人生にゲームをプラスするメディア

シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】

シリーズ未経験者による『電車でGO!! はしろう山手線』先行プレイレポートをお届けします。

ソニー PS4
シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】
  • シリーズ未経験でも『電車でGO!! はしろう山手線』は楽しめるのか? “ゼロ”を目指す独特なプレイ体験に初心者が挑み、VRモードで衝撃を受ける【先行プレイレポ】


乗り物の運転を題材としたゲームは、古今東西を問わず多数あります。車やバイクのレースを主軸とする作品では、順位や速度こそが重要で、分かりやすく言えば「誰よりも速いこと」が正義で、勝利に直結します。しかし、乗り物を操作するゲームの全てが、同じ方向を向いているわけではありません。乗り物を運転しつつも、速さに絶対の価値はなく、かとって遅すぎるのも論外。決められた時間に合わせることが至高という、かなり珍しいゲームも存在します。それは、『電車でGO!』シリーズです。


その名前からも分かるように、『電車でGO!』は電車の運転を行うゲームです。しかもただ動かせばいいだけではなく、現実世界と同じように、到着時刻に合わせて運行する必要があります。速さはあくまで管理するものであり、限界を超えた速度に酔いしれる楽しみとは無縁です。



こんな特異なゲームは、さぞコアなファン向けだろうと思われることでしょう。しかし、本シリーズの1作目『電車でGO!』が1996年にアーケードデビューを果たした際には高い注目を集め、翌年初代プレイステーションに移植されるとミリオンを記録する一大ブームとなりました。


以降、様々なシリーズ作がアーケードやコンシューマを席巻し、愛される人気シリーズへと成長します。しかし、コンシューマ向けの展開は00年代で一区切りし、以降は沈黙の時代が続くことに。一方でアーケード向けは、空白期間があったものの、シリーズ20周年を記念する『電車でGO!!』が2017年に登場。更に、『電車でGO! 復刻版』が2019年にリリースされるなど、近年新たな動きを見せています。



そして10年以上の沈黙を破り、新たなコンシューマ向けの展開も決定しました。『電車でGO!!』をベースに調整を行い、新要素を加えた『電車でGO!! はしろう山手線』が、PS4向けソフトとして12月3日に発売されます。ちなみに、ニンテンドースイッチ版も予定されていますが、こちらの発売日・価格は共に未定です。


満を持してコンシューマに帰ってくる『電車でGO!』最新作に、期待を寄せているシリーズファンも多いことと思います。しかし、沈黙が長かったため、若い世代やコンシューマ専門のユーザーの中には、『電車でGO!』を遊んだことがなかったり、存在自体を知らなかったりする方も少なくないはず。


今回は幸運にも発売前に『電車でGO!! はしろう山手線』に触れる機会を得られたので、そのプレイレポートをいち早くお届け。前述のように未経験者のユーザーも少なくないと考え、まったくのシリーズ初心者でも楽しめるのか、その点について体験を交えて掘り下げていきます。なお本稿は、PS4版を使用してのプレイレポートとなります。


初心者は、チュートリアルであがいて闘志を燃やす



まずは、『電車でGO!! はしろう山手線』のチュートリアルを進めつつ、『電車でGO!』シリーズ全体にも共通するゲームのルールについて、かいつまんで紹介します。決められた区間を予定通りに運行するのが、『電車でGO!』の基本であり、一番大事な目的です。本作のチュートリアルでは、渋谷から恵比寿までのルートを走ります。



肝心なのは、到着時刻と停止位置。定められた時刻通りに、決められた場所に停める。速すぎても遅すぎてもダメというルールは、ゲーム全般を見渡しても珍しい部類だと思います。普段触れてないルールなので、シリーズ未体験者には新鮮な刺激を味わえそうです。


反面、慣れていないルールに抵抗を覚える可能性もあります。恥ずかしい話ですが、筆者は苦手意識があって敬遠していた側です。『電車でGO!』シリーズはもちろん知っていたものの、なんとなく難しそうに感じて、これまで手を出せずにいました。


