
2017年12月7日にCAPCOMより発売予定のPS4『デッドライジング4 スペシャルエディション』。本作は2016年12月にXbox One/Windows 10向けに発売された『デッドライジング4』に新たなモードと今までに発売された追加DLCをすべて導入した特別版となっている物です。今回の記事では、本編と新しく追加された新モードをもとにプレイした感想をお届けします。
■至高のゾンビパラダイスアクション『デッドライジング』シリーズをおさらい

2006年9月28日(北米では2006年8月8日)に発売された『デッドライジング』から続く人気シリーズの5作品目にあたる本作。シリーズを通して“ゾンビ”や“アウトブレイク”を軸にしたホラー要素はあるものの、各シリーズの主人公がそれらをぶち壊すかのごとく、ゾンビ達をありとあらゆる方法でなぎ倒していく姿がまさに「バカゲー」として名高い作品シリーズとなっています。
■人類最強のジャーナリストが“ウィラメッテ”に帰ってきた!

本作ではシリーズ1作目『デッドライジング』の舞台だった地方都市ウィラメッテが、再びアウトブレイクに見舞われてしまう事に。16年前のアウトブレイクを生き残った人類最強のジャーナリスト「フランク・ウェスト」は、2度目のアウトブレイクの原因を究明するため、再びウィラメッテへ向かいます。

16年前のアウトブレイク事件の記念として建てられた「ウィラメッテ・メモリアルメガプレックス」というショッピングモールの他、モール外に広がる近隣の街も探索できるようになっています。とはいえ、やはりゾンビ物といえばショッピングモールだったりホームセンターが定番だと思うので、おもいきりモール内で暴れてみました。
■これはホラーゲームではない、ゾンビお祭りゲームだ!

「ゾンビが大量に出現する」と聞くと、どこかホラーゲームのような印象を持ってしまいそうですが、本作に関しては「ジャンル:ゾンビパラダイスアクション」の名の通り、主人公フランクさんのおかげでゾンビが恐怖の対象ではなく「ブラックユーモア」の対象になっているのが大きな特徴でしょう。

フランクさんもキャミソールに着替えられます(関係性なし)



主人公がフランクさんだけあって、カメラ要素が復活したのはとても嬉しい&楽しい!

『デッドライジング』シリーズでは“PP(Prestige Point)”と呼ばれる経験値をためる事で、主人公のレベルが上がっていきます。PPの入手方法は主にゾンビを倒したり誰かを助けたりすることで獲得できるのですが、本作では写真を撮る事でもPPを稼ぐ事が可能です。決定的スクープを撮影できれば大量のPPを手に入れるチャンス!


イン〇タ映えするかしら?


しかもゾンビと色合い似てるし、仲間割れみたいな感じになってるし


助けた生存者は自動的に「避難用シェルター」へ向かうので、初代『デッドライジング』のようなエスコートは不要です。ただし各エリアに点在する避難用シェルターの中はゾンビ達が占拠している状態なので、避難用シェルターの機能を解放したい場合は部屋内にいるゾンビを全て倒す必要があります。本作は各シェルターから各拠点へのショートカットの機能も果たすため、解放しておいて損はないです。

避難用シェルターのレベルを上げると、武器やコスチューム、乗り物などを販売する生存者が常駐してくれるようになります。レベルを上げるには生存者を多く救出しなければいけないので、見つけた場合は積極的に救出した方がいいでしょう。

■コンボ武器やコンボ車両も健在、PP稼ぎはやっぱり車両でしょ!

『デッドライジング2』から追加された「コンボ武器」は本作にも健在。マップ内に落ちている設計図を入手できれば、後は該当するアイテムさえ所持していればその場ですぐに作成できます。



だんだん クセになる……かゆい うま……
■新システム「エキゾスーツ」と「スキルムーブ」でさらに暴れてみよう!

一心不乱にゾンビをひき潰していたせいか、筆者の思考能力が一旦落ちてしまいましたが気を取り直して。コンボ武器の他にも、本作では新たに「エキゾスーツ」なるものが存在します。マップ内に点在するこのスーツを着る事で、超人的な力を使えるようになります。


なおエキゾスーツには、軍用のミサイルランチャーを装備して広範囲攻撃を繰り出せたり、アイスクリームメーカーを装備してつめた~い攻撃を繰り出せたりと、ユーモア溢れるアップグレードが数種類、用意されています。噂ではストーリークリア後に使えるアップグレードもあるとか。

