようなタレントでも「女の子」を感じて思わずドキッとさせられます。パネルには「9問9答」と「取扱説明書」が記されていて、「9問9答」では今まで配信で話さなかったようなことや、改めてアピールしたいことなどが回答されていました。
また「取扱説明書」はマネージャーから見た各タレントの扱い方やプロフィールなどが書かれており、改めてそのタレントの魅力を発見するものとなっていました。
ここに書かれていたお題のひとつ、「ファンからもらった言葉(物)で、今も大切にしている言葉(物)は?」については、たいへん興味深かったので、後ほど改めて紹介したいと思います。
タレントの大型パネルから続くのはホロライブプロダクションの年表と、全体ライブで使用した「オリジン衣装」「ブライト衣装」「カラーライズ衣装」の3着の再現衣装の展示です。




年表は誰がどのタイミングでデビューしたのか、どこでYouTubeチャンネルの登録者数100万人を達成したのか、どのような出来事があったのか、その代表的なものが記されていて「こんなこともあったな」と感慨に浸るエリアです。とくに2021年は登録者100万人が続出した年であり、2020年からの飛躍のひとつの結果がうかがえました。昨年もアキロゼさん(アキ・ローゼンタールさん)が念願のYouTube登録者数100万人を達成したばかりで、その感動のようすが甦ってきた人も少なくはないはずです。

年表の次はファン参加企画の「IF STORY」と直筆メッセージのコーナーです。タレントが考える「もしも」の質問にファンが回答し、その結果を発表したものですが、「自分ならこうかな?」と改めて考える楽しさもあり、夢が膨らむ内容となっていました。
おもしろいのは直筆メッセージのコーナーです。5面あるうちの4面にタレントが、残り1面をクリエイターが記入するスペースになっていたのですが、いつもと同じように落書きしあって「わちゃわちゃ」するタレントたちの横で、谷郷氏だけクリエイターコーナーにポツンと直筆メッセージがあり、その誠実さに思わずニコニコしてしまう瞬間がありました。




連絡路の役割を果たしていた年表および「IF STORY」のコーナーから次の入り口をくぐると、そこに広がっていたのは「GUEST LOUNGE」のコーナーです。
このコーナーはゲストのくつろぎの場をイメージしたものとなっており、タレントが考案したオリジナルのウェルカムドリンクを再現した展示物で華やかに彩られていました。中には直筆のデザイン画を展示するタレントもいて、ここでも全63種類のドリンクを眺めているだけで楽しい時間が流れていきます。「ラウンジ」のタイトル通り、楽しそうにオリジナルドリンクを紹介するタレントたちの姿をイメージし、ドリンク片手に談笑しているような気分になりました。室内の上品なシチュエーションとともに、いくらいても飽きない空間です。



ラウンジを出ると待っていたのは、タレント全員と記念撮影ができるフォトスポット「SECRET GARDEN」のコーナーです。63名が3つのエリアに分かれて来場者と記念撮影をしていました。
その先にあったのはタレントのお見送りコーナーです。パーティードレスを脱ぎ、いつもの服装に戻ったタレントたちが、2つの窓からこちらへ代わる代わる挨拶をしに現れます。もちろんこのムービーも今回の企画のための撮り下ろしたもの。名残惜しさでいっぱいになりました。
しかし後ろ髪を引かれるのも一瞬のこと。最後のエリアが物販コーナーになっていて、この企画のために製作されたグッズが所狭しと並べられていました。




会場外にはファンレター用のポストと、タレントたちのファンレターに対する熱い想いを綴った直筆メッセージが飾られていたのですが、ストアで購入したレターセットを使えば、その場でファンレターが出せるおもしろい試みもあり、ファンレターに対するタレント・スタッフの熱い想いが感じられました。
本イベントでフツフツと湧き上がってきた熱い想いがあれば、ストアでレターセットを購入し、その場で感想を書いてみてはいかがでしょうか。



そのほか録り下ろしの音声ガイドも見逃せません。数種類からタレントの組み合わせが選べ、タレントたちにエスコートされているかのような気分を味わいながら会場を回れます。
また3階会場では、別途チケットを購入することで体験できる「hololive Sign Simulation」も。
こちらは個室に入り、1対1で好きなタレントに直筆サインを書いてもらうかのような疑似体験が味わえる貴重な機会です。たったひとりのために撮り下ろしのコメントを語ってくれ、直筆サインをデザインに組み込んだ特製ブロマイドをプレゼントしてくれるという本イベントならではのアトラクションでした。
エンタメ業界にそれなりの長さで在籍し、サインに慣れきってまるで興味がない筆者でさえ、「えっ、いっ、いいんですか……??」と少しドキドキするほど、そこは特別な空間になっていました。
「VTuberによる直筆サイン会の疑似体験」だけでも前代未聞でおもしろいので、展示会だけでなく、シミュレーター企画もぜひ参加することをおすすめしたいところです。



