投稿された学術記事によれば、実験は14人のてんかん患者が参加し、脳に電極棒が装着された状態でシンプルなビデオゲームをプレイしてもらう形式で行われました。ビデオゲームの内容は、プレイヤーがゲーム内世界で自転車に乗って自由に走り回り、一人称視点の景色が変化するという、いわば自転車シミュレーションです。
自転車を走らすことのできるマップ上には、プレイヤーが現在地を把握する手がかりになり得る様々な物体が各所に置かれていて、一通り自由に走ってからいったんスタート地点に戻ったプレイヤーは、研究者から特定の物体のあった場所まで異なるルートで走るように指示されます。
プレイの間、研究者は電極棒を通じて伝えられるプレイヤーの脳細胞の働きを注意深く観察し、プレイヤーが脳内で「ルート検索」をしながら自転車を走らせている際に特定の脳細胞が活発に働いていることを突き止め、今まで未知の脳細胞であったこの脳細胞を「グリッドセル(grid cells)」と名付け、今回の研究報告に至ったということです。このグリッドセルとは、いわば人間自身の「ナビ機能」を司る細胞と言えそうです。
「グリッドセルがないことには、人間は頻繁に道に迷うことになるか、物理的な道しるべ(ランドマーク)だけに頼って進路を判断することになります」とJacobs氏は語っています。
一方、Kahana教授は「今回発見されたグリッドセルと、先頃発見されたプレイスセル(place cells)の存在は、人間を含めた動物が‘ナビゲーションシステム‘を自前で備えていることの確たる証拠にもなります」と解説しています。
昨今、ビデオゲームを含むバーチャルリアリティ技術と脳の関係は様々な分野で積極的に研究が行われ多くの成果を挙げています。ゲームをプレイ中に、人知れず(!?)活発に働いている未知の脳細胞は、ひょっとするとまだまだたくさんあるのかもしれませんね。
関連リンク
編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
極上のホームプロジェクター「HORIZON 20 Max」で『inZOI』『スイカゲーム』をプレイ。パーティにも配信にも強い“もうひとつの大画面”を堪能!
-
あたたかいファンの声と愛情で実現!『ボクと魔王』ライブレポート
-
【特集】休日にゲームで働く幸せ、知ってますか?メイド喫茶から農場経営まで個性が光る経営シミュレーションおすすめ5選
-
2,000人の読者が選んだ“『FF7 リメイク』ヒロイン”ベスト10を発表! バレットがまさかの7位、女装クラウドの順位は?【アンケート】
-
最も人気の高い『ペルソナ』ナンバリングはこれだ! 上位3作が約3%差の熾烈な争い─派生作もジャンル別で激突【アンケ結果発表】
-
なぜ『名探偵プリキュア』が盛り上がっているのか? 親世代を狙い撃ちした最新作に乗り遅れるな!
-
『ウマ娘』No.1の爆走暴走娘「ゴールドシップ」の珍台詞を一挙ご紹介!―トレーナーとの出会いは“ゴルシちゃんレーダー”ってなに?
-
『天穂のサクナヒメ』の攻略に、農林水産省の公式サイトは本当に役立つのか? 参考にしながら実際に稲作してみた
-
スイッチで遊べる経営シミュレーション5選!ダイビングもする寿司屋に自由気ままな牧場生活など、のんびり楽しめるゲームを紹介
-
世界を救うのに疲れたゲーマーへ!「アトリエ」シリーズおすすめ5選─話題の最新作『ユミアのアトリエ』の次に遊びたい過去作も





