講演は三部構成で行われ、はじめにハウス氏がPS4のゲーム市場における位置付けとビジョンを説明。続いて伊藤氏がPS4の開発思想について語りました。最後に吉田氏がデモをまじえながら、PS4とスマートフォンや、先日発表されたばかりのセットトップボックス型ゲーム機「PS VITA TV」との連動機能について披露しました。
基調講演ははじめに9月9日に行われた「SCEJA Press Conference 2013」で上映されたイメージビデオ「A Day With PlayStation」の上映から始まりました。PS4、PS VITA、PS VITA TV、スマートフォンが連携し、ゲームライフがネットワークや普段の生活シーンに広がっていく・・・という内容です。いささか出来過ぎの感もありますが、さまざまなキーワードがわかりやすく散りばめられています。
最後にハウス氏は先日発表されたばかりの「PS VITA TV」についても補足しました。ハウス氏は「PSファミリーで最も小さな筐体で、1300以上のゲームライブラリーにアクセスできるほか、動画サービスやカラオケ、電子書籍などを居間の大画面テレビで楽しめる」と説明。ネットワークレコーダー&メディアストレージのナスネにも対応するほか、GAIKAIの技術を応用したPS3タイトルのストリーミング配信についても、対応が視野に入れられていることを明かしました。
また再び話が前後しますが、吉田氏の講演ではPS VITAのメニュー画面がタッチに加えてスティック操作にも対応するのは、開発段階からPS VITA TVの構想があったことも一因だったと明かされました。
第三部では吉田氏が登壇し、PS4を含む複数デバイスでの連携機能についてデモを行いました。はじめに吉田氏はiOSとAndroid向けに開発中のアプリ「Playstation App」をAndroid端末で起動。このアプリはスマートフォンからPlayStation Networkにアクセスしたり、PS4のセカンドスクリーンに使えるようにするというものです。アプリの起動画面で「What's New」をタップすると、フレンドがどのようなゲームを遊んでいるか確認できたり、SHAREボタンで共有されたスクリーンショットを見ることができます。「Conect to PS4」を選択するとPS4と接続でき、タッチパネルで描いたイラストをスワイプするだけで、PS4の画面に表示するといったデモを披露しました。
またリモートプレイについてもデモがありました。吉田氏は「リビングでPS4を遊んでいても、奥さんからドラマが見たいと言われれば、中断せざるを得ませんよね。でもリモートプレイで続きをプレイできます」と説明し、プレイ中のアクションゲーム『KNACK』を一時中断。その後PS Vita TV側から「PS4リンク」を起動し、プレイを再開させました。屋内だけでなく、屋外においてもインターネットやWi-Fi経由で同様のリモートプレイが楽しめます。実際のプレイ感覚はインターネットの帯域幅に影響されますが、屋内のWi-Fi環境下であれば、ほぼ問題なくプレイ可能だと紹介されました。