文字通りの初心者なので、チュートリアルであっても緊張感が走ります。しかし、「安全のためブレーキをかける」「ドアが閉まったことを確認する」など、発車前でもやることがあり、緊張に気を取られているヒマはありません。



ちなみに運転でミスをすると、ミッションゲージが下がってしまいます。このゲージがゼロになるとミッション(=運行)が失敗になるので、注意が必要です。逆に、優れた運転をすることでボーナスが加算されるため、文字通り腕前が問われます。


加速・減速は左スティックで実行。ここの調整が繊細だったら、とても制御しきれない・・・と苦手意識を抱えたまま操作してみましたが、予想よりも加速・減速は緩め。いい意味で、全力で加速しても速度は急に上がりません。そのため、想像よりも速度調整はしやすいように感じました。



冷静に考えれば、緊急時の非常ブレーキは別として、通常運行の加速・減速が激しすぎたら、多くの乗客を載せる乗り物として明らかに問題なので、これは筆者の苦手意識が強すぎた思い込みでしょう。同じように身構えている方がいれば、この点はどうか安心してください。


しかし、加速・減速が緩やかということは、急な切り替えが出来ないとも言えます。運行中、速度制限のある場所が頻繁に出てくるので、無闇に飛ばしすぎると調整が間に合わないことも。かといって遅すぎると、今度は到着時刻に遅れてしまいます。そのやりくりが、緊張しながらも手応えを感じるポイントのひとつです。



また、速度だけに気を配るわけにはいきません。区間を走行していると、接近する鉄橋や保線作業員への合図として、警笛を鳴らす必要があります。また、すれ違う電車が近づいてきたら減光スイッチを「暗」に切り替えるなど、区間中もやるべきことが多め。なお、すれ違った後は「明」に切り替え直さないといけませんが、筆者はこの操作をよく忘れていました。うっかりしやすいので、本作をプレイされる方は心に留めておいてください。



あれこれと慌ただしい初プレイながら、なんとかホームの停止位置に辿り着くことができました。もちろん、成績はかなり低め。12秒も延着し、停止位置も3mほどずれています。




停止位置に止まった後は、リプレイ画面へと切り替わり。3mも誤差があると、ホームドアの位置とかなり食い違っています。それでも停止位置はまだマシな方で、その他のスコアはもっと低い有様です。


しかし、これだけひどいスコアでも──もしくは、ひどいからこそ──「今度こそ!」と思ってしまうのは、到着時刻・停止位置の2点で“ゼロ”を目指す独特なゲーム性に刺激を受けたおかげでしょう。次はもっと上手く停まりたい、と沸き立つ心のままに、今度は通常のゲームモードへ挑んでみます。


正確な読みと、計算違いをアドリブで対応する臨機応変さが、『電車でGO!』初心者を魅了する



本作のゲームモードは、「おうちでGO!モード」「アーケードモード」「VRモード」の3つが搭載されています。実力を計るには「アーケードモード」が良さそうですが、初心者なので「おうちでGO!モード」をチョイス。



「おうちでGO!モード」には、「運転士の道」「デイリールーレット」「フリー走行」があり、この中でも最も基本的なのが、ひとつずつミッションをこなしながらエンディングを目指す「運転士の道」です。今回はこちらをメインに進めてみます。



本格的なプレイに入ったとはいえ、やるべきことはチュートリアルと同様です。道中の速度調整や警笛、減光などの操作を行いながら、到着時刻と停止位置をそれぞれゼロに近づけるだけ。



しかし、実際のプレイは、説明ほど簡単にはいきません。速度制限を守りながら走り、遅すぎないように気をつけていると、遠くに作業員の姿を発見。慌てて警笛を鳴らしたら、今度は電車とすれ違うので減光スイッチを「暗」に。これで落ち着けるかと思ったら、速度制限の予告が出て、距離感を計りつつ慎重に速度を上げなければなりません。


