
現地時間6月14日まで開催中のE3 2018の会場で、名だたるパブリッシャーのブースの裏に、SNKが今夏発売を予定する「NEOGEO mini」が展示されていました。つい先日にはオンラインプレゼンテーションが公開され、そのサイズや収録タイトルも明らかになった本機。改めて実物をチェックしてきました。
改めて「NEOGEO mini」の紹介をしておくと、ゲーマーなら知らぬ人はいないであろうハード「NEOGEO」のタイトルを収録したゲーム機。日本国内版、インターナショナル版の2タイプが用意されており、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』や『餓狼伝説』といった対戦格闘ゲームや、『メタルスラッグ』など往年の名作が各40タイトルずつ収録されています。
過去に発売されたゲームハードの復刻は、既に任天堂が「ミニ ファミコン」「ミニ スーパーファミコン」を販売し、セガもメガドライブの復刻を目指すといった報道があるなど、各社で同様の動きが出ていますが、「NEOGEO mini」が一線を画すのはそのデザイン。アーケード筐体をイメージした本体にはジョイスティック型のコントローラーと4ボタンが配置されており、しかしながらサイズは「手のひらサイズ」を謳っているとおり、高さが162mm、幅が108mm、奥行きは135mmとなっています。

実際にいくつかゲームをプレイしてみましたが、アーケード筐体、あるいはアケコンをイメージしてプレイすると、さすがにこのミニサイズなので違和感は拭えません。ジョイスティックは、親指と人差し指で“つまんで”操作するという印象です。

しかしながら、プレゼンテーションでも操作性にはこだわったとされているように、むしろよくこのサイズでちゃんとプレイできるように設計されているなと感心するほどに、ネガティブな印象は感じませんでした。また、かなり軽いにもかかわらず、プレイ中に本体が動いてしまう、あるいは手で画面が見にくいといったこともありません。

なお、本体の発売にあわせて「NEOGEO CD」のコントローラーを模した「NEOGEO mini PAD」もホワイト・ブラックの2色が発売予定で会場にも展示されていました。こちらの操作性はまさに当時のコントローラーのままで、懐かしくなるユーザーも多いのではないでしょうか。本機のみでは1人でしかプレイできないため、対戦したり協力プレイする際にはこちらのコントローラーが必須となります。


本機のUIにも触れておくと、「ミニ ファミコン」や「ミニ スーファミ」と同じく40タイトルが並ぶゲーム選択画面から遊びたいゲームを選択していく仕様になっており、ゲームプレイ中でも常に他のゲームへの切り替えが可能です。ゲームの起動前の読み込みは体感で3秒程度でした。

また、HDMI端子も備えているので、本機から直接テレビへの接続も可能。そして給電はUSBを介して行われるので、モバイルバッテリーなどがあれば外出先でも気兼ねなく遊べます。

実際にいくつかゲームをプレイしてきましたが、当時の懐かしさがふつふつと蘇りました……。


公式サイトでは間もなく予約開始とされている本機。会場には既に日本用の商品パッケージも置かれており、アナウンスも近いものと思われます。「NEOGEO mini」は2018年夏発売予定です。

