パテント・リザルトは、「複数のゲーム装置間の通信機能関連技術」(ただしインターネットを利用したものは除く)について、参入企業の競争力に関する調査結果を発表しました。この調査は、1993年~2012年6月末の期間に、日本特許庁で公開された関連特許981件を対象にスコアリングを実施し、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計したものとなっています。その集計の結果、1位「任天堂」、2位「バンダイナムコ」、3位「コナミ」、4位「SCE」、5位「セガ」になったとのことです。1位の任天堂は、直近6年間で権利者スコア(特許総合力)および出願件数が全体でもっとも増加していました。注目度の高い特許としては、近距離無線による複数のゲーム装置間の通信状態に応じてゲーム内容を変化させることのできる「ゲームシステムおよびゲームプログラム」などが含まれていました。2位のバンダイナムコゲームスの注目度の高い特許としては、信号の送受信を自動的に行い、あたかも人間のように互いにコミュニケーションを行う「携帯用通信玩具および情報記憶媒体」などとなっています。3位のコナミデジタルエンタテインメントは、ゲームセンター等において識別情報が対応付けされた端末装置と通信可能に接続して管理する「ゲーム用サーバ装置、ゲーム管理方法およびゲーム管理プログラム」などが注目度の高い特許でした。その他、4位のソニー・コンピュータエンタテインメントは、無線コントローラとゲーム機間の無線接続を効率よく実現する「通信装置、ゲームシステムおよび接続確立方法」など、5位のセガは、フリーエントリ方式で多人数対戦型の「ゲーム装置、ゲームの処理方法およびゲーム実行方法並びにゲームシステム」などが、注目度の高い技術として調査報告で挙げられたとのことです。なお、6位以下では、カシオ計算機、カプコン、スクウェア・エニックス、タカラトミー、ユニバーサルエンターテインメント等の企業が上位にランクされていました。どの技術が、どのゲーム機で活用されているか、あらためて考えてみるのも楽しいかもしれません。ちなみに、2006年末時点でのポイントを集計したところ、その時点での順位は、1位「バンダイナムコ」、2位「任天堂」、3位「コナミ」、4位「セガ」、5位「SCE」となっています。
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