◆ファンからもらって嬉しかった言葉とは?
さて前述したメインエリア「hololive PARTY TIME」でもっとも目を引いたのが「9問9答」のお題でした。
そこには、たとえば「9年間ずっと使い続けている愛用品は?」「自分のグッズを作るしたら、次に何を作りたい?」「まだ誰にも教えていないマニアックなこだわりは?」などがあり、これまでの活動の振り返りや、これからやりたいことなどをタレントたちが回答していました。
中でも興味深かったのが「ファンからもらった言葉(物)で、今も大切にしている言葉(物)は?」という質問です。

もっとも有名なところでは、さくらみこさんが回答した、海外の35P(みこぴー/みこさんのファンの総称)からプレゼントされたというドラマ『スーパーナチュラル』出演俳優陣のサインが挙げられていましたし、星街すいせいさんはカナヘイ氏のブランケット、夏色まつりさんは「ガチ神」という布団乾燥機を回答していて懐かしい気分になりました。
というのも、実はホロライブでは、かつてファンからプレゼントを受け取っていた時代がありました。しかし追跡行為が社会問題化したのをきっかけに、現在はファンレターのみを受け取るようになっています。このイベントでも推奨していた手描きのファンレターです。グッズ類のプレゼントはその時代を思い出すものであり、それだけで懐かしい気分になりました。
また回答として比較的多かったのがそのファンレターです。アキロゼさんは宝物だからとすべて保管しているそうですし、ラプラス・ダークネスさんは小学生女児からもらったファンレターを大切にしています。
ラプラスさんについては、「小学生女児からのファンレター」という回答に、当初は「またまた総帥は~」とやましい方向でとらえてしまいましたが、「(似顔絵つき)」の一文に気付き、それがどれだけ嬉しかったのか、その感情が伝わって来て、とてもほっこりしました。
また桃鈴ねねさんは「みんなの“直接”が感じられるから」という理由でやはり手紙と回答。普段はモニター越しということで、手描きのファンレターは一味違う感情が沸き上がって来るようでした。

おもしろいところでは、儒烏風亭らでんさんの「#行ったよらでんちゃん」のタグです。このタグは、らでんさんが紹介した美術館や展示会に実際に訪れたファンがXで報告するために使用するタグとなっており、ファンの見聞が広がったことを自分のことのように喜ぶ、らでんさんらしい回答となっていました。
そしてもっとも多かった回答が「言葉」です。
元気が出た、歌が好き、声がいい、そんな誉め言葉から、救われたという言葉まで。そこにはファンを喜ばせることができて嬉しいという気持ちと同時に、その言葉でタレント自身も励まされたようで、ホロライブらしい“和”を重視するコミュニティーの存在を改めて噛みしめる機会となりました。

なかでも目を引いたのは「命を救われた」という言葉をかけられたカエラ・コヴァルスキアさんと、こぼ・かなえるさんです。大げさに聞こえるかもしれませんし、何があったのかは分かりませんが、世界中には様々な想いを抱えて生きている人がいます。そういった人々の事情に想いを馳せると同時に、今もきっと配信を視聴しているんだろうなと思うと何だか温かな気持ちになりました。「hololive SUPER EXPO」には多くの海外ファン(海外ニキ)も訪れていますが、その中にいたのか、それともこれから訪れる機会があるのか。そのあたりも気になります。
また、歌声を媚薬に例えて褒められたロボ子さん、競うのではなく持ち味を活かすようアドバイスされた大空スバルさん、「君もホロライブの一員なんだよ」と声をかけられたクレイジー・オリーさんなど、それぞれ“歩む道”を示してくれたような言葉もあり、それが現在の彼女たちを形作っていると思うと、それもまた感慨深いです。
個人的に胸に来たのは、鷹嶺ルイさんの「信じて応援するから、ルイ友(ファン)のことも信じてね」の言葉と、百鬼あやめさんの「もっと自分を褒めて欲しいし、誘って欲しいとコメントをもらった時はぼろぼろ泣いちゃいました」のコメントでした。
誹謗中傷もある中、それに惑わされないのは、やはり日々の活動の中でお互いに励まし、励まされているからだと思わせてくれるものがあります。それにホロライブは、この9年の間で難しい状況に直面したことが何度かありました。それでも離れずに応援し続けるファンの姿を筆者も幾度となく目にしています。
今回の展示イベントが「ファンを招待する」というコンセプトのパーティーシチュエーションになったのも、そのような経緯があるため納得しかありませんでした。
「9問9答」はまだまだ面白い回答がたくさんありますし、ここで紹介した回答を、実際どのようなコメントで表現したのかは、やはり会場で確認してほしいところ。
サインのシミュレーションも新感覚でとても驚きましたし、もし迷っている人がいたら、騙されたと思ってぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
なお開催期間は10月10日(土)から11月23日(月・祝)まで。東京会場で実施した後は、大阪、名古屋、福岡でも順次開催する予定ではありますが、名古屋会場と福岡会場では規模と展示内容を一部縮小しての実施となるため注意が必要です。


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