
人気音楽ゲーム『Cytus』や『Deemo』などを開発してきた「Rayark」。同社が今年の4月にリリースした新タイトル『Sdorica(スドリカ)』を、皆さんはもうプレイされましたか?
制作期間に約4年を費やし、定評のある音楽だけでなくストーリーや映像など様々な面でのクオリティアップが図られた本作は、事前登録者数も200万人を突破している話題作となりました。
配信開始から1ヶ月が経った今、インサイドは改めて『Sdorica』の魅力についてじっくり迫っていきます!
◆様々な種族が混在する世界に、「観察者」となったプレイヤーが変化をもたらしていく
まず世界観についてですが、人類に加えて獣人や人魚など『Sdorica』では様々な種族が生活をしています。


しかし、もともと世界にいたのは巨大な龍スドリカと、彼に支配されていた人類のみ。巨大な力に屈服する代わりに永遠の命を与えられていた人類でしたが、やがてひとりの男が立ち上がります。

保守派の反対を抑え、彼を中心にスドリカを討伐することに成功した人類は、永遠の命を失うものの自由を手にします。
私たちプレイヤーは、それから1,000年が経過し新たな種族が共存を果たすようになった世界の「観察者」として、そこで暮らす者たちの動向を見守ることになります。

一般的にゲームをプレイする際、プレイヤーは既存の登場キャラの一人となるか、あるいはオリジナルのキャラクターを作成して他のキャラと共に進行していくことが多いでしょう。
しかしこの『Sdorica』においては、私たちはこの両者でもない「観察者」という第三者の視点です。
RPGゲームなので、アクション時はもちろん登場キャラを操作しますが、私たちはストーリーそのものに関与することなくあくまで世界の変化を見守る役回りに徹していきます。

新章へと展開するごとに主人公となるキャラやそのシチュエーションが一新されることもありました。
そんな異なる一つひとつの話がゲームを進行するにしたがい徐々に交わっていき、そして一本のストーリーとなった時にどんな結末が待っているのか、きっと『Sdorica』をプレイされている方は、序盤から大きな期待を胸にプレイしていることでしょう。

また、お互いを中々分かち合うことができない、他種族間で発生した価値観の違いに焦点を当てているところも、ストーリーの注目ポイント。

過去作にあたる『Cytus』では、人間の感情を音楽に変換しようとするロボットたちの姿をテーマとして置いていました。
音楽ゲームとして高いパフォーマンス性を保ちつつ、しっかりとした世界観も築いていることには高い評価が寄せられていたように思います。
舞台をRPGゲームに変えた今回、よりストーリー性を重視した仕様の中で「Rayark」の美術ディレクターTEE氏は、「キャラクターデザインをする際は、ストーリー全体の世界観にそぐうことを前提として、様々な要素を組み合わせることを特に重視している」と語っています。
以下、リリースより引用
《Sdorica(スドリカ)》美術チームは、このタイトルだけの独特なスタイルを生み出すため、写実的な光と影と、日本風のキャラクターの顔の融合を試みてきました。また、30体以上のキャラクター全てに3種類以上のデザインが存在します。▲ゲーム内キャラクターデザイン ▲ゲーム内キャラクターイラスト下書き
異なる要素を融合させた人物と背景デザイン
ゲーム中に登場する亜人という種族は、人類と獣族のハーフです。また、亜人は開発チームがデザインする上でも、楽しみも挑戦も多かった種族です。例えば、頭のよくきれる「リー」は人間の少女の顔を持ちながら、ウサギの耳や足を持っています。そして、それだけでなく、リーの動きにもウサギらしい跳ねるような動きが使用されています。このように、プレイヤーはゲームの中で亜人の独特な特徴や、キャラクターの愛らしい性格も楽しむことができます。▲亜人リー
このように、製作陣がこだわり抜いた末に生まれた多様な背景をもつキャラたちがどんな絆の物語を紡いでくのか、そして30以上いる中から世界を変えるキーパーソンとなるのは誰なのか、ぜひその目で確かめてみてくださいね。
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