米国サンフランシスコのモスコーニ・センターで開催されたGame Developers Conference 2010は現地時間の13日16:00で全ての予定されていたセッションを終了し、閉幕しました。 最終セッションとして予定されていた「Metaphysics of Game Design」は当初、講演者が伏せられていましたが、サプライズとして登場したのは一昨日のGame Developer's Choice Awardでも登壇したウィル・ライト氏でした。サプライズに会場には入りきれない来場者が続出でした。 来場者数は発表されていませんが、昨年並みになった模様。 リーマンショック以降の市場低迷によりイベントとしての規模は昨年並みに留まりましたが、悲観論があり職を探す人でジョブフェアが大きな盛り上がりを見せた一方、ソーシャルゲームやモバイルなど希望の持てる新たな市場への取り組みが今回のGDCの大きなトピックとなりました。家庭用ゲーム機でも5冠を達成した『案チャーテッド』や『ファイナルファンタジーXIII』などの開発事例が様々な角度で語られ、従来型の大作ソフトも、作り方が確立してきた印象でした。レイオフなどの暗い話題が続いたゲーム業界ですが、依然として、積極的に意見交換をし、貪欲に経験を共有し、明日を見出そうという熱さを感じた5日間でした。 ただ、残念ながら講演者が減ったこともあって、日本の存在感は薄くなったと感じました。テクノロジーの分野でのキャッチアップは当然必要とされますが、このような場で積極的に自分たちの経験を伝えることも開発コミュニティへの貢献として意識されていくべきかもしれません。次は9月にCEDECが日本で行われます。残り期間は少ないですが、現在講演者の公募 も実施されています。ぜひ皆さんの経験を共有してもらえればと思います。 GDCは来年も同じ会場で、2月28日~3月4日の5日間の開催となることが決定しています。また来年もここサンフランシスコでお会いしましょう。 閉幕しましたが、レポート記事は暫く続きますのでお楽しみに。
《土本学》
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