
ふと冷静さを取り戻した筆者。あらためて周囲のバリケードの状況を確認していると、エレベーターの存在を思い出したので、単独で2Fへ移動してみることに。
エレベーターを降りようとしたところ、2Fにもゾンビたちが押し寄せており、それらをエレベーターに篭もりながら撃ち倒しているとどうにも数に圧されて劣勢模様。エレベーターのボタンを撃って一度退却……からのリベンジ、という流れを繰り返して、エレベーターの扉をバリケードにする方法でしのぎつつ戦っていました。
オブジェクトの隙間もしっかりと判定がわけられているので、何もない空間で銃弾がはじかれる謎判定でストレスを感じることはありませんでした。もちろん実際のゲームや映画の様に手だけを伸ばして撃つことも出来ます。
またこのステージ構造が非常に面白く、プレイしている場所自体は平坦なのに、VR空間では2Fがあるため、非常にフィールドを広く感じることが出来るだけではなく、戦略性も向上。さらに2Fエリアは工事現場の足場の様な作りになっているため、実際には何もないものの、「なんか不安定そう」「下に落ちたらどうしよう」と考えてしまうのです。

しばらくすると他のプレイヤーも2Fの存在を思い出したようで、プレイヤーのひとりがエレベーターに乗ってくれました。ちょっぴり馴れ馴れしいかなと思いつつ、「左!左側の奥からゾンビが入ってきます!カバーします!」と情報を共有したことで、味方プレイヤーがアサルトライフル(中型自動小銃)でゾンビたちに圧力をかけて進行を抑え、そこを筆者が落ち着いてスナイパーライフルで仕留めていくという理想的なコンビネーションを発揮できました。
無事に2Fを制圧することに成功した筆者は、まるでゾンビ映画の終盤シーンで登場する特殊部隊の活躍シーンのようなプレイだと脳汁ダバダバ。そんな感覚を彼も感じていたのだろうか。そうに違いない。名も知らぬ戦友よ、ありがとう。また会ったら、うまい酒でも奢らせてくれ。

制圧後は共闘した仲間に側面を預けて、筆者はスナイパーライフルを活かして1Fで戦っている仲間の援護に専念。味方の背後に迫っているゾンビを倒しつつ、ところどころに配置されているドラム缶を爆発させてゾンビをまとめて倒すなどしてポイントを稼ぎ、同行していた副編集長がゾンビに囲まれているのを無視して楽しんでいると、なにやら他のゾンビと比べてやたらと体格の良いゾンビが出現しました。

体格の良さからわかるとおり、体力がかなり高めに設定されているエリートモンスター扱いのゾンビとなっており、ショットガンやスナイパーライフルなどでダメージを与えたときに発生するノックバックも期待できるほどの効果が得られないのでなかなかに厄介でした。1体だけならまだしも、これが2体同時に出てきたりしたら……想像するだけでも怖い。