
この物語はとある宇宙の片隅のゲーム会社「天守閣ゲームズ」のひとたちが織り成す、ゲーム業界のゆるふわな日常を赤裸々に描いた物語である。
■姫子さん

会社のえらいひと。ディレクター。
■ニノ倉さん

えらくないひと。プランナー。
■千夜原さん

総務部受付のひと。

といったかんじです。ゲーム開発は「マスターアップ」(完成・納品)に向けて忙しさのピークが増していくんですが、二ノ倉さんのような企画さんは最初から最後までいつも忙しい。
企画さんの仕事は、ディレクターさんのゲーム設計方針に従ってそれをどういうふうに実装するのかを提案検討し仕様書を作成、それをもとに各パートへ発注しゲームを組みたてるのが主なお仕事です。そのためには、いろんなパートとコミュニケーションをとらないといけないんです。
なので企画さんは、あっちこっちから「仕様はどうなった」「この発注だと問題あるんですけど……」「そんな話きいてないんだが」等々、自分の作業をしながら各パートとのミーティング参加や個別対応などで強いメンタルが試される日々。
ふー、と定時が過ぎたころにやっと落ち着いて買い置きしてたカップラーメンを食べようとしてるときに、また仕事の話が始まり目の前で麺が伸びていく姿をせつなく見つめつつ気が付くと終電を逃す。
でも、つらくないもん!だって、みんなを喜ぶ姿が見たいから!と企画のみなさんは今日も前向きスイッチONな日々を送ってます!
■著者紹介:ううたん

ゲーム業界の人です。 「姫子さんのゲーム天守閣!」というブログやっています。ささやかながらポジティブに業界貢献したいされたいです
ブログ:姫子さんのゲーム天守閣!
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