人生にゲームをプラスするメディア

今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜

■毎年恒例「E3」開催。今年は規模が事実上縮小されてしまいましたが…

PCゲーム オンラインゲーム
今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜
  • 今どきゲーム事情■HOUKOU:『E3』が終わり、夏が始まる〜この夏、注目のゲームは?〜

 今回のニュース的な話はこれぐらいにしておき、最近人気となっている動画に関連する話をしてみたいと思います。

 『YouTube』などの動画投稿サイトは、インターネット上ですっかり市民権を得た印象があります。この手のサイトを知らない方は、ほとんどいないのではないかと思います。これらの動画投稿サイトの恩恵はRTS関係にも及んでおり、以前は入手が困難だった世界中のトッププレイヤーのプレイ中のムービーも、簡単に見ることができるようになってきました。リプレイでは味わうことができない独特な雰囲気をよりリアルに体感できますし、たとえ該当のソフトを持っていなくともパソコンさえあれば簡単に視聴可能なのは素晴らしいかもしれません。こういった動画が広がることにより、ユーザーが少しずつでも増えてくれればと思います。特に今までアピールできなかった人達にその存在を教える絶好の機会と言えなくもないかもしれませんね。

 さて、こんなふうに手軽に見れるゲーム動画が世間に広まってきましたが、RTS業界は昔から動画に触れる機会が多い世界でした。厳密に言えば、動画とは意味が異なるのですが、用途としてはあまり大差がない「リプレイ再生機能」があったからです。せっかくですので、リプレイについても触れておきましょう。

 リプレイの歴史は意外と古く…と書いてみましたが、実はどのRTS作品から標準の機能となったのかなど、私自身もよく知りません。調べては見たものの、なかなか記録が見つかりませんでした。少なくともリプレイ機能が意識されるようになったのは、1999年頃、『Age of EmpiresII:Age of Kings』あたりからだと思われます。かの名作『StarCraft』も発売当初はリプレイ機能は搭載されておらず、実装されたのは拡張パックである『StarCraft:Blood War』が出てからとなっています。これ以降、リプレイ機能はRTSの標準機能として認知され一ユーザーの日記レベルから、世界的な大会での解説代わりとしてまで、幅広く活用されています。リプレイによる影響は明白で、全体レベルの大きな底上げに繋がりました。有効な戦略や戦術が登場すると、まずは他人の模倣からと言った具合に一気に世間に広まり、戦略・戦術的な研究にもリプレイ機能が一役買いました。国内は海外と異なり、しばらくの間『AoEシリーズ』が圧倒的なシェアを持っていたわけですが、こういった他人の戦略・戦術を議論する環境があったことが人気の理由の1つであったのかもしれません(初代の『AoE』にはリプレイ機能は無かったものの、他人のプレイを見学することができ、知り合い同士でプレイの見せ合いを行うのも良く見られた光景でした。擬似的にリプレイを見る環境は常時あったわけですね)

 とは言え、最初から完全に受け入れられた機能ではなく、登場直後は、リプレイを撮られるのを嫌う人もいました。理由としては、自分のプレイを人目に晒したくない場合、自分の戦術や戦略を盗まれたくない場合、また海外のトッププレイヤーの中には弱点を探されると言う理由で強く拒否している場合もありました。国内では、当初は問題提議もありましたが、今では「リプレイ画面を撮れるならば撮りたい」と言うのが普通だと思います。ただ、海外のプレイヤーではいまだに嫌う人もそれなりの数がいるようです。その他の問題点として、「模倣が当たり前となったことで、全員が同じような戦略を取るようになる」という、停滞に近い状態に陥ったりした点も挙げられるかもしれません。ただ、これは後々“メタゲーム”的な要素への発展に繋がりました。戦略Aが見つかれば対抗戦略Bが見つかり、Bに対抗するためにさらにCという特殊な戦略を使うプレイヤーが出てきて、Aに戻る…。時期によってこういった流行が生まれる要素になったわけです。個人的には、こういった流れが出てくるのはゲームとして良い兆候で、そのゲームが優れたシステムとバランスを持っている証拠だと思っています。しかし、リプレイが無ければ、戦略・戦術の流行はもっとゆっくりと流れ、メタゲーム的な要素への発展はなかなか難しいものとなっていたかもしれないので、当たり前と言えば当たり前ですが、いまさらながらにリプレイ機能のありがたさを理解していただければと思います。『YouTube』のようなサイトで公開されているスーパープレイ動画も、確かに一見の価値があるわけですが、ゲームに搭載されているリプレイ機能も忘れないでほしいですね。






個人的にはリプレイの印象が特に強いのは、『Age of EmpiresII:Age of Kings』でしょうか。上手くなるために、自分より上手いと思った人のプレイをよく参考にしたのを覚えています (c) 2007 Microsoft Corporation. All rights reserved. ※クリックで拡大画面を表示


■暑い夏の始まりはこれから

 8月5日のEスポーツスタジアム決勝トーナメントは、筆者の家から近場での開催ですので、せっかくですから観戦してこようと思います。面白い話があれば次回以降のコラムで載せたいと思います。

 またプレイリポートの件ですが、良いゲームが無かったので、こちらも次回以降でと考えています。まったく関係ないのですが、RTS関連以外のことがここ最近好調なせいで、ゲーム数とかが減っていました。ここいらで、しっかりと遊びたいな、久々に過去のゲームにも目を向けたいな、と思っています。せっかくの夏休みですからね(しかし、早めに夏休みを取ったので筆者の夏休みはすでに終わってるという話が、あるようなないような)。まぁ、ネット上で会う機会があればお手柔らかにお願いいたします。

 それでは、また次回。
《HOUKOU》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

PCゲーム アクセスランキング

  1. 大接戦を繰り広げた第5回「CRカップ」の順位結果まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で栄冠に輝いたのは…?

    大接戦を繰り広げた第5回「CRカップ」の順位結果まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で栄冠に輝いたのは…?

  2. 熾烈を極めた第4回「CRカップ」の順位発表まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で栄冠に輝いたのは…?

    熾烈を極めた第4回「CRカップ」の順位発表まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で栄冠に輝いたのは…?

  3. 『RPGツクール MV』コラボ素材が凄い!ニンジャスレイヤー、クトゥルフ神話TRPG、ダンガンロンパ、ワルキューレなど

    『RPGツクール MV』コラボ素材が凄い!ニンジャスレイヤー、クトゥルフ神話TRPG、ダンガンロンパ、ワルキューレなど

  4. 『Apex』キーマウ勢必見!海外プロも愛用するリコイル制御術「ジッターエイム」とは

  5. 第7回「CRカップ」順位結果まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で頂点に輝いたのは?

  6. 『VALORANT』世界大会で「キーボード」に注目!?プロゲーマーたちのクセが強いプレイスタイル

  7. 『Apex』最強のレティクルカラーは一体どれ?有名プレイヤーの“推し配色”でエイム力アップ!

  8. 【特集】Steam名作オンラインCo-opゲームから貴方にお薦めタイトルをご紹介!

  9. 第8回「CRカップ」順位結果まとめ!『Apex Legends』インフルエンサーの祭典で頂点に輝いたのは?

  10. 『Apex Legends』射撃訓練場での1vs1が復活!ダウン可能になり、確殺してもその場で装備を維持したままリスポーンする仕様にサイレントアプデ

アクセスランキングをもっと見る