
今年の出展作品は、閻魔大王になって様々な罪を判定する判断アトラクション「地獄の沙汰も俺次第」。同大学の生徒作品は毎回小道具や筐体の製作も凝っており、今回は閻魔大王っぽい帽子まで用意されています。試遊中はこれをかぶらなければならないのですが、試遊する姿そのものが羞恥プレイのようになるのも同大学の生徒作品の特徴のような気がします。

ゲームの内容は、次々と現れる人間の行いについて有罪か無罪かをボタンとレバーで判定していくというもの。その行いはどれも「なんだコリャ?」というくだらないものばかりで、罪の有る無しの判定に困るものばかりです。ちなみに人間の顔の画像は全て生徒が担当しており、地獄行きと天国行きで表情が変わります。何気に手間がかかってますね……

全ての行いの判定が終わるとプレイヤーがどんな閻魔なのか診断されるのですが、私は「ややズレ閻魔」で「他の人と少しずれている」そうです。

別の出展作品はゲームというよりメディアアートといった方が適切な感じがする作品でしたが、内容は「ブラウン管テレビと液晶テレビが漫才コンビ『ガーメンズ』を結成する」というもの。どこからそんな発想が出てくるのでしょうか?

ガーメンズは「ブラウン管テレビの写真を撮ると画面に黒い線が写る問題」をネタに漫才を展開します。一見バカバカしく見えますが、話の内容自体はブラウン管テレビの仕組みを分かりやすく説明するというもので何気に勉強になります。

また、2人(台)の掛け合いのテンポがピタリと合っており、且つテレビ画面であることを活かした”絵”の見せ方も面白く、見ているうちにぐいぐい引き込まれていきます。

ところが話の途中で突然ブラウン管テレビが壊れて画面が砂嵐になってしまいました。ここで液晶テレビに「ちょっと先輩の右頬をはたいてみてくれませんか?」とお願いされます。あれか!昭和の家電は「叩けば直る」という都市伝説とどつき漫才へのオマージュか!

ということで本当に叩いてみたら……

直った!ちなみにこの仕組みにはセンサーが使用されており、叩いた衝撃を検知して映像が連動するようになっているとのこと。なんという知識と技術の無駄遣い(褒め言葉)。これは来場者参加型のインタラクティブコンテンツとも言えるでしょう。
このように今年も同大学の生徒作品は高度な技術・知識にブッ飛んだ発想が組み合わさった独創的な作品が揃っています。実際に体験してみたい方はゲームスクールコーナーのブースNo.「2-C10」へGo!
記事提供元: vsmedia