仮想空間へのダイブ、それは人々が夢見る未来のテクノロジーの理想郷なのではないでしょうか。ゲームという能動的なコンテンツはバーチャルリアリティを実現する上でまたとない素材であり、90年代ごろからゲームとヘッドマウントディスプレイ(HMD)を結びつける取り組みが進められていました。近年ではOculus社のVRヘッドセット「Oculus Rift」の登場により、その技術がより現実のものへとなりつつありますが、既報の通りGDC 2014にて、プラットフォームホルダーでありHMDの第一人者でもあるソニーがPlayStation 4に対応したVRヘッドセット「Project Morpheus」を正式発表しました。同会場においてソニーの吉田修平氏は「次のイノベーションはVR」と説明するなど、新たな時代の幕開けを感じさせることとなったこの新デバイス。国内ゲーマーの間でも既に大きな話題を呼んでいますが、海外ゲーマーは果たしてどのような印象を持ったのでしょうか。海外ゲーム系掲示板で見られた様々な意見をピックアップしてきましたのでご紹介します。まず壇上で披露されたその外観に関する意見では「凄く良いけど、最終的に販売される際には全く異なる見た目になってそうだ。」「今のところ心配なのは価格だけ、形はスマートだね。」「奇妙な形だが、同時に快適そうでもある。」「画像を見る限りどうやって頭で支えるのかが良く分からないな。」などの感想が寄せられています。価格や機能に関する意見としては「VRは高い解像度とフレームレートが必要になる事は知っているけど、これをPS4で効果的に動作させることが出来るのだろうか?」「俺はこれに800ドルは用意する予定だ。乗った。」「良いね、だけどPCと互換性を持つようにして欲しい。」「実に興味深い。あとは価格とスペック情報だな…」など、やはり価格が大きな注目ポイントとなっている模様。尚、ソニーの発表で本デバイスの解像度は1920×1080で、視野角は90度以上である事が正式に伝えられています。本デバイスに関する感想としては、「何が彼らを駆り立てたのか、このような早い段階で発表をした意味が分からない。開発者サポートのため?illumiroom再びという感じだよ。この製品が市場に出てくる事を祈っている。」「ソニーには大きなポテンシャルがあると思う。既にPS4は記録的な売り上げを誇っているのもあるし、これはWiiやKinectの後に続いて大流行を引き起こす事が出来るデバイスだ。ただし彼らがこの商品を成功させるには、マーケット(カジュアルゲーマー)が納得できるコンテンツの提供や適正価格が必要。マジな話、彼らがボールを誤って落とさないならこれは素晴らしいことになるな。」など、期待あり不安ありの様々な意見が見受けられました。ゲームグラフィックの向上をはじめ、プレイ映像のストリーミング配信など、前世代機から様々な点で進化を遂げた次世代機。VRヘッドセットがゲーム表現の新たなブレイクスルーとなり、仮想空間へのダイブを体感出来る時が来るのはそう遠くないのかもしれません。