―――片倉とお市の最終ステージは主題歌が流れますよね

高野: ちょっと考えたのは、エンディングの芝居とスタッフロールで上手く何小節目で切り替えるという計算をすれば、シームレスに再生できるんじゃないかということです。ただ、検討はしましたが、制作スケジュール的に厳しかったので、実現できませんでした。
―――なるほど、そうだったのですね。実は「CRI Sofdec」では1つのムービーデータの特定のポイントから再生することができます。今回のような場合もムービーデータを分けなくても、あたかも2つのコンテンツがあるかのように見せることができます。
島守: では次回作はぜひ(笑)。
―――ボイスも豪華な役者ばかりで、人数も多いですよね
小林: キャラクターは今回31人が登場しますが、その中で喋らないキャラクターや同じ人が喋っているものもあるので、役者さんは合計28人でした。収録は東京で行うので、担当の浜は毎作収録のために長期出張に行ってますね。
―――役者さんのチョイスはどんな風に?
小林: まず武将の性格やイメージを考えて、それを元に土林というデザイナーが絵を起こします。それを見ながら役者さんをチョイスしていきます。僕が知っている役者さんの中からイメージに合うものをディレクターの山本に提案して決めます。当然、役者さんがOKであればということですけど。開発の一番最後の段階で声が組み込まれるので、チームの中でどんな反響があるかいつも楽しみですね。
※土林誠氏・・・戦国BASARAシリーズのデザイナー
※山本真氏・・・戦国BASARAシリーズのディレクター
―――今回の収録はどうでしたか?

小林: 役柄を明確にしている28人以外の方の演技力も実は凄いんです。兵士やザビー教信者や一揆衆の声などが縁の下の力持ちになっていて、評判も良かったりします。個性的な方も多いです。その分、声の種類は膨大な数になっていて、組み込んでいく作業は大変ですが・・・。
―――本シリーズでは、口パク(リップシンク)はやっていませんよね?