手始めに2014年7月より2015年2月27日まで、1/1のガンダムを実際に動かす「リアルエンターテインメント部門」と、視覚効果を利用し仮想空間で動かす「バーチャルエンターテインメント部門」を世界中から募集し、選考を進めていた。その結果発表の場『ガンダム GLOBAL CHALLENGE PRESENTATION ~第一次選考発表会~』が2015年10月26日(月)、秋葉原UDXシアターにて行われた。
サンライズ取締役会長であり、ガンダム GLOBAL CHALLENGE代表理事を務める宮河恭夫氏、バンダイ取締役会長で、チーフ・ガンダム・オフィサーを務める上野和典氏、創通の代表取締役社長で、ガンダム GLOBAL CHALLENGE理事を務める青木健彦氏がまずは壇上であいさつを行った。
宮河氏は「海外からも多数応募をいただき、国内と海外の比率は3対1でした。ご応募本当にありがとうございました」と、募集の成果を報告した。
「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」第一次選考に選ばれたのは、奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科博士後期課程に在籍する金子裕哉さん、Chiang国立台湾大学 准教授のMing-Hsunさん、ロボフューチャー代表取締役の木原由光さん、東京大学情報システム工学研究室 在籍の岡田慧さん、以上の4名。岡田さんはあいにくの欠席となってしまったが、他3名は宮河氏とゲスト・プレゼンターのSUGIZO氏(LUNA SEA/X JAPAN)から記念の楯と賞金が贈られた。
受賞者の設計・シミュレーションは、困難とされる二足歩行のシステムを本格的に工学で解決しようと挑んだものばかりとのこと。
「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の技術監修を行っている早稲田大学副総長 理工学術院教授の橋本周二氏は「本当の困難はこれから。ひとつやふたつのブレイクスルーがなくては、ガンダムの二足歩行は実現しない」とコメントした。18メートルのロボットが動くことがいかに難しいかを伝えるとともに、実現させようという強い意欲を見せた。
続いてプロジェクトリーダーとして中京大学工学部教授・ピトヨ ハルトノ氏、ライゾマティクス代表取締役社長・齋藤精一氏、映画監督の本広克行氏や『機動戦士ガンダム』富野由悠季総監督らが登壇した。
本広監督は「あくまで理想ですが」と18メートルのガンダムがどのような挙動を取るのかCGシミュレーションしたデモムービーを放映。それを受けて富野総監督は「こういう絵空事を考えている人たちが大っ嫌いで、困ったもんだなと思ってます」と最初からトップギアだが「ですが、絵空事はリアリズムでモノを考えるための礎になる。ガンダムを動かせるならそれは見たいし、そうなったらうれしいです」と富野節でエールを送った。
また、この技術が次の世代の子どもたちが引き継ぎ、さらなる技術革新へつながるのではないかと話し、「今度ともよろしくお願いします」と頭を下げた。
宮河氏は「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」をアポロ計画になぞらえ、試行錯誤のプロセスも含めてロボット技術の進歩に繋がる可能性を感じていると語り、橋本氏は「周りの学者は『バカなことだ』と言います。だからこそ引き受けました。どこかに解はある。知恵を絞ってアイデアをまとめていきたいです」と、このプロジェクトを決して生半可な思いで引き受けていないことを明かした。
最後にはバンダイナムコホールディングス代表取締役社長の田口三昭氏が登壇し、プロジェクトの進展への喜びと今後への期待を述べ、発表会を締めくくった。
今後は、11月2日より第二次募集と第一次選考で受賞したアイデアを更に推し進めるための追加アイデアの“オープンイノベーション”を実施し、2016年2月29日まで募集する。2016年秋には基本プランを発表し実施設計へ移り、2018年には実施設計プランを発表、製作をスタートさせ、2019年夏に成果発表となる予定だ。
想像以上の本気度に驚くとともに、二次募集およびオープンイノベーションでは、より画期的なアイデアが持ち込まれることを期待し、次の発表を待ちたい。
18メートルのガンダムが本当に動く? 富野総監督もプロジェクトにエール
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