人生にゲームをプラスするメディア

【そそれぽ】第93回:スコアアタック世代、全員集合!『@SIMPLE DLシリーズ Vol.28 THE 連撃英雄』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第93回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
コンボをつなぐシューティング『THE 連撃英雄』
  • コンボをつなぐシューティング『THE 連撃英雄』
  • 手動スクロールで、絶え間なく敵を倒すべし!
  • 特性の異なる3キャラクターから選択
  • 魔王にとらわれた聖女を救出せよ
  • 2匹(?)の精霊は物語のナビゲーターであり、ステージでもプレイヤーの味方
  • 『@SIMPLE DLシリーズ Vol.28 THE 連撃英雄』タイトル画面
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第93回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

最近、世の中の複雑さに少しウンザリしています。一見、関係なさそうなものが、社会のシステムとして複雑に絡み合っていて、そのせいで、あっちで起きたできごとが、そっちにまで飛び火したり。筆者のようにシステムの外側から見ると、そこまでする必要あるのかな、それが本当に世の中のためになるのかな、と疑問に思ったりするわけです。何のこととは言いませんが(笑)。もっとシンプルな世の中にならないかなと思う次第です。

というわけで、今回プレイするのはディースリー・パブリッシャーのニンテンドー3DSダウンロードソフト『@SIMPLE DLシリーズ Vol.28 THE 連撃英雄(れんげきヒーローズ)』です。

シンプルをつらぬく『@SIMPLE DLシリーズ』にシューティングゲームが登場。これまで脱出ゲームや推理ゲームなど、比較的ゆっくりじっくりプレイするゲームタイトルが多かった同シリーズから、まさかのオリジナルタイトルのシューティングゲームなのです。開発は『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』シリーズなどを手掛けてきたロケットスタジオということで、どんなゲームになっているか楽しみです。それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS LL本体画面を撮影したものです。

◆『THE 連撃英雄』ってどんなゲーム?


■全方位シューティング+アクション
任天堂の紹介ではジャンル表記は「シューティング」となっていますが、実際のところ、見下ろし視点で進行する全方位シューティングの要素が色濃いアクションゲームといった印象です。一般的に連想されるシューティングゲームと違い、スクロールもプレイヤーキャラクターの移動にあわせる形で手動で進んでいきます。

ステージ構成として、上方向に進んで行く場面と、横(右or左)方向に進んでいく場面があります。ステージの最後に待ち受けるボスを倒すとステージクリアになる『@SIMPLE DLシリーズ』シリーズらしい、非常にわかりやすいゲームとなっています。

■王道ストーリー
モンスターから世界を守る魔力を宿した心優しい「聖女」が、魔王に捕らわれてしまいます。聖女の救出に向かった「軍」は強大な魔王軍の力の前に破れ、頼れるのはモンスター討伐のプロフェッショナル「ギルド」の者たちだけ。ギルドのエースであるプレイヤーは、聖女救出の命を受け、旅立ちます。と、要するに「魔王」の手から「聖女」を助け出して世界を救おうという、説明要らずの王道ファンタジーストーリーです。これまた『@SIMPLE DLシリーズ』シリーズらしい、非常にわかりやすいストーリーです。

■選べる3タイプ。あなたは誰から?
筆者は「弓使い」から(笑)。

プレイヤーキャラクターは、ゲームスタート時にそれぞれ能力や攻撃方法が異なる「騎士」「魔法使い」「弓使い」から選択。メインの「ストーリーモード」は、どのキャラでも同じ内容を辿っていきますが、それぞれの進行度は別で保存されるので、「このステージはこういう場面があるからこのキャラクターでいこう」といった途中切り替えはできません。

万能タイプで守りが硬い「騎士」、高い攻撃力を誇るも防御力が低い「魔法使い」、連射力に優れた「弓使い」、それぞれ全くタイプが異なります。好みのキャラクターを選択して、いざストーリーに挑みましょう。


