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シリーズ初のmacOS版『バイオハザード ヴィレッジ』―MacゲーミングPC化への試金石なるか?【プレイレポ】

『バイオ』ファンでありMacユーザーの筆者としてはこのビッグウェーブに乗るしかない!Mac版の特徴や他機種版との違い、プレイ感などのレポートをお届け!

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シリーズ初のmacOS版『バイオハザード ヴィレッジ』―MacゲーミングPC化への試金石なるか?【プレイレポ】
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2021年5月に発売され、世界的な大ヒットを記録した『バイオハザード ヴィレッジ』のmacOS版が、2022年10月28日に発売されました。『バイオ』シリーズとしてもMac用タイトルは本作が初となります。

2020年に登場したAppleシリコン(Mシリーズチップ)を搭載したMacにネイティブ対応した本作は、バイオファンでありMacユーザーの筆者としては「待ってました!」と言わんばかりのこのビッグ(?)ウェーブ!当然乗るしかありません。本稿では、Mac版の特徴や他機種版との違い、プレイ感などのレポートをお届けします。

Appleシリコンとは

まずは、Windowsユーザーだと聞きなれないであろう“Appleシリコン”の説明から。Appleシリコンとは、もともとiPhoneやiPad向けに開発されていたARMアーキテクチャベースのモバイル向けSoC(システム・オン・チップ)でしたが、2020年からMac向けの「M1」チップを展開。M1は同価格帯のIntel or AMDチップ搭載機を大きく引き離すCPU&GPUパワーを持っていたことで大きな話題となりました。現在は、Mシリーズ第二世代となるM2チップ搭載のMacシリーズとiPad Proが、プロユースとなるM1 Max & UltraがMacbook ProとMac Studioで展開しています。

今回のプレイレポでは、筆者が仕事で使っているMac Studio(M1 Max梅モデル)とMacbook Pro(M1 CTOモデル/メモリ16GB)を使用。M1以前のMacだとそもそもゲームを起動できないので注意が必要です。また、ゲームはSteamや独自クライアントからではなく、Mac純正のApp Storeからの購入となります。

Appleシリコン版『バイオハザード ヴィレッジ』の特徴

本作は他機種版「ゴールドエディション」と同日に発売だったものの、含まれているDLCは「トラウマパック」や「サバイバルリソースパック」、追加の武器パーツのみ。大型DLC「Winters’ Expansion」は後日配信予定となります。また、18歳以上向けとなるZ Versionも用意されていません。

もちろんウルトラワイドモニターにも対応

これまでMacでリリースされてきたゲームは、Windows用exeファイルをMacOS上でミドルウェアを介して起動させるものが少なくなく、Windows版よりパフォーマンスが落ちるタイトルが多くみられていました。今回の『バイオハザード ヴィレッジ』は、MacOS用のAPI「Metal」やAppleシリコンにネイティブ対応しているタイトルであるため、パフォーマンスが落ちることなく動作します。

Mac StudioではフルHDでグラフィック自動設定の「おすすめ」にすると、概ね「高」設定に、Macbook Proでは「中」設定となります。

グラフィック設定ではNvidiaのDLSSやAMDのAFSは使用できませんが、Appleシリコン独自機能として「MetalFX」によるアップスケーリング機能が搭載されています。グラフィックオプションの「MetalFX」では、「Quality(画質優先)」と「Performance(速度重視)」モードを選択できます。「Performance(速度重視)」はかなりぬるぬるとプレイできますが、ジャギーが目立ち、解像度が下がったような印象を受けます。

「ザ・マーセナリーズ」などアクション性が高いモードは「Performance」だとプレイしやすくなるかもしれません。また、グラフィックオプションの「レイトレーシング」はブラックアウトしていて選択できませんが、将来的に登場するAppleシリコンを搭載したMac Proで解放されるのかもしれません。

Mac Studioでの「Quality」モード。ジャギーがなく美しい。
Mac Studioでの「Performance」モード。ジャギーが少し目立つ。
M1 Macbook Proの「Performance」モード。よりジャギーが目立つ。筆者の環境のせいかスクショの色味が何故かMac Studioと違っている。

実際にプレイ!

筆者はMac StudioにDualSenseを繋いで中盤までプレイしましたが、以前プレイしたPS5&Steam版となんの遜色もなく進めることができました。

同じAppleアカウントでログインしていても別のMacにはセーブデータが同期されないので、Macbook ProではXbox Oneコントローラを繋いで村に辿り着く序盤のみプレイしています。こちらもキーボード&マウス以外は特に不具合なく進めることができましたが、Mac Studioに比べ、シーンによってフレームレートの低下を感じるので、「MetalFX」を「Performance」にしたほうが良さそうです。また、30分のプレイでバッテリーの消耗率は約20%で、外出先でバッテリーのみでプレイする場合は2時間くらいが限度となりそうです。

Macは、現在ではXbox One/S系コントローラやDualSenseにも対応しているので、自分が操作しやすいコントローラでプレイできます。もちろんマウス&キーボードでもプレイ可能ですが、現在は不具合が発生する可能性があるとのことでコントローラの使用が推奨されています。

実績も実装されており、iOSでもお馴染み「Game Center」経由で取得となります。

本作はMacでのさまざまな可能性を示すタイトル

Mac版の登場によって、『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイする環境の選択肢がさらに増えました。それだけでなく、REエンジンがAppleシリコン搭載Macに対応したという事実は、今後、同エンジン製タイトルがMacで登場する可能性を示しています。『Call of Duty: Modern Warfare』の時代からMacでゲームをプレイしてきた筆者としては、AAAタイトルが増えれば、MacをゲーミングPCとして購入する、という選択肢も自然と生まれてくるはず......という願望が頭をよぎります。さらに、本作をはじめとしたAppleシリコンに対応したタイトルは、技術的にM1やM2を搭載したiPad Proでも動くと見られるため、多くの可能性も秘めているのです。

Appleシリコン搭載Mac版『バイオハザード ヴィレッジ』は、MacのApp Storeで販売中。価格は5,000円(税込)です。


《蟹江西部》
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