
対馬の人々にとって、いや、十三世紀の日本人にとって、最も恐ろしい相手であった「蒙古」。その脅威は『Ghost of Tsushima』のプレイ中に嫌というほど感じることができます。しかし彼らだって人間。時には戦いを忘れ、息抜きをしたい瞬間があるのではないでしょうか……?
そう思った筆者は冥人の技を駆使し蒙古に密着取材を敢行しました。すると恐ろしいと思っていた蒙古の、意外な一面が見えてきたのです。
職務に忠実!勤勉な蒙古たち
密着場所は厳原の西にある蒙古の造船場です。浜辺では蒙古の巨大な船が目下建造中で、多くの蒙古が働いています。浜辺のそばには切り立った崖があり、その上には蒙古達が住まう砦が築かれています。

砦の入り口付近、簡易的な厩舎の上からコッソリのぞき込むと、そこには馬の世話をする蒙古の姿が!



蒙古2人がせっせと仕事をしていました。遊牧民族である彼らにとって馬はとっても大事な存在。世話も念入りです。

砦の入り口には鞍をチェックする蒙古の姿がありました。鞍は使い古された感があり、よほど気に入っていると思われます。丁寧な手つきです。

浜辺へと続く道には警備兵がひとり。堂々と立っていますが、こちらに気付いていない時点でちょっとダメなやつかも……迂回して浜辺へと向かいます。




船を一周し作業中の蒙古をチェック! トンカチを持って作業する人、ブラシで磨く人、荷物の整理をする人に分かれて作業しています。どちらも作業に集中しているため、背中がガラ空きです。

蒙古、後ろー!

隊長は甲板を行ったり来たり。なんとなく所在なさげに見えてしまいます。しかし油断大敵。見つかると作業中の部下を指揮して襲ってきます。怖い。
馬の世話、警備、造船と、それぞれの役割りを忠実にこなす蒙古たち。占領した敵陣においても任務を怠らない勤勉さ。強いわけです。

しかしよくよく調べると「たまにはサボらないとやってられないぜ」といわんばかりに、ゲルの影で立ちながら休む蒙古の姿が。見なかったことにしてあげましょう……。

「素人は黙っとれ」顔。
海の幸山の幸!蒙古のお食事タイム
蒙古は交代で休んでいる様子。非番の蒙古は思い思いに時間を過ごしているようです。

夜、砦を囲む岩の上から砦をコッソリのぞき込んでみると、猪を丸焼きにしてむしゃむしゃと食べている蒙古の姿が。とても美味しそうです。

どのへんの肉をむしるか吟味している姿がなんとなくカワイイ。

浜辺では2人の蒙古が焼き魚を囲んでいました。片方は火加減をチェック。片方は槍を持ち、魚を奪おうをする不届き者を監視しているようです。

火加減をチェックする蒙古がこれまた妙に愛らしい。

焼き魚とスープで軽く一杯。浜辺だけあり、魚を囲んで焚き火をしている姿がちらほらと見受けられます。

船付近を徘徊したところ、建造中の船の近くで釣りをしている蒙古を発見しました。食料調達ではなく、釣りで息抜きしているように見えてほっこりします。

蒙古、後ろ―!

ほんの少し離れた岩陰にも釣りをする蒙古を発見。仲良く釣っている姿がまたどことなく可愛らしいです。

ほどよい距離感。
山の幸と海の幸を堪能する蒙古の姿は妙に可愛らしく見えます。やはり人は美味しいものの前では気が緩んでしまうのです!
ほかにもある、蒙古の意外なカワイイ一面
じっくり観察したら意外とカワイイ一面が見えてきた蒙古。別の場所でもカワイイ姿を見ることができるのか、引き続き調査をしてみました。訪れたのは蒙古に占領されたとある集落。

しっかり警備しているようで、背中がガラ空きは相変わらず。建物の中からフォトモードで撮影したら破れた障子がフレームのようになって「映え」ってる!!


こちらの蒙古は明後日の方向を向いていたのでカメラを回してお顔チェック。意外と優しい目をしています。

屋根の上の蒙古は遠くを見つめ穏やかな表情をしています。世が世なら、彼らも穏やかに生きていたのかもしれない……

集落の裏口を守る蒙古兵を発見。犬と一緒に警備中のようです。さらに行動を観察しようと思っていた矢先……

トラブル発生! 嗅覚の鋭い犬に「サムライスメル」を嗅ぎ付けられてしまったようです。

ずんずんと近づいてくる……戦いは避けられないのか(倒しました)。
蒙古だってカワイイ一面がある、人間だもの。
というわけで2つの場所で蒙古に密着しましたが、倒す気満々で挑んだ際には気が付かなかった蒙古の意外な一面に触れることができました。蒙古だって人間だもの、ご飯を食べれる時は気が緩むし、作業に熱中すれば隙を見せます。そんな姿がカワイイと思うのでしょう。


蒙古よ、ゆめゆめ油断することなかれ。