◆ハイスコアを目指す己との戦い


■向きホールドで立ち回れ
全方向を自由に向いて自由に移動できるのですが、逆に言えば、攻撃をかわしながら敵に攻撃を与えようとすると、発射した攻撃の方向が定まりません。そんなときに便利なのが向きのホールド。「L」もしくは「R」を押すことで、キャラクターの向きを固定することができます。ホールド状態と、そうでない状態を上手く使い分けながら、敵を上手く狙っていくことが、攻略のポイントになってきます。

ちなみに、「A」ボタンで放つ通常技は押しっぱなしで連射になります。とにかく撃ちまくりましょう。


■コンボをつなげてスコアアップ
『連撃英雄』というタイトルからもわかる通り、本作の特徴は「連撃」すなわち「コンボ」によるスコアアップです。敵に攻撃を当てると一定時間コンボがつながる時間が生まれ、それを途切れさせないように、出現する敵たちを攻撃し続ければ、コンボが成立し続けます。

コンボによるスコアアップは最大で通常の2倍となるため、2倍の状態をいかにキープできるかがハイスコアを狙うポイント。かといって、敵を倒し続けるために無茶して進行すると、敵を倒し損ねたり、逆に敵の猛攻にあってヘタするとミスになってしまうことも。ステージ進行の早さ、コンボの継続、敵の量・・・絶妙な駆け引きがハマったときにこそ、理想のスコアを弾き出せるはずです。


■ストーリークリアで新モード開放
最初は「ストーリーモード」の難易度ノーマルしか選択できませんが、一度クリアすると、難易度ハードと「チャレンジモード」という新しいモードがプレイできるようになります。「チャレンジモード」は、ストーリーに関係なく、ランダムで現れる少し短めのステージを、ミスしないようにどこまでクリアし続けることができるかに挑戦するモードです。

シンプルでやり込み度が高い「チャレンジモード」の方が、ストーリーよりも好みという人もいるかもしれませんね。ちなみに「チャレンジモード」の難易度ハードは、「ストーリーモード」の難易度ハードをクリアすることで出現します。極めたい人はとことん突き詰めて極めてみてください。


◆気になったところ


■処理落ち
シューティングゲームにおける「処理落ち」(画面の処理が追いつかず、ゲームの進行がスローモーションになったりする現象)は、場合によって「仕様」であることもあります。スローモーションの中、敵の圧倒的な攻撃を掻い潜る「爽快感」がある場合です。本作でも「処理落ち」が発生する場合があるのですが、どうも意図的な処理落ちではなく、描画が追いついていないだけのように感じます。

というのも、敵がほとんどいない場面(上進行から横進行に切り替わるような場所)や、レベルアップした自キャラの派手めな攻撃で処理落ちが起きているように感じることが多かったためです。もちろん敵の攻撃が激しい場面でもシューティング的な処理落ちが起きることはありました。なので、微妙って言えば微妙なのですが、意図的な処理落ち以外はあまり望ましいものとは言えないので、ちょっと気になりました。

■淡々と進行
ステージ開始直後やステージ中、テキストベースで軽くストーリーが挟まるのですが、「聖女救出」に近付いていっているという「盛り上がり」をイマイチ感じられませんでした。また、ステージを進行しても敵の種類に変わり映えがなく、基本的に配置が厳しくなっていくだけで、やはり「盛り上がり」が感じにくかったです。

「コンボ」が多くつながってきても、特に盛り上がる演出もなく、左上の数字が増えていくだけです。ゲームのテーマが「連撃」なので、例えば100コンボごとに派手な演出でも入れてくれれば、もっと爽快感が得られたのではないかと思います。総じて、淡々とステージをクリアしていくゲームになっている印象が強かったです。

■1本道
どのキャラクターを選んでも、基本的なストーリーは変わりません。また、ステージ選び、あるいはステージ中に分岐などもなく、完全な1本道で進行します。キャラの特性が活かせるような得意不得意なコースを選べる場面があったりしても良かったのではないかと思いました。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


まとまりのある安心シューティングゲーム。
辿り着く先は、自分自身の精神との戦い!


