人生にゲームをプラスするメディア

珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!

「死者のチカラ」で運命を更新し、たった一夜の大きな事件へと挑め。

ゲーム Nintendo Switch
珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!
  • 珠玉のミステリーADV『ゴースト トリック』リマスター版プレイレポ―最高の“巧節”を、より美麗に遊びやすく生まれ変わった世界で堪能!

カプコンはミステリーアドベンチャーゲーム『ゴースト トリック』を、PC(Steam)/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けで2023年6月30日にリリース予定です。

本作は、2010年にニンテンドーDS向けに発売された『ゴースト トリック』のリマスター作品。『逆転裁判』シリーズの生みの親である巧舟氏が手掛け、ひとつの“死”から始まる一夜のミステリーが鮮やかに描かれます。

リマスター版では、現行機にあわせた高解像度・高フレームレート化のほか、1画面向けのUIに最適化。ゲーム内のBGM37曲すべてにアレンジ版が用意されているほか、新曲も1つ追加されています。また、スマートフォン版で好評だった「ゴースト パズル」などの要素も加わっています。

本稿では、傑作アドベンチャー『ゴースト トリック』リマスター版の先行プレイレポートをお届け。なお、プレイおよびスクリーンショット撮影はSteam版を使用しています。

運命を変えるたった一夜の物語

本作の物語は、ゴミ捨て場で殺し屋に銃を突きつけられている女性と殺し屋というシーンから始まります。主人公はその場面に居合わせているのですが、とある事情でその助成を助けることができません。なぜなら、すでに主人公は殺されているからです。『ゴースト トリック』は、とても衝撃的な導入から始まります。

しかし、シセルは死んだことで特別な「死者のチカラ」が与えられます。そのチカラは、マップ内にあるさまざまなモノに“トリツク”、“アヤツル”ことができるもので、楽器にトリツけばひとりでに鳴らせるし、スイッチであれば起動することも出来るのです。

ただし、シセルがトリツけるものは、マップ内にある決められたモノだけ。シセルの“タマシイ”はほんの少しの距離しか移動できないため、さまざまなモノをアヤツり、現場の状況を有利に変えていかなければならないのです。例えばタイヤにトリツいてアヤツれば、それなりの距離を移動できる、といった感じですね。

そして、シセルは誰かの死体にトリツくことで、その死の運命の4分前に時間を遡り、そのチカラで運命を変えることができます。序盤はチュートリアルとして、さまざまなチカラの説明や使い方を学びながら、ゴミ捨て場で起きる「最初の事件」の運命を覆すことになります。

謎の電気スタンド(?)・クネリ

シセルはなぜ殺されたのか、そして自分が誰なのかすら覚えていません。さらに、そのタマシイは翌朝には消えてしまう運命であることも明らかになります。本作は、シセルが「本来起こっていた悲劇の運命」を更新していく、一夜かぎりの“孤独な追跡劇”の物語なのです。

死者のチカラで運命を更新せよ!

シセルの操る「死者のチカラ」は、本来起こり得た運命そのものを変える可能性のあるもの。『ゴースト トリック』は、次々と急転直下の展開が目白押しで進んでいきます。その物語はたった一夜限りで、シセルは朝までの短い時間にさまざまな場所を訪れ、多くの悲劇の運命を更新していきます。

ゲーム内では「電話線」を利用することで場所の移動が可能で、最初の現場であるゴミ捨て場から誰かの部屋、レストランなど、多くの場所が用意されています。それらの部屋が今夜起きる事件に密接に関わり、ストーリーが進むごとに驚きの事件や展開が発生するのです。

作中で電話がでてきたら要チェック。

そして、運命を更新するパートでは、さまざまなモノやヒトの動きに対応しながらタイミングよく行動しなくてはならないことも。このパートではいくつかの“トリツク”、“アヤツル”といったアクションを行うことで時間が経過し、時間切れになると運命を更新できずにキャラクターが再び死を迎えてしまいます。

ゲームオーバーになった場合は再びパートの最初からチャレンジできるほか、一定の運命更新を行えば、その場所から再開できます。用意されている謎解きギミックの中には罠もあり、ケースによっては何度か時間切れになってしまうかも知れません。

移動するモノにトリツけば……?
死の運命は更新できるのか。

現場では、シセルの独り言や、その場にいるタマシイとの会話で攻略のヒントも提示されます。プレイ側としては救えない死に多少心が痛むかも知れませんが、最終的な運命の更新のため、色々と試して戻して正しい道を見つけ出していくのも本作の醍醐味です。

より美しくなって遊べる名作ADVに感動!

