カプコンは、オンラインゲーム「モンスターハンター フロンティア オンライン(MHF)」において、予定通り2007年7月5日(木)より正式サービスを開始しました。
オープンβテスト(正式サービス開始前に、誰でも参加できるテストプレイ)に多数のプレイヤーが集まったことから、急遽「テクニカルテスト」に差し替えられ、オープンβテストの開始が一週遅れるなど波乱含みだった「MHF」ですが、正式サービスは予定通りのスタート。今後は、オープンβテストの段階で3つに増設されたサーバーごとの行き来や、プレイヤーの希望を継続的にリサーチし続けることなどが課題となるでしょう。家庭用ゲームであれば発売日は一つのゴールですが、オンラインゲームにおいて正式サービスの開始は新たなスタート地点に他なりません。オンラインゲームの運営はゴールの存在しないマラソン競技といってもいいでしょう。となると、開発者は走り続けるランナーのような存在。倦まず弛まず、着実に歩を進めることが要求されます。沿道にいる観客のチェックも厳しい世界だけに、カプコンの今後には注目が集まりそうです。
SNKプレイモアは、2007年7月1日(日)に「KOFマキシマムインパクト レギュレーション“A”(KOFMIA)」とザ・キング・オブ・ファイターズ '98アルティメットマッチ(KOFUM)」のイベントを開催しました。
「KOFMIA」は「KOF」をベースとした3D格闘ゲーム。ジャンプを起点とした攻めやコマンド技など、2D格闘ゲームに近い操作性でプレイできるのが特徴。これまでの格闘ゲームでは、アーケードで先行稼働、家庭用が半年〜1年遅れてこれを追う、という形が一般的でしたが、「KOFMIA」ではアーケードの稼働と同時期に家庭用が発売。また、家庭用ではMMBBによる通信対戦も可能となっています。
格闘ゲーム界は、MMORPGに近い、スタートダッシュ重視、先行者有利の世界となっており、ゲームセンターで練習できない人や、初心者などがふるい落とされてきました。結果、ジャンル自体が急速に勢いを失っていったのですが、今回のアーケード・家庭用同時期発売と通信対戦対応は、これまでの構造的な欠陥を克服し、格闘ゲームが勢いを取り戻すチャンスといえるのではないでしょうか。家庭用で基礎を練習、通信対戦で同レベルの人々と戦い、最後にゲーセンデビュー……という流れが上手く機能すれば、格闘ゲーム人口の増加さえ望めるのではないでしょうか。2D格闘の雄であるカプコンも新作格闘ゲームの制作を発表しており、2007年は格闘ゲーム復権の年とならなくもないかも知れません。
どんなジャンルにしろ、初心者の参入が無くなったところには緩やかな終わりが待ちかまえています。実はこの問題、オンラインゲームの世界でも人ごとではありません。調整でマニアを満足させたはいいが、新規が入ってこないのでは、ゲームそのものの存続すら危うくなります。「初心者が何を望んでいるのか」という問いかけが常に必要なのは、オンラインゲームも家庭用ゲームも同じなのかも知れません。
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