
そうこうしているとゲームは終盤に突入。1Fに脱出するための装置が作動するエリアが表示され、プレイヤーはそこに集合することに。もちろんその間もゾンビが襲ってくるので、周囲への警戒と攻撃の手は緩めてはいけません。互いに「後ろ!後ろぉー!」「カバーします!」と声をかけて、ここまで一緒に戦ってきた仲間全員での脱出を試みます。
ショットガンや自動小銃など銃を切り替えて、近場のゾンビに対応しつつ全員が集合したら、脱出装置が作動してエレベーターのように上昇を開始。脱出シークエンスが始まりました。

このタイミングで全プレイヤーの武器は「ガトリングガン」に変更される仕様になっているようで、何も聞かされていなかった筆者は不具合でも生じたのかと手元をみて不安になりました。しかし「ガトリングガン……?ハッ!」と意図を察したとき、またも筆者の中で何かがはじけ飛びました。
「ひゃっほーう!弾幕は最高だぜー!あーっ↑はっはっはー!」と、またも奇声をあげながら鉛弾のシャワーをゾンビたちに浴びせていく筆者。『ターミネーター2』のアーノルド・シュワルツネッガーになったような気分でわらわらと集まってくるゾンビたちを蹴散らしていくのはまさに快感。最っ高にハイってヤツはこういうことなんですね!ディオー!

この脱出シークエンスが終わるとゲーム終了。ゾンビを倒したり、バリケードを作動させるなどしたときにポイントが得られるようになっており、その合計値が足元に常時表示されています。同時にランキング(チームメンバー内の順位)も確認できます。
今回のプレイで得た筆者のポイントは約15万6000点。この日は他メディアや関係者向けに多くのプレイヤーが参加しているそうですが、スタッフに聞いたところ「10万点を超えていたらかなり上手ですね」という話でした。それなりに好成績を残せたようです。
プレイ後、思わず「もう一回、もう一回!お願いします!」といい歳をした大人が駄々をこねるという恥ずかしい姿を晒してしまいましたが、それほどまでに熱狂できる楽しさがありました。

手元に銃型コントローラを引き寄せたときにVR映像内の銃が少しばかり荒ぶってしまう点、スナイパーライフルの利点でもある高倍率スコープ画面が無い点、事故を防止するためとはいえゲームマスター(スタッフ)がユーザー同士の接近に過敏すぎる点(エレベーターに乗ってる時に離れてと言われても困ります)など、改善を希望したいところはいくつかありますが、少なくとも筆者がこれまでに体験したあらゆるVRゲームにおいて最高傑作であることは間違いないです。
東京ジョイポリス『ZERO LATENCY VR/ZOMBIE SURVIVAL』は7月23日からスタート。事前予約制で申込受付は7月19日から開始されており、プレイ料金は1,800円(税込)。所要時間は15分のブリーフィング、15分のゲームプレイで合計30分となっています。