ゲームとしての目新しさや派手さは感じられないものの、全体がキレイにまとまり、何をどうすれば良いかが直観的にわかる、さすがの『@SIMPLE DLシリーズ』という印象でした。ただし「連撃」を推しているわりに、「コンボ」の恩恵が基本的にスコアアップだけだったり、敵のバリエーションが少なかったりと、まとまり過ぎているなぁと感じる部分もありました。

基本的には見下ろし式のシューティングゲームですが、自動でスクロールしないので、無理をしないでじっくり、安全にステージを進行することができます。ただし、その場合はコンボがつながりづらくスコアが伸びにくいというジレンマがあり、「安全」を取るか、「スコアアップ」を取るか、その駆け引きを楽しむ設計になっています。

3人のキャラクターの個性はかなり極端なので、1人をクリアしたからといって他のキャラでもクリアできるかといったら、そういうわけにもいかず。敵の出現パターンなどの応用は多少きくものの、別ゲーム感覚で挑むことになります。人によっては、「ストーリーモード」よりも、よりシンプルに「どこまで頑張れるか」を楽しむ「チャレンジモード」の方がハマるかもしれません。

【こんな人にオススメ】
・シューティングゲームが好きな人
・ハイスコア更新を楽しむやり込みが好きな人

こうして記事にまとめていくほど、例えば旧ハドソンの『スターソルジャー』のような、ハイスコアアタックを楽しめる人ほど燃えるゲームのような気がしてきました。クリアタイム、ボス撃破タイム、ハイスコア・・・自分のテクニックひとつで結果が大きく変化していきます。そういった「自分自身との戦い」が好きな人ほど向いているゲーム設計だと思うので、世代の方、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか!


【そそれぽ】第93回、いかがでしたでしょうか?5月ももう最終週ですよ。梅雨が迫ってきてますよ。そんな季節は家でおとなしくゲームでもするかぁ(通常営業)。次回もどうぞお楽しみに!


『@SIMPLE DLシリーズ Vol.28 THE 連撃英雄』は、好評配信中で価格は550円(税込)です。

(C)2014 D3 PUBLISHER


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

任天堂 アクセスランキング

  1. 『モンハンライズ』で手強いモンスターは?読者が選んだ投票結果ー苦しめられたハンターの生の声をお届け

    『モンハンライズ』で手強いモンスターは?読者が選んだ投票結果ー苦しめられたハンターの生の声をお届け

  2. 『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

    『MOTHER2』インパクトありすぎな敵キャラ10選

  3. 『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

    『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

  4. 海外版ファミコン「NES」の不思議な世界 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、金ローで再ブレイク中の名作が異次元の内容に!

  5. 『ペルソナ』シリーズ3作品がスイッチでも登場!まずは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』10月21日発売へ【Nintendo Direct mini 2022.6.28】

  6. 『ポケモンレジェンズ アルセウス』ポーチ拡張・シュウゾウのとんでもない偉業!未来の冒険が快適なのも、彼のおかげ?

  7. 『モンハンライズ』の新スキル「鬼火纏」って何?驚くべき強さの秘密や注意点まで徹底解説

  8. 『マリオ3』は最弱の「カエルスーツ」のみでクリアできるのか!? 特殊すぎる変身アイテムでいざ挑戦【スーパーマリオ35周年特集】

  9. 『モンハンライズ』ヘビィボウガンの操作方法・立ち回りを解説ー圧倒的火力で敵を粉砕【個別武器紹介】

  10. 大人になって観る“シンジ戦”がアツすぎる― 今こそ、アニポケ屈指の名作『ダイパ』の話をしよう

アクセスランキングをもっと見る