
葛飾区を中心に訪問診療を行う綾瀬中央診療所は、ケアマネジャー・訪問看護従事者などを対象とした勉強会「認知症VR体験会」を2022年10月21日に実施し、そのレポートを1月12日に公開しました。


この勉強会は、VRコンテンツの企画開発を行うシルバーウッド協力のもと、行われたもの。VRの技術を活用して認知症の症状を体験し、認知症に対しての理解を深めることを目的としています。

参加者からは、「普段の仕事で安心していただこうと接する時に気をつけていたつもりだったが、当事者(認知症患者)の感じていることとズレがあると認識できました。」「知識では知っているけど、実際に体験してみて実感がとてもわきました。本人に寄り添っているつもりが、寄り添えていなかったと思いました。今回の体験を大切にさせていただきたいです。」といった声が。

勉強会を開催した綾瀬中央診療所によると、認知症は年々増加傾向にあり、2025年には高齢者の五人に一人が認知症になるという予測もあるとのこと(※出典元:「認知症施策の総合的な推進について」厚生労働省老健局)。
そういった背景のなかで、医療従事者・介護の関係機関、事業者がより認知症への正しく深い知識を得る必要があると考え、本勉強会の開催に至ったとしています。
VR技術を活かして、当事者の状態を体験する今回の勉強会は、介護者にも”気づき”の機会となったようです。