実際の山手線を再現した風景は、フォトリアルとまではいかずとも、なかなか見応えのある景色が描かれているので、正直じっくりと見たい気持ちも。しかし、運転中にそんなゆとりは皆無でした。



ゲームに慣れれば、景色を満喫しながらしっかり操作もこなせるのでしょうが、初日の初心者には荷の重いスタイルです。いつか腕前が上達したら、そんなプレイを楽しんでみたいものです。



そして、区間ごとのクライマックスと言えるのが、停止位置へのアプローチ。残り時間に合わせて速度を押さえる調整は、反射神経よりも経験や直感が重要で、手探りで詰めていく感覚に独特の味わいがあります。


ちなみに、場内での再加速は追加のスコアが加点されないので、慣性と減速だけで綺麗に停まりたいところ。そのためには、遅すぎない程度の速度の維持が肝要。速度がありすぎると到着時刻よりも早く着いてしまいますし、速度を下げすぎると間に合わず、やむなく再加速を迫られるハメになることも。


と言っても、「やっぱり難しいゲームなのか」と決めつけるのは早計です。例えば、これはあくまで筆者のやり方ですが、慣れないうちは思い切って「停止位置」か「到着時刻」のどちらかをガン無視し、片方だけに集中するやり方で挑んでみました。



ひとつだけなら対処も比較的しやすいですし、ガン無視したもう片方も、割とある程度の範囲で留まってくれる(ことも)。しっかりとしたプレイを目指すには全く適しない方法ですが、全くの初心者でも、狙いを絞ることで少しずつ精度が上がっていきました。



糸口の掴み方はプレイヤーそれぞれですが、今回プレイした範囲では、「運転士の道」における難易度の上がり方は緩やかで、急に立ちはだかる高い壁のようなものは感じません。このモードをコツコツと遊んでいけば、初心者でも自分のペースで基礎が身に付くことでしょう。




ですが、決してヌルいだけでもなく、例えばルートが枝分かれする「シークレットミッション」の難易度は歯応え満点。調子に乗って挑んだものの、あっさり返り討ちに遭いました。経験者向けの難易度だと思われるので、シリーズファンの方もご安心を。


また、「イージー」「ノーマル」「ハード」「ベリーハード」と難易度が選べるので、自分の腕前に合わせて調整するのもひとつの手。筆者はノーマルを通して遊んでみましたが、「運転士の道」なら初心者でも問題なく楽しめそうです。



合計して5時間ほどプレイした実感としては、発車前や走行中は「必要な手順を正しく行う」楽しさがあり、見せ場の集大成とも言える場内では「状況を元に逆算する推察力」と「その推察を実行できる正確さ」が求められ、表裏一体の緊張感と手応えを味わえます。


そして、読みが甘かった時には、反射的な対応力も欠かせません。この、「アドリブで合わせる感覚」もまた楽しく、上手くいった時は本作ならではの醍醐味を実感できます。



確かに容易いゲームではありませんが、少し意識するだけでも、「運転士の道」の序盤クリアは意外となんとかなります。偶然ですが、初心者でも「ニアゼロ」を叩き出せました。まったくの初体験でも十分楽しめることが実際に分かったので、興味が湧いた方はこの世界に飛び込んでみるのも一興です。



もちろん、高ランクやハイスコアを狙うならば、上級者レベルの腕前が問われることになります。それだけに、達成した際の手応えもまた大きなものでしょう。腕に自信がある方は、ぜひ挑戦を。


初心者・経験者の両方にお勧めしたい「VRモード」



『電車でGO!! はしろう山手線』の本編に関するプレイレポートは以上となりますが、最後に「VRモード」についても少し触れたいと思います。PS VRがなければ体験できないため、遊べる人は限られますが、『電車でGO!』ファンと初心者、その両方にお勧めできるモードだと感じました。


