コンピュータエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス(CEDEC)運営委員会は1月28日、CEDECメディアパートナー意見交換会を開催しました。会場では今年度より新たに委員長となった植原一充氏(バンダイナムコスタジオ)と、副委員長の中村樹之氏(セガ)、福田淳史氏(コナミデジタルエンタテインメント)が自己紹介すると共に、CEDEC2014のテーマ「GO for it!」を発表。また2008年よりCEDECの運営に参加しているフェローの松原健二氏(東京大学)や、出席したメディア各社も含めて、CEDECの現状や方向性などについて幅広い意見交換が行われました。
なお、植原氏によると今年のテーマ「GO for it!」には、「目標に向かって進む(努力する)」「頑張ってやってみる」といった意味も含まれているとのことです。PS4やXbox ONEといった次世代ゲーム機が国内でも発売されるだけに、ゲーム開発者やCEDECにとっても、新たな挑戦の年にしたいと抱負が述べられました。
この傾向は世界第一位のゲームカンファレンスと比較すると、より明確になるかもしれません。GDCでは2012年より基調講演がなくなった一方で、セッションがゲームに特化する傾向もみられます。GDC2013では新たに「ナラティブサミット」「QAサミット」などが加わり、より深い議論が行われるようになったことなどは、その一例でしょう。過去にはGDC2006でTV映画「宇宙空母ギャラクティカ」で制作総指揮などを務めたRonald D. Moore氏や、GDC2008でフューチャリストのRay Kurzweil氏など、ゲーム業界以外の知見やビジョンが共有されましたが、ここ近年はすっかり影を潜めています。