【「Echo of Resonance in dark playground」概要】
日時:5月12日(日)開始予定時刻 10:30/21:00の2回公演
※当日の周辺状況によって、公演時間は多少前後することがあります。
※12:00~20:00の時間帯も、自然発生的にパフォーマンスが行われる可能性があります。
※雨天・荒天時には中止する可能性がございます、あらかじめご了承ください。
場所:日比谷公園 草地広場
観覧料:無料
予約:不要
哲学者のシモーヌ・ヴェイユ(Simone Weil|1909-1943)の箴言集『重力と恩寵』に由来する〈Gravity and Grace〉。花や葉脈、自然の波を想起させる流線の紋様が刻まれた7mに及ぶ巨大な壺。その中からは鮮烈な光が放たれます。しかしその一方で、光と影が織りなす「美しさ」という恩寵の背後には、巨大なエネルギーに伴うリスクもまた見え隠れします。
国立新美術館の展示室で展示されたことが記憶に新しいですが、公園での展示となる今回は、壺の紋様の影と公園の木々や遊具の影が交差しながら伸びていく異なる趣をみせるでしょう。
1998年ダンスパフォーマンスを中心に複合的で広義な「ライブ」を探求する集団『study of live works 発条ト(ばねと)』を、音楽家・制作者らと共に設立。その作品が当時コンテンポラリーダンスの国際的登竜門とされた「バニョレ国際振付賞」を国内最年少で受賞する。
2006年、新たな活動単位『AbsT』を設定。
物質・音・光・言葉・物語など、あらゆる「他者」と併存/交感し、繊細さと危うさが交錯する独自の身体性や、時間・空間・存在へのまなざし/構築性が評価され、国内外の振付家や演劇作品への出演/振付、 音楽家・美術家・映像作家など様々なアーティストとのコラボレーションも多く企画された。
横浜に生まれ、山梨・和歌山・東京で育つ。英国ランベール・スクール卒。在学中、Rambert Dance Companyの全英ツアーにおいてイツィック・ガリーリ振付『A Linha Curva』に出演し全英ツアーに参加。卒業後、Phoenix Dance Theatreに入団、カンパニーに振り付けられた作品のほとんどに主要メンバーの一人として出演。2012年に退団後、ロンドンオリンピック開会式においてアクラム・カーン振付セクションに出演。帰国後、日本を拠点にフリーランスのダンサー・パフォーマーとしてシディ・ラルビ・シェルカウイ、フィリップ・デュクフレ、平山素子、近藤良平、テロ・サーリネン、インバル・ピント/アブシャロム・ポラック、エラ・ホチルド、トリスタン・シャープス、キミホ・ハルバート、夏木マリなどの作品に出演。
2021年、愛知県芸術劇場にてコロナ禍で現代社会における「身体の不在」をテーマに3つの新作を発表。
22年、インド、国内で再演を重ねたほか、欧州文化都市リトアニアのコンテンポラリー ダンスカンパニーAURA Dance Theatreから委嘱を受け、『Proxy』の改訂版『Esybė』を振付。
23年、愛知県芸術劇場×DaBYダンスプロジェクトにて『Rain』を現代美術作家の大巻伸嗣、サウンドアーティストのevalaとともに創作。国内4ヶ所、香港のNew Vision Arts Festivalにて上演する。同年、「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」(国立新美術館)にて、パフォーマンスへのディレクション/出演を担当。