
『ポケットモンスター ソード・シールド』では追加コンテンツ第1弾「鎧の孤島」が配信となりましたが、同時にソフトのアップデートVer.1.2.0が配信され、基本的な要素にもいくつか手が入りました。
このなかで注目したいのが「バトルレギュレーションマークの実装」。これにより、『ポケモン HOME』から引き出した過去作ポケモンを、インターネット大会やランクバトルで使えるようになったのです。さっそく詳しい方法などを見ていきましょう。
過去作ポケモンが使えるのはシリーズ5から!

従来のランクバトルやインターネット大会では『ポケモン ソード・シールド』で捕まえたポケモンのみが参加できる形式でした。今回の仕様で過去作ポケモンも参加できるようになりましたが、ひとつ注意点があります。
それは過去作ポケモンが使えるのはシリーズ5からということ。シリーズ5は2020年7月1日9時から開始されるので、いますぐに過去作ポケモンでネット対戦ができるわけではありません。詳細はゲームニュースをご覧ください。
まずはポケモンを連れてこよう

さて、過去作ポケモンを『ポケモン ソード・シールド』のネット対戦で使えるようにするには、まず『ポケモン HOME』から引き出す必要があります。こちらでもアップデートが実施されており、連れてくることができるポケモンが増えていますよ。

ポケモンを引き出したら、バトルタワーへ行きましょう。すると奥に「ランクバトルに参加できるようにしてあげるおじさん」がいるので、話しかける必要があります。

過去作ポケモンのなかには『ポケモン ソード・シールド』で使えない技を覚えているポケモンがいます。たとえば上記のウルガモスであれば「めざめるパワー」が使えません。おじさんにお願いして、このポケモンにバトルレギュレーションマークをつけてもらいましょう。
バトルレギュレーションマークをつけるには、一旦すべての技を忘れる必要があります。これを適応すると珍しい技も思い出せなくなってしまうのですが、バトルで使うためには致し方ありません。

あとはおじさんに任せればOK。ポケモンの能力値画面でトゲトゲのマーク(これがバトルレギュレーションマーク)がついていればランクバトルなどに参加する資格が獲得できています。
なお、特別な技を覚えていないポケモンであっても、バトルレギュレーションマークをつけるために一度はすべての技を忘れる必要があるようです。
なぜこんな仕様に?

『ポケットモンスター』シリーズは歴史が長く、過去作のなかには特殊な技を覚えたポケモンがいろいろといました。しかしゲームバランスの調整を考えると「あの技は今になって使えるとなるとちょっと……」というケースがあります。
「映画やイベント限定で配信された特別な技を覚えたポケモン」なども存在しているため、持っている人と持っていない人の差が大きくなるケースもありました。さらにそのポケモンが不正コピーされたり転売されるなど、いろいろと問題もはらんでいたのです。
また、「めざめるパワー」も難しい技でした。これはポケモンの個体ごとによってタイプが変化する技なのですが、それを調整するのがかなり厄介。特定タイプのめざめるパワーを覚えたポケモンを捕まえる・孵化させる努力が膨大で、正直なところこれはなくなったほうがポケモンの対戦がより楽しみやすくなるでしょう。
ゲームの仕様変更やルールの制定などでこういった格差や問題を軽減する努力は行われていたものの、いつかは根本的に解決しなければならない問題でした。それがついに『ポケモン ソード・シールド』で行われたわけで、ポケモン対戦における大きな変化といえるでしょう。