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【レポート】終始濃い内容で走り抜けた「グリザイア」は中だるみもテコ入れ回もナシ

「編集部とライターの選ぶ2015年の一本」今回は「アニメシ作ってみた」も連載中のライター・月乃雫さんから『グリザイア』シリーズです。

その他 アニメ
今年も毎クール魅力的な作品が目白押しとなったTVアニメ。その中から一作品を選ぶというのは非常に悩ましいが、あえて1つ選ぶとすれば「グリザイア」シリーズだろう。

今年2015年の春アニメとして放送された『グリザイアの迷宮』と『グリザイアの楽園』は、昨年放送された『グリザイアの果実』の前日譚と、その後。
「迷宮」では、主人公・風見雄二の生い立ち、雄二の師匠である日下部麻子やJB(春寺由梨亜)との生活が描かれ、「果実」ではあまり見られなかった雄二自身の物語を観ることができる。また「楽園」では、「果実」で雄二が救った「美浜学園」の女子生徒5人、そして「タナトス」と名乗り5人に接触してきた雄二の姉・風見一姫が、今度は雄二を助けるために全力で立ち向かっていく姿が描かれている。

「迷宮」と「楽園」の放送直前である4月と、「楽園」最終話直後である7月には、この「アニメ!アニメ!」で「グリザイア座談会」も行なった。原作が男性向けのPCゲームでありながら、ほぼ女性というメンバーで熱く語り合い、女性にも非常に人気が高いことが実証された。

この作品の魅力は、シリアスとギャグのバランスやテンポ、キャラクター同士の会話、キャラクター、ストーリー……挙げれば本当にキリがない。それくらい、全てが素晴らしいアニメだった。
世界設定は非常にシリアスでありながら、キャラクターの前向きな明るさが重苦しい空気を払拭していて、テコ入れ回の必要もないぐらいに濃密でテンポが良い。どのキャラクターも個性的かつ魅力的で、それぞれのポジションが確立している。もちろん魅力的なのはキャラクターだけでなく、ストーリーも笑いあり涙ありで、見ている間中いろいろと考えさせられた。
また、名シーンや名台詞の多さも、この作品の魅力の1つだろう。麻子とのやり取りや、小嶺幸の「コロスゾ」にガスマスク、至るところに散りばめられる松島みちるのギャグシーン、雄二とテュポーン、ヒース・オスロとの対決など、どこを取っても秀逸だ。

原作のPCゲームは2011年~2013年に発売されたものだが、アニメから入った多くのファンが原作を購入したことで、ゲームも再び話題となった。それだけ、アニメから観ても入り込める作品なのだ。
失敗も多いPCゲーム原作のアニメの中で、ここまで男女問わず引き付けたこの「グリザイア」シリーズを、私は2015年の珠玉の一本として挙げたい。

▽プロフィール
月乃雫
アニメと料理とアニソンをこよなく愛す、フリーのライターです。
好きなアニメのジャンルは、ダークファンタジーと萌え系。女ですが、男性向けを好む傾向にあります。
この「アニメ!アニメ!」内で、「アニメシ作ってみた」も連載中!
よろしくお願いします(^^)

「グリザイア」シリーズ 中だるみもテコ入れ回もナシ!終始濃い内容で走り抜けた【2015年の一本】

《月乃雫》

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