『RPGツクール MV』は、プログラムを覚えずにRPGを作ることができるソフトです。シリーズ最新作となる本作では、スマートフォン向けのゲームも制作できるようになっています。

本作はKADOKAWAが開発を行っていますが、今回はスパイク・チュンソフトが販売を担当すると明かされています。また『RPGツクール MV』公式サイトが更新されており、本作のさらなる特徴が明らかになっています。
■RTP不要に
これまではゲーム制作・プレイ時に、あらかじめRTP(ランタイムパッケージ)をインストールしておく必要がありましたが、この仕様が廃止されました。■ウィンドウサイズが変更可能に
PCでゲームを遊ぶ場合、ドラッグ操作にてウィンドウのサイズが変更できるようになりました。■ゲームプレイ機能が充実

さまざまな点でゲームプレイに変更が加えられています。
・コマンド[オプション]が追加(常時ダッシュ・コマンド記憶・音量設定など)
・戦闘のテンポを速めに調整
・決定キーを押しっぱなしで連打扱いに
・決定キーを押しっぱなしでイベントを倍速処理
・マップと戦闘のBGMが同一の時、切り替え時に演奏を止めないように
・最後に使用したスキルを、移動中と戦闘中それぞれ別に記憶
・セーブファイルの最大数が16個から20個に変更
また、上記以外にもさまざまな最適化が行われているとのこと。
■公式プラグインを収録
本作ではシリーズ初となる公式プラグインが収録されますが、その内容が公開されています。●AltMenuScreen


▲左がプラグインあり、右がなし
メニュー画面を別のレイアウトに変更するプラグイン。
●AltSaveScreen


▲左がプラグインあり、右がなし
セーブ画面・ロード画面を別のレイアウトに変更するプラグイン。パーティメンバーの顔画像などが表示できるようになるとのこと。
●EnemyBook

戦った敵を一覧できる[モンスター図鑑]が作れるプラグイン。
●ItemBook

集めた装備やアイテムを一覧できる[アイテム図鑑]が作れるプラグイン。
●SimpleMsgSideView


▲左がプラグインあり、右がなし
サイドビュー戦闘時の上のバトルログを消すプラグイン。
●TitleCommandPosition


▲左がプラグインあり、右がなし
タイトル画面のコマンドウィンドウの位置や背景を変更するプラグイン。
■イベントテスト機能

そして、イベントコマンドを設定するリストボックスのコンテキストメニューにて「テスト」が選択できるように。これにより、選択したイベントコマンドのテストが実施できます。
■1プロダクトキーで2台のPCまで認証可能
本作では、ひとつのプロダクトキーで2台のPCまで認証することができます。■データベースの強化
データーベースに関する以下のような要素が強化されています。・ウィンドウサイズが拡大
・各項目の最大数が増加(スキル・アイテム・武器・防具・敵キャラ・敵グループは2000に、それ以外は1000に)
・リストボックスでの複数選択→コピーが可能に
・アイコン番号を表示
・装備品の種類(腕装備、足装備など)の増減が可能
・従来スクリプト内で定義されていたシステムメッセージを編集可能に
■変数・スイッチ・イベント名などの検索機能が実装
また、本作では新たに「イベント検索機能」が搭載。これにより、作りこむにつれて増えていく変数・スイッチ・イベント名などがすぐ検索できます。■パッケージキャラクターが素材化


本作には、パッケージに描かれているキービジュアルキャラクターの素材、そして各キャラクターのテーマ曲もが同梱されています。
■キャラクター生成ツールがパワーアップ

キャラクター生成ツールでは、サイドビュー戦闘キャラクターや倒れキャラの生成も可能に。制作途中の状態をセーブ可能な設定の保存機能なども実装されています。
■一枚絵のマップに対応

遠景の画像ファイル名の先頭に「!」を付けることにより、視差ゼロの床を作成することが可能になりました。
■好みのフォントがゲーム内で使用可能に

CSSファイルを書き換えることにより、好みの文字フォントを使えるようになりました。
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『RPGツクール MV』は2015年12月17日発売予定で、価格は12,800円(税別)です。
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