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『The Last of Us Part 2』読者アンケートは最高評価が半数超え!「いい意味でゲームじゃない」「ゲームでやる必要があったのか疑問」などのコメントも【ネタバレ注意】

作品全体の評価についてや、結末についての生の声などもお届けします。(ネタバレ注意!)

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『The Last of Us Part 2』読者アンケートは最高評価が半数超え!「いい意味でゲームじゃない」「ゲームでやる必要があったのか疑問」などのコメントも【ネタバレ注意】
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!注意!
本記事には『The Last of Us』と続編『The Last of Us Part 2』のネタバレが含まれています。



混乱と理不尽の中で愛娘を失った主人公・ジョエルが、パンデミック崩壊後の世界でサバイバルアクションに挑む『The Last of Us』。いくつかの偶然とやむを得ない理由から、少女・エリーを連れた奇妙な旅路に出ることで、彼の人生が大きく変わっていきます。

『The Last of Us』の最終盤でジョエルが下した決断と、エリーの真剣な問いに対する彼の返事、またその返答を受けたエリーの反応は、ユーザーの間でも解釈が分かれたほど。ですが、個々人が見出した答えの広がりや可能性も、『The Last of Us』が持つ魅力のひとつでもありました。


限りある資源をやりくりして過酷な世界を生き抜くアクション性と、忘れがたい結末が印象的だった『The Last of Us』は、その続編となる『The Last of Us Part 2』にて、新たな物語と更なる人間の内面を描きます。

『The Last of Us Part 2』の主人公は、ジョエルからエリーへとバトンタッチ。また時代も少し進み、まだ世界全体は危険に満ちているものの、安定した生活が送れるコミュニティでの暮らしから物語が始まりました。

そしてもちろん、そのまま安穏とした日々が続くわけでもありません。物語は急転直下な復讐劇へと移り変わり、エリーは再び危険な世界へとその身を投じました。そして彼女の復讐もまた、見る者の数だけ答えがある、様々な感情が入り交じった結末を辿ります。


物語の方向性は異なりますが、前作同様、様々な意見が飛び交う作品となった『The Last of Us Part 2』。そこでインサイドでは、ゲームクリアした読者を対象に、本作の評価を調査するアンケートを行いました。読者はどのような評価を本作に下したのか。その理由は如何なるものなのか。気になる結果を、こちらからご覧ください。また、『The Last of Us Part 2』の結末に対する生の声なども、合わせて紹介いたします。

なお本記事(読者コメント欄含む)には、前作・本作に関するネタバレが含まれているので、閲覧の際はご注意ください。

第3位「期待通りの出来映え。★2つ」:15.5%(28票)



本アンケートの回答数は181票(無回答1.1%含む)で、その中で最も少なかったのは、真ん中の評価となる「期待通りの出来映え。★2つ」でした。割合は15.5%と、三択の回答としてはやや少なめ。その分、残りの回答に票が流れる結果となりました。

この回答が最も少なかった点だけ見ても、本作もまた意見が分かれる作品になったことが窺えます。「期待通りの出来映え」と答えた方の意見にも、「前作譲りのゲームシステムはとても良かった。 ストーリーは人によって賛否があると思う」や「ストーリーは賛否両論あるものの、ゲーム体験自体はさすがのノーティドッグクオリティだと思ったから」など、賛否があることを理解しながら評価を下す姿勢が複数見られました。


また本作は、ハッピーエンドとは言えない結末を辿りましたが、「フィクションとは思えないリアルさや都合のいいハッピーエンドがないところが、前作の良さを引き継ぎつつ物語を展開していった」「1とテーマは違うにしても、ラストオブアスの世界の表現としてはありだと思いました」と、その結末に対して理解を示す声も届いています。

【「★2つ」の読者の声】(一部抜粋)
・2人の復讐劇がとにかくすごかった。この後にこうなるのかーとか、考えさせられる部分もあったし、楽しめた。
 前作でエリーやジョエルに親しみのある人たちの中には、アビー操作が苦痛だという人もいるようだが、アビーにもアビーの戦いがあったんだと個人的には心動かされつつプレイさせてもらったと思う。

・復讐劇と言われていたのである程度激しい内容は覚悟していました。最後アビーを逃がしたのはジョエルたちから学んだ優しさもあるんだと考えています。
・高くなり過ぎてしまったハードルを越えようとするのでは無く、その横を走り去っていった感じで、全てが予想外だった。
・前作のジョエルの行動が招く結果は納得感があった。エリーの思考が幼すぎるのと悲劇とわかっていながら進めるストーリーは少し残念だった。
・前作の出来あってかなり期待していた美しい緊張感、高揚感が得られた。
 ただ、PVでのジョエルが生きているような演出がプレイヤーを誤認させるような形だったので今一つという感じ。
 また、近年のゲームに描かれがちな復讐というテーマも使い回されてるので、新しい境地が見たかったという思いも強く少々痛い点だと思う。

第2位「今ひとつ合わなかった。★1つ」:28.2%(51票)



今回のアンケートで選べる項目の中で、最も低い評価の「今ひとつ合わなかった。★1つ」が全体の28.2%を占め、第2位となりました。約1/3の回答者が、『The Last of Us Part 2』に厳しい評価を下しており、アンケート上でも賛否が大きく分かれています。

そして★1を選んだ理由として、ゲーム性を挙げている方はほとんど見られませんでした。グラフィックやバトルなどについては、むしろ褒めたり高く評価する声が多く、「ストーリーが嫌、それ以外は楽しい」「ゲームとしては良くできているが、ストーリに共感できなかった」と、ストーリーについての不満が大半を占めています。


