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「尻ゲー」と騒がれた『NIKKE』はなぜ、サービス1周年を迎えてなお盛り上がるのか―プレイヤーの予想を超える“良展開の不意打ち”

正式サービス開始から1年が過ぎた『勝利の女神:NIKKE』。当初は「尻ゲー」のイメージも濃く、一発屋と見る向きもありましたが、確かな実績を上げて2年目に突入。その成功のカギは、ユーザーの予想を超えた部分にありました。

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「尻ゲー」と騒がれた『NIKKE』はなぜ、サービス1周年を迎えてなお盛り上がるのか―プレイヤーの予想を超える“良展開の不意打ち”
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■インフレも緩やかで、“強いニケ”を長く使える

ガチャが比較的易しめなのは、ユーザーにとって嬉しい利点です。しかし、“強さのインフレ”が激しかったら話はまったくの別モノ。「こいつがいないと、ここから先の攻略はキツイ」というキャラが毎月のように出てきたら、誰でも課金疲れに陥ることでしょう。

ですが、この点も『勝利の女神:NIKKE』はユーザーの予想を超える安定ぶりを見せています。俗に言う“最強キャラ”が何度も更新されると、追いかけるのも一苦労になりますが、本作の“最強キャラ”のインフレはかなり緩やかなものでした。

まず、大ダメージを叩き出す火力系は、現時点では「アリス」と「モダニア」が2大巨頭。ここに続くニケも何人かいますが、頭ひとつ抜けているのはこのふたりです。そのうち、モダニアが新実装されたのは今年の1月。アリスに至っては最初期から実装されており、1周年を迎えてもなおトップクラスに居続けています。

火力担当だけ見ても、そのトップクラスは今年の1月から更新されておらず、その活躍は現在も進行系。また火力担当以外でも、強力なバフやクールタイム短縮、遮蔽物の回復など総合力の高い「リター」や、味方全体への無敵付与による難所のピンポイント起用や対人戦で唯一無二の働きを見せる「ノア」も、アリスと同様の初期組です。

この1年で新実装された中には、レギュラー入りする強みを持ったニケも複数いましたが、リターやアリスに替わる人材はまだおらず、全体的なインフレはかなり緩やかな部類です。

強いと評判のキャラを手に入れて育てたのに、もっと強いキャラがすぐ実装された──基本無料のゲームを遊んでいると、こんな展開もしばしば味わいます。本作も長い目で見れば、いずれ“この時”を迎えますが、少なくともここまでの1年間はそのサイクルが非常に緩やかでした。

「インフレが進む方が刺激的」という見方もあるので、どちらが良いとは一概に決められませんが、“加速する強さの競争”に疲れたユーザーにとっては、『勝利の女神:NIKKE』のペースが嬉しく感じることでしょう。

■これから始めても十分楽しめそうな『勝利の女神:NIKKE』

牽引力のあるシナリオで一気に引き込み、ガチャの設定は控えめで「天井」の持ち越しアリ、強さのインフレも抑えめと、凡庸な基本無料系ゲームと比べて良い意味で方向性が異なる『勝利の女神:NIKKE』。

単なる“尻ゲー”かと思って始めたら予想のことごとくが裏切られ、1年を通してなお遊び続ける常駐ソフトになっていました。筆者ほどではなくとも、シナリオの訴求力や金マイによる救済に驚いた方も少なくないのでは。

こうした理由から、本作は単なる一発屋では終わらず、1周年を迎えてもなお盛り上がる作品として好評を博しています。

サービス開始から1年が経過したゲームですが、これから遊び始めても決して遅くはありません。シナリオの魅力は今も健在ですし、インフレも緩やかなので時間をかけて戦力を揃えても腐りにくく、焦ることなく自分のペースで楽しめます。

PvP要素はユーザー間の差が出やすいものの、「ランキング上位者だけがもらえる限定ニケ!」みたいな報酬はないので、ほどほどでいいと割り切れば大きな問題はありません。

しかもこのタイミングで始めれば、1周年記念に合わせた様々なプレゼントがもらえます。例えば、ログインするだけでピックアップが狙える高級チケットが30枚、イベントストーリーのログインおよびプレイ(ミニゲーム含む)で最大40枚もらえるので、合計70回分のピックアップガチャに挑むことが可能。もちろん、今後に持ち越すのもアリです。

また、SSRニケ「スノーホワイト:イノセントデイズ」が、ログインとイベントのプレイで最大4体もらえます。プレイ開始直後の新規ユーザーには間違いなく有用な戦力なので、頼もしくて可愛い新ニケもぜひ手に入れましょう。

ニケの“お尻”が魅力なのも、まごうことなき事実。ですが、それだけで見切りをつけるにはもったいない、しっかりと練られている“ゲーム”なので、興味が沸いた方はぜひ『勝利の女神:NIKKE』を遊んでみてください。十分な性能のパソコンをお持ちなら、PC版でのプレイもお勧めですよ。


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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