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なぜ、レトロゲームを現代に甦らせるのが大変なのか─「メガドラミニ2」特番から垣間見える様々な事情

レトロゲームの復刻や、懐かしいゲーム機の復刻版など、懐かしい名作にもう一度触れるチャンスを望む方は少なくありません。ですが、復活までにはいくつもの問題が横たわっています。その一端を覗かせる特番を通して、ゲームの復活を見つめてみました。

ゲーム 特集
なぜ、レトロゲームを現代に甦らせるのが大変なのか─「メガドラミニ2」特番から垣間見える様々な事情
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■レトロゲームの購買層は「深く狭い」

商業的に購買層が限られている点も、レトロゲーム復活の難しい点のひとつ。当時のユーザーに強く訴えかける商品なので、裏を返すとその層以外にアピールしにくい現実もあります。

例えば、メガドライブに触れていない今の10代、20代の人たちに、「メガドライブミニ」が広く刺さるかと言えば、難しいところでしょう。「メガドライブミニ2」購入者を対象としたアンケートを実施したところ、1,446票の回答が集まりました。その回答者の割合を見ると、10代の割合は0.6%(9人)。20代でも3.7%(54人)に留まっています。

もちろん直撃世代は強く、最も多かった「45~49歳」だけで39.5%(576人)。次いで、「50~54歳」の24.8%(362人)、「40~44歳」の17.1%(249人)という結果になりました。「メガドライブミニ2」が主に狙ったのがこの層なので、マーケティングとしては間違いなく成功していますが、「狭く深く」という売り方なのは否めません。

また購入者の男女比もかなり極端で、男性の96.3%に対し、女性は3%(その他 0.7%)。一般的には、カジュアル層も取り入れ、男女双方に受け入れられる方がヒットしやすいため、真逆を行くレトロゲームの道のりが厳しいことも分かります。

■今だと「メガドライブミニ2」は作れない!?

広く受け入れられるのは難しいものの、狙ったユーザーに深く刺さりやすいのは、レトロゲームが持つ大きな利点でしょう。しかし復活させる形によっては、人気が過多でもそれ以上販売できない=更なるヒットが見込めないケースもあります。

例えば「メガドライブミニ2」は、プレミア価格になるほどの人気ゲーム機ですが、再販の予定はなく、奥成氏の反応を見る限りでは今後の再生産も難しそうです。おそらく、許諾を受けた際の契約内容の上での事情もあるかと思いますが、さらに状況的な問題も立ちはだかります。

ここ数年、世界的に半導体が不足しており、多くの分野でその高騰と品不足に悩まされています。「メガドライブミニ2」の価格は10,978円(税込)で、全61本のゲームを収録。そのコストパフォーマンスはかなり高く、「お得だ」「安いくらい」といった評価も寄せられたほどです。

奥成氏は「メガドライブミニ2」の価格についても触れ、「今、これからメガドライブミニ2を作りますとなったら、この価格では無理です」と口火を切り、「メガドライブミニ2」が半導体の高騰や円安の影響もあまり受けなかったと説明。それがどれだけ幸運だったかと言えば、「奇跡的に、絶妙なタイミングでギリギリセーフ」と奥成氏が表現したほどです。

ソフト単体をダウンロード販売するケースでは、こうした物理的な生産面で悩まされることはありません。しかしレトロゲームの場合は、遊べるゲームをまとめ、相応の金額で販売するといった形式も視野に入ります。そこには、コレクション的な価値も加わる実機での展開も含まれ、当然生産面の課題とも向き合わなければなりません。

■レトロゲームを求める気持ちは止まらない!

こうした様々な事情が、レトロゲームや復刻ゲーム機に潜んでいるのは事実です。しかし根強い人気に支えられ、明るい話題も尽きません。

こちらも番組内で公開されたアンケート結果ですが、「メガドライブミニ2のような、セガの過去のゲーム機の復刻商品が発売された場合、購入したいと思いますか?」といった質問に対し、「必ず購入する」が58%(845人)、「たぶん購入する」が36.9%(538人)など、非常に高い意欲を示す回答結果が飛び出しました。

購入に前向きな反応を合算すると94.9%もの回答者が、新たな復刻ゲームに高い関心を寄せています。これは、今後の展開に影響を及ぼしかねないほど、非常に高い数字と言えます。

なお、「最も購入したいセガの過去のゲーム機の復刻商品」についての回答は、第1位が「セガサターン」、第2位が「ドリームキャスト」、第3位に「メガドラミニの第3弾」が食い込みました。食い込んだ候補のいずれも、一定数からの力強い支持を感じさせます。

高い関心が明らかとなったこのアンケート結果に対し、奥成氏は「寄せられたご意見は、しっかりと活用させていただきます」と発言。ここから新たなプロジェクトの幕開けに繋がることを、ひとりのゲーマーとして期待するばかりです。

最新のゲームであっても、いずれは懐かしい過去の作品になります。しかし、そのゲームで体験できる面白さや感動が変わるわけではありません。全く新しいゲームを求めつつ、思い出深いゲームとの再会も望める。その両方が満たされる世界の訪れを願ってやみません。


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