「やはり復讐というストーリーには抵抗がある」「復讐相手をプレイさせられた事。苦痛だった」「あまりにも切ないし、寂しく悲しい結果と行動。希望がかけらも無かった」と、題材のチョイスや扱いに引っかかった方もいれば、「前作をプレイしていると、アビーへの感情移入が十分にできなかったから」「前作で作った思い入れを全て破壊するようなシナリオだったから」と、前作経験者の心情として抵抗を感じた人も。理由は千差万別ですが、ストーリー・シナリオ面が、賛否を大きく分ける要因となった模様です。

【読者の声】(一部抜粋)
・グラフィックや戦闘に関しては文句ないです。ストーリー展開や敵であるアビーをプレイヤーに操作させるのがよくないと思います。
 もしアビーも操作させるならプレイヤーに選択させるようにしてほしい。

・最後にエリーの下した決断に納得ができなかった。見逃す判断に至るエリーの感情が伝わらなかった。
・操作キャラが切り替わってからの展開が予定調和。調設定・キャラクター・舞台・展開の全てが説教臭く最高峰のグラフィックをもってしてもキャラクターが人間でなく操り人形に感じられる。
・The Last of Usの世界観でやる理由がない話だった。 (ジョエルとの回想を除いて)エリーの免疫についての話題は全て無視され、感染者はただのモブ敵でしかなく主要な登場人物の誰ひとり感染する人間がいない。
・プレイヤーにストレスをかければいいという訳ではない。
・前作主人公を不遇に処すのであれば必然性が必要であったが、まったくなかった。制作者はプレッシャーの前に崩れた。変に奇をてらい、最も可能性の低い未来を選択することで、現実感を出そうとし失敗した。
・1作目からやっていたためジョエルとエリーに対しての感情移入が強く、後半からプレーするアビーに対して前者ほど強く共感出来なかった。

第1位「心に重く響いた。★3つ」:55.2%(100票)



読者コメント含め、賛否が分かれる意見が多かったものの、最も評価が高い「心に重く響いた。★3つ」が、100票を集めて堂々の1位を獲得しました。割合も高く、全体の55.2%を占めており、半数以上の回答者が『The Last of Us Part 2』に好印象を抱いているようです。

「非日常のあの世界で生きる人間ドラマに、入り込めたから」「すさまじいドラマだった。ゲーム性もすばらしい」と、極限の世界だからこそのドラマとして評価する声もあれば、「現実世界でも絶対にこうなるだろうと推測出来るため」と、現実と地続きなものとして捉える意見もあり、同じ高評価でも多彩な意見が寄せられました。


また、本作の主軸となる復讐については、「復讐と赦しについてとても深く感情を揺さぶられた」「憎しみ恨みからは何も得られない」と、心に強く響いたといったコメントが多数。そして、「復讐の連鎖は良くないと分かりきったことを、今までのゲームではそこまで深掘りしてなかったが、ゲームで真剣に取り組み見せてくれた所」や「批判を恐れずこの展開を採用した勇気を評価」など、ゲームでここまで踏み込んだ点を評価する方も少なくありませんでした。

前作から通してプレイしたユーザーからは、「1作目のエリーとジョエルの旅の裏にあった物語を知ることが出来たから」「パート1の終わり方が続きがありそうだったので楽しみにしていた。ゲームシステムも良い 賛否両論あるがストーリーも良かった」などのポイントが良かった模様です。


更に、ラストについても「ジョエルへの優しさが最後に見えたから」「最後のジョエルを思ってギターを弾く姿に涙が止まらなくなりました」といった意見も。全体的な賛否こそ分かれましたが、前作の経験が感情の揺さぶりをより大きく後押ししたようです。

【読者の声】(一部抜粋)
・全てに理由があり、登場人物それぞれの正義が深く描かれていた。それぞれの行動の意味がきちんと描かれていた点も素晴らしい。
・通常主人公に感情移入をするゲームが多く、またその選択が正しい、という内容が多いが、今作は成否の判断は主人公が成であるというものを覆したから。
・まさかジョエルがあのような結末になると思っていなかったが(復讐がテーマということである程度想定していたものの)、自分の身近な人にあのようなことが起こったらどう行動していたかと深く考えさせられた。
・憎しみだけで!ここまで、残忍な人間になれるものなのか? ちょっと異常な価値観が、私にはわからないが、感じられる一作品だ。
・ストーリーだけでなく、抜け目のない様々な作り込みでプレイの没入感を高めるのは勿論のこと、ゲームでしか体験出来ない復讐相手視点側からのプレイなど総合的に見ても秀逸の出来。
 PS5ソフトでもこれを超えられる作り込みのゲームはそうそう出ないのではないか。

・久しぶりに進めるのが苦しかった。心への揺さぶりが多いゲームという印象。
・まさにプレイする映画だったからです。エリー側をプレイするだけだったらただただ感情移入して終わりでした。
 しかし、エリーからすると敵であるアビーという人物をプレイし彼女を理解することにより、感情は様々な方向へと揺さぶられたのです。

・受け入れ難い部分もあるが、復讐相手をプレイさせるなど辛いが新しい試みで、プレイ後も考えさせられる内容だった。
・相互理解、お互いの憎しみの原点になる境遇を自らも経験することで、許せないが赦そうとするテーマは重く、それでいて大切なことであると思いました。
・Part2の物語は前作の出来事や関係性をベースにしていて、前作の行いによって得られた物、代償、そして最後の行いに対する答えの様なものを描いていた。 前作で心に刺さった何かを、より深いところまで打ち付ける様なストーリーだと感じた。




《臥待 弦》
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