かつてプレイステーションで3作発売され、累計25万本のセールスを記録したあの秘密基地作成シミュレーションゲーム『AZITO(アジト)』が11年ぶりに3DSで復活します。
今回、発売・開発元であるハムスターさんにお邪魔して一足先にプレイしてきました。
まず『AZITO』シリーズを簡単におさらい。本作は、地下に秘密基地を作って怪人や怪獣を開発し、敵の侵入に備えて強固なアジトを作るシミュレーションゲームです。
これまでにプレイステーションで『Major Waveシリーズ AZITO』『AZITO2』『AZITO3』の3作品が発売。11年ぶりの完全新作としてニンテンドー3DSソフト『AZITO 3D』が登場します。
■『AZITO 3DS』の基本的なシステム
基本システムはこれまでのシリーズ作の流れを受け継ぎつつ、3DSの特徴である裸眼立体視を初め、2画面による情報管理、タッチペンによる直観的な操作、ゲームコインに対応しました。
プレイヤーは司令官となり、地下に秘密基地を建設して敵を迎撃します。見事敵の侵入を阻止すればステージクリア。「総司令室」を破壊されたり、資金が尽きたらゲームオーバーになります。
■ゲームの流れ
ゲーム開始時は、地上と地下に何もない状態でスタート。初めは何もないので、まず「総司令室」を地下に建設。本作ではここを敵に侵入され破壊されてしまうとゲームオーバーになってしまうので、司令室はなるべく深い所に作った方がいいでしょう。
しかし「総司令室」だけでは何もできないので、全ての施設を動かすのに必要な「動力室」もあわせて建設。これを通路でつなぐことで各部屋に電力が供給されます。通路を経由して電力を供給するイメージを描いてもらうとわかりやすいかと思います。
その後、誰を配属させるかを決めて人員を決定します。すると、その人がちゃんとその部屋に歩いて移動して割り振られた場所で仕事を行います。
そして怪獣や兵器を開発する「大型兵器研究室」を設立。どんな怪獣や兵器を作るかで掛かる開発費が異なります。安くて開発時間が早いもの、強いけど開発時間が長く開発資金が高いもの、様々な種類が用意されています。開発したい項目を選び、博士や研究員を配備すると開発がスタートします。
出来上がった怪獣や兵器は「格納庫」へ配備しなければ使えません。「大型格納庫」「小型格納庫」など、生産した内容に応じて格納庫を建設。格納庫は地上に近い浅い所に作ることで、出撃時に対応可能となります。
また、地上でカモフラージュして販売する商品を開発する「商品研究室」では、開発したい商品とそれをカモフラージュして売る施設をそれぞれ作ります。例えば「ぷっちんトマト」を生産した場合、「植物園」を地上に作ることで売ることが出来ます。これが収入にもなるので、カモフラージュ活動も地味に大切です。
しかし従業員も人の子。仕事によるストレスが溜まっていきます。これを解消できるのが「休憩所」です。ストレスが溜まっている人にはここで休ませましょう。また、ストレスが溜まりまくると、秘密を外部に漏らしたりなどデメリットな事が発生する場合も。ストレスゲージはまめに見たほうがよさそう。
また、開発した怪獣やヒーローに諜報活動を行うと様々なイベントが発生。強盗とグルになってお金を手に入れたり、怪獣のカセキを発見したりします。
そして一定時間が過ぎると、敵が攻めてくるイベントが発生。今まで用意した怪獣や兵器を使って迎撃します。アジトに潜入してきた敵は、バクダンを仕掛けたりして各部屋を破壊を試みます。
ここで開発した怪獣や兵器が戦い、見事勝てば守りきれます。逆に守りきれなかった際はさらに奥の部屋に進まれ、最終的には「総司令室」が爆破されてしまう。また、地上にいる敵は怪獣や兵器だけでなく、大砲などで攻撃することも出来ます。
万が一、敵の侵入を許してしまい、各部屋にダメージを負った施設は有償ですが修復することが出来ます。なるべく守りきりたい所。
他には、敵の侵入に備えて通路に罠を仕掛けることも可能です。罠がある通路を通った敵はダメージを受けるので、うまく罠を基地内に配置するのも重要となってきます。
■登場する怪獣のデザインやネームにも注目
開発する怪人は、どれも個性的。「ウオ男」「スルメイカ男」「死神教授」などなど。他にもたくさんの怪人を開発することが出来ます。どの怪人を作るかはプレイヤーの判断次第。見た目が強そうな怪人を選ぶもよし、ヘンテコだけど安い怪人など様々です。
これらの怪獣はパッケージイラストでも見ることが出来ますので、あわせてご覧ください、ませ。
■ニンテンドー3DSの特徴
ニンテンドー3DSの3DボリュームをONにすると、画面奥行がへこんだように見えます。例えるならば「アリの巣」を横から見ているようなあの感覚を味わえます。
また、3Dボリュームを最大でゲームをプレイしても目に負担が少ないので、疲れないよう配慮されています。
他にはメニューを開いたりする際に過去作では画面の切り替えが必要でしたが、3DS版では2画面になったことで下画面を表示されているのをタッチするだけで直感的に操作することが出来ます。もちろん従来の十字ボタンを使った操作も可能です。
そしてゲームコイン対応。ゲームコインを使うことでお金に換金したり設計図を買ったりなどが出来ます。
■やればやる程ハマる
一言でまとめると、シミュレーションゲーム＋タワーディフェンスゲームですね。施設を建設し、人材をコントロールし、敵との戦闘に備える。一連の流れを把握すれば、スルメの様に面白さじわじわ感じ始めることでしょう。3DSはアクションゲームが多いので、シミュレーションゲームを遊びたい人にオススメですよ。
『AZITO 3D』は、10月13日発売予定で価格は5229円（税込）です。
(C)ASTEC 21/(C)2011 HAMSTER Co.
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