ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「私が町長です。」です。台詞だけ見てみると、さほど深い意味があるとは思えない「私が町長です。」ですが、実際に遭遇した人からすれば、これほど腹立たしい台詞も稀有と言えます。この台詞は、スクウェア・エニックスのRPG『ロマンシング・サガ 3』に登場します。この台詞を口にするキドランドの町長は、近くに住みついた怪物「アルジャーノン」に生贄を捧げねばいけない立場に置かれていました。主人公が怪物の討伐に名乗りを挙げた時には感謝の意を示したもののそれは偽りの態度で、主人公たちが洞窟に入ると入り口を塞ぎ、「怪物を倒したら開けてやるよ。」と言い放ちます。もし主人公たちが勝てば懸念は払われ、負けても彼らが生贄になってくれる。非常に利己的で傲慢な本性が明らかとなります。そして怪物を倒して街に戻り、町長に話しかけると、閉じこめた件には一切触れず「私が町長です。」と喋るのみ。あれだけの仕打ちをした後の、この対応…。また洞窟の途中で引き返すと、キドランドの女性「ニーナ」が主人公たちの助けの手を差し伸べます。ですがその後キドランドに戻ると、町長が「かわいそうだが、ニーナにいけにえになってもらった。」との無慈悲な一言を発します。そして救助イベント後に再度話しかけると、「私が町長です。」と、やはりこの台詞の登場です。RPGの歴史の中には極悪人も数多く存在しますが、キドランド町長の一言を上回る衝撃は、なかなか超えられるものではなさそうです。「私が町長です。」をより詳しく知りたい方は、「ゲーム大辞典」から該当項目をチェックしてみてください。■ゲーム大辞典 URL:http://game-lexicon.jp/
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