VRモードで遊べるのは山手線の原宿~品川間。また、4段階の難易度と、3種類の区間(2、3、6)が選択可能。それぞれを決定すると、VRモードの幕開けです。



VRモードが始まると、プレイヤーの周囲は運転席に早変わり。その席にいるのは当たり前とも言えますが、実際に体験すると“運転席にいる自分”という臨場感に包まれ、プレイ開始直後からテンションがハネ上がります。




そもそも『電車でGO!』シリーズがヒットした理由として、運転士への憧れという一面も拭えません。そして、VR化された運転席にいるだけで、これ以上ないほどの“運転士気分”に浸れます。


アーケード版は運転席を再現した筐体になっていますが、こちらは「どこまで見渡しても、運転席からの景色」なので、憧れたシチュエーションの臨場感は桁違い。例え真後ろを振り返っても、やはり運転席なのです。理屈ではなく、その感覚が嬉しい。



車内の機器は簡素なデザインで、残念ながら「実物そっくり」とはいきません。しかし、雰囲気作りに必要な水準は保っていますし、運転席から見える光景に目を奪われるので、さほど気にならないというのが正直なところ。この臨場感だけでも体験する価値があるので、『電車でGO!』ファンはぜひ味わって欲しいモードです。



そして初心者にお勧めしたい「VRモード」の長所は、距離感の把握がしやすい点です。仮想空間とはいえ、通常のモードよりも相対的な関係を掴みやすい印象を受けました。



大げさに言えば、距離と速度を肌で感じられるので、いつもより停止位置が狙いやすい感触です。実際にスコアも、停止位置・到着時刻ともにすんなりとAが取れました。


「VRモード」の経験が通常モードに上手く活きるかどうかは、人によるかもしれません。とはいえ、苦手を克服する糸口になる可能性は十分秘めているので、まずはVRモードで距離感と相対的な速度を実感するのも、悪くない手でしょう。


なりきり気分と、距離感の把握。2つの長所を実感できた「VRモード」は、『電車でGO!! はしろう山手線』だからこそ味わえる魅力のひとつです。PS VRがあるならば、プレイを検討する価値のあるモードだと、最後に強く推させていただきます。



PS4版『電車でGO!! はしろう山手線』は、2020年12月3日発売予定で、価格は7,800円(税抜)。なおニンテンドースイッチ版は、発売日・価格ともに未定です。





(C) TAITO CORPORATION 1996, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.
(C) 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
JR東日本商品化許諾申請中

《臥待 弦》

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 『ELDEN RING』最序盤からルーン稼ぎに使える4つの場所!王への道は一日にしてならず

    『ELDEN RING』最序盤からルーン稼ぎに使える4つの場所!王への道は一日にしてならず

  2. 『ELDEN RING』「魔術師セレン」の素顔はホントに可憐だったのか?そのヒントが、学院の「討論室」にあった

    『ELDEN RING』「魔術師セレン」の素顔はホントに可憐だったのか?そのヒントが、学院の「討論室」にあった

  3. テトリスがちょっぴり苦手な『ぷよテト2』プレイヤー向け、テトリス基礎知識!覚えるだけで序盤の動きがグッとレベルアップするぞ

    テトリスがちょっぴり苦手な『ぷよテト2』プレイヤー向け、テトリス基礎知識!覚えるだけで序盤の動きがグッとレベルアップするぞ

  4. 『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

  5. なんで『パワプロ』上級者は「ロックオン」無しでも変化球が打てるの?ハイレベルすぎるプロ選手の対戦動画から、その秘密をじっくり解説

  6. 『ELDEN RING』覗けるのは「フィアのパンツ」だけじゃない―さらに「下乳」と「お尻」も見てみた

  7. なぜこれほどまでに面白い? ホラーゲームの金字塔『SIREN』の人気の秘密は“ループ”にあり!

  8. 『Fate/Extra』ちょっとおバカなお色気ミニゲーム「キャラクターきせかえ七変化☆」公開中

  9. 『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

  10. PS5までの歴代PlayStation据え置きハードを振り返る!これまでの進歩とこれからの進歩を見比べよう

アクセスランキングをもっと見る