
据え置き機でありながら、携帯機のように遊ぶこともできるニンテンドースイッチ。付属する二個のJoy-Conで、気軽に協力プレイや対戦プレイが楽しめるなど、多彩な特長を持ち合わせる個性的なハードです。
Joy-Conは、TVモードにはグリップに装着して通常のコントローラとして使用し、携帯モード時には本体に装着して使います。ですが、「両手に一つずつJoy-Conを握りしめて使う」というユニークな操作方法で楽しむ格闘スポーツゲームが、ニンテンドースイッチに近日登場します。

この、Joy-Conならではの操作で挑む『ARMS』は、伸びる腕「ARM」を駆使するパンチや投げ技などで戦う一作で、相手との駆け引きや戦略性といったゲーム性を、直観的に動かせる操作性で楽しむことができます。そしてこの『ARMS』の腕前を競う大会が、4月29日・30日に渡って開催される「ニコニコ超会議2017」にて実施。その初日の模様を、こちらでお届けします。

「『ARMS』スゴウデトーナメント in ニコニコ超会議2017」は、午前・午後の部と1日2回行われ、両日合わせて4回の開催を予定。大会の幕開けとなる4月29日午前の部は、プロゲーマー2名によるエキシビジョンマッチでスタートを飾ります。
「TEAM GRAPHT」所属の「MOV」さんは、カプコンカップやEVOでの上位入賞など、国内外で活躍をする格闘ゲームプレイヤー。対する「Abadango」さんは、「Luminosity Gaming」に所属しており、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』での活躍でも知られています。
今回の大会で使用できるキャラクターは、発表されたばかりのDNAマンを加えた7人。製品版では更に増える予定とのことなので、続報も待ち遠しいばかりですが、今回のエキシビジョンマッチではまず新キャラ同士で対決しました。

2ラウンド先取の2試合先取というルールで始まったエキシビジョンマッチ。初戦は、MOVさんがDNAマンを、Abadangoさんがミェンミェンを使用し、ファイナルラウンドまでもつれるもののAbadangoさんが勝利。しかし、キャラを入れ替えての2試合目では、タイムアップまでもつれる展開を見せながらもMOVさんがゲージの差で勝ち、1勝ずつのドローに。

新キャラ同士の対決は引き分けで終わりましたが、続いて自由にキャラを選択するガチマッチ対決がスタート。1試合目は、メカニッカをチョイスしたAbadangoさんを、MOVさんがスプリングマンで下します。ですが2試合目に、マスターマミーを選んだMOVに、ニンジャラのAbadangoさんが反撃。

互いに1勝ずつとなってもつれ込んだ3試合目は、華やかなリボンガール対決に。多段ジャンプを駆使し合う軽快な試合となり、お互い1本ずつ獲得。ラッシュと投げをテンポよく繰り出すスピーディな展開を制し、Abadangoさんが勝利を掴みました。発売前とは思えない洗練した動きの数々は、中継を見ていた視聴者から驚きのコメントも多数飛び出すほど。


白熱したプロゲーマー対決も終わり、いよいよ「スゴウデトーナメント」がステージ上で展開します。参加者64名による熾烈なトーナメントを勝ち上がった16名が登場し、まずは3回戦、続いて4回戦、準決勝、決勝を順次行います。なお、準決勝までは2ラウンド先取での決着で、決勝のみ2ラウンド先取による2試合先取で勝者が決まります。


午前の部では、「闘会議2017」で行われた『ARMS』大会に出場した経験のある選手も複数登場。その中には、前回入賞した中学生選手もおり、『ARMS』に寄せられる人気の高さを感じさせます。また好カードも次々と飛び出し、マスターマミー対決やニンジャラ対決といった同キャラ対戦に加え、リボンガールとミェンミェンという女性キャラ対決も実現。さらに、実際の友達同士が戦うというドラマチックな対決なども展開されました。

激戦をくぐり向けて決勝に勝ち進んだのは、前述の中学生選手である「鈴」さんと、マスターマミー使いの「かいちょ」さん。鈴さんは「このまま1位まで勝ち上がろうと思います」と、そしてかいちょさんは「ここまで来たら優勝してTシャツもらうしかないですよね」と、勝利に向けた意気込みを語ります。

1試合目は、鈴さんはニンジャラを、かいちょさんはマスターマミーを選択。異なる特長をそれぞれ行かし、ニンジャラはスピードとトリッキーさで、マスターマミーはパワフルさを武器に相手の体力を削り、一進一退の攻防を展開。投げには投げで応酬し、同時にラッシュを繰り出す場面などもありながら、ラッシュとオートカノンで追いつめたかいちょさんが押し切ります。

そして2試合目では、鈴さんがリボンガールに変更。ムチのようにしなるサラマンダーを縦横無尽に放ち、重量級のマスターマミーに襲いかかります。2試合目の舞台は高低差のあるステージだったため、リボンガールが軽やかな空中戦も披露。しかしお互い攻撃を決めきることができない場面も多く、最後は判定という形でマスターマミーが2試合目を制し、初日・午前の部チャンピオンの栄冠は、かいちょさんの頭上に輝きました。


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