ただし残念な事に、エキゾスーツは2分経つとバッテリーが切れてしまいます。マップ内にある無線充電スタンドでリチャージできるので、背中のライトが赤色に変化したら探してみるといいでしょう。筆者はゾンビの群れの中でバッテリーがきれてしまい、この後タコ殴りにされました。ご利用は計画的に…。

序盤こそ大量のゾンビに囲まれてしまうと少し大変ですが、レベルが上がればフランクさん自身のスキルを強化できるので、アクション要素が苦手な方もご安心を。スキルは主に「乱闘(近接攻撃スキル)」「忍耐力(体力スキル)」「射撃(銃スキル)」「サバイバル(クラフト・アイテムスロット増加・他)」の4項目にわかれており、強化していく事が可能です。各々のプレイスタイルに合わせて振っていくのがよいでしょう。


本作から追加された「スキルムーブ」はゾンビを連続で倒し続けると、フランクさんが必殺技を使えるようになるシステムです。手持ちの近接武器により繰り出す必殺技が変わるので、これを見ているだけでとても楽しい。近接武器を持っていない場合は、フランクさんが素手による必殺技を繰り出します(案外、肉弾戦のほうがフランクさんらしいと言えばらしいかも?)。
■新たに登場する「マニアック」の存在

今までのシリーズで登場していた「サイコパス」的な存在として登場するのが、「マニアック」と呼ばれる平常心を失った者達。各エリアに陣取って存在し、ボスと手下の構成でフランクさんに襲いかかります。

ゲーム内で最初に遭遇するであろうマニアックの“クイーン・サンドラ”。モール中央内にある中世エリアを占拠しているため必ず戦う事になります。中世エリアらしく、甲冑を身にまとい、メイスと盾で攻撃してきます。
今までのシリーズに登場してきたサイコパス達と異なり、ボスと手下のコスチュームなど、その軍団のモチーフを統一している部分など見ていて興味深い。いざ対峙すると「こいつらは一体どんな奴らなんだろう?」とふと考えてしまいますね。

「ゾンビ」や「マニアック」の他にも、「進化型ゾンビ」や「敵対生存者」、ストーリーでフランクさんと敵対する勢力「Obscuris」などが登場します。Obscurisに関してはゾンビと戦っている場面を見る事もあり、フランクvs Obscuris vsゾンビという三つ巴バトルが路上で始まる事も。
■おまけが本編?歴代のカプコンキャラでストーリーを遊べる「カプコンヒーローズ」

ざっと『デッドライジング4』の本編を少しご紹介させていただきましたが、実は本作にはもう1つ本編……いや、裏編とも呼ぶべきモードが存在しています。その名も「カプコンヒーローズ」!簡単に説明すると、歴代のカプコンゲームに登場するキャラクターになりきって『デッドライジング4』の本編が遊べるモードです。これは……とてつもなく楽しい!



今思えば、初代『デッドライジング』ではリアルメガバスターほしさに
地下駐車場でゾンビを延々と轢き殺しましたね…

ヒーローコスチュームを着ていない間はフランクさんの姿なのですが、よく見るとフランクさんも初代『デッドライジング』の服装となって顔が少し若返っています。Queen(女王蜂が入った瓶)を投げる技を使えるのがとても懐かしい。

「カプコンヒーローズ」のモードで『デッドライジング4』のストーリーを進めていくと、いたるところに「カプコンヒーローズスター」と呼ばれるオブジェクトが配置されています。このヒーローズスターを集めたり、指定された条件をクリアする事で新しいヒーローコスチュームをアンロックできます。

コスチューム全てにキャラクター特有のアビリティが備わっているため、
全部集めたくなりますね

既に『デッドライジング4』のストーリーを遊んだというプレイヤーの方にも、是非もう一度この「カプコンヒーローズ」でストーリーを遊んでみてもらいたいほどの楽しさがつまっています。もしかすると新たな発見もあるかも?
■新モードに加え、今まで発売されたDLCもすべて入ったスペシャル版

他にも4人まで協力プレイが可能なマルチ専用のサバイバルミッションが用意された「マルチプレイヤー」モードや、DLCで販売されたゴルフを遊びながらついでにゾンビも倒せる「スーパー ウルトラ Dead Rising 4 ミニ ゴルフ」、そして本編に絡んだストーリーが描かれる「Frank Rising」といったDLCも全て入ったスペシャルエディション版となっています。

クリスマスシーズンまであと少し、ゾンビ達と楽しくウィラメッテを堪能してみませんか?
PS4『デッドライジング4 スペシャルエディション』は2017年12月7日(木)発売予定。価格は、パッケージ版が5,990円(税抜)、ダウンロード版が5,546円(税抜)です。