本作では、ニンテンドーDS版およびスマートフォン版から大きくグラフィックをリマスターしています。オリジナル版でも3Dモデルを基にドット絵に起こしたというキャラクターたちは、驚くほど軽快に動いていました。リマスター版では、そのキャラクターが3Dモデルとしてより滑らかに、より魅力的な姿で動き回ります。

特にグラフィック的な変化としては、色がより明るくなったと言う印象があります。本作ではキャラクターやオブジェクトなど、わりと印象的な色をしているものも多いのですが、その色はより鮮やかに、わかりやすくなっていると思います。もちろんその色彩がゲーム内で違和感になるようなことはありません。

もうひとつの変化としてはインターフェイスの変化。オリジナル版ではタッチ操作を行っていた本作ですが、今作はコントローラーおよびマウス/キーボード操作になっています。Steam版でコントローラー(Dual Sense)とマウス/キーボード操作を両方試してみましたが、どちらもかなり快適にプレイ可能でした。

さらに、本作の美しくなったグラフィックと、アレンジされたBGMを楽しめるコレクション要素も嬉しい要素です。ゲーム内の特定の行動を達成する「チャレンジ」などもあり、本作を何度も遊べるような工夫も散りばめられています。モバイル版の追加コンテンツである「ゴースト パズル」も、ニンテンドーDS版ではなかったのでまだプレイしていない人には嬉しい要素ですね。

なお、BGMは作中でオリジナル版とアレンジ版に変更可能。

そしてなにより、ゲームの雰囲気を大きく支えているのは、やはり企画・脚本・監督を務めている巧舟氏によるテキスト。『逆転裁判』でもおなじみの“巧節”は、軽妙洒脱で驚きに溢れた、読むものを引き付ける読み口で、独特な“死”から始まる『ゴースト トリック』の物語を一層魅力的な、ドキドキワクワクの作品に仕上げているのです。


『ゴースト トリック』は“記憶を消してもう一度遊びたいゲーム”と呼ばれることもある作品です。それほどに鮮烈で印象的なストーリーやキャラクター、仕掛けなどが満載で、筆者もニンテンドーDSで最初にプレイしたときの驚きは忘れられません。考え抜いてギミックが完成したときの喜びは、久しぶりにプレイした今回でも健在でした。

今回のリマスター版をプレイしてなにより魅力的に感じたのは、全体的な遊びやすさが最適化された部分。グラフィックやUIの向上だけでなく、全体的な処理速度を含めたさまざまな部分が非常に快適になっています。オリジナル版から非の打ち所が無い名作だけに、より遊びやすくなっていることがとても嬉しく思います。

なお、本作の第2章まで遊べる体験版が各プラットフォーム(Steam/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ)向けに配信されています。これまで『ゴーストトリック』をプレイしていない人にも、過去に遊んだ人にもぜひとも遊んでほしい作品です。驚きの展開が満載の、“巧節”全開の物語をぜひ楽しんでみてください!


《Mr.Katoh》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 全て1,000円以下&最大90%OFF! 和風ACTに『百英雄伝』の前日譚、ゲームフリーク開発のガレキACTなどがお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

    全て1,000円以下&最大90%OFF! 和風ACTに『百英雄伝』の前日譚、ゲームフリーク開発のガレキACTなどがお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  2. SHIFT UPが上場延期へ―『勝利の女神:NIKKE』頼りの収益体制がリスクと見られたか

    SHIFT UPが上場延期へ―『勝利の女神:NIKKE』頼りの収益体制がリスクと見られたか

  3. エイム練習なしで『Apex Legends』マスターに?Skeb開発者「なるがみ」氏に訊く「CR Gaming School」で学ぶゲーム上達への考え方【インタビュー】

    エイム練習なしで『Apex Legends』マスターに?Skeb開発者「なるがみ」氏に訊く「CR Gaming School」で学ぶゲーム上達への考え方【インタビュー】

  4. 『スイカゲーム』が5日後に“重大発表”を行うと予告!カウントダウン映像では「ついに決定」との意味深ワードも

  5. 『メトロイドプライム4』発表から本日6月14日で7年が経過…「開発状況に関するお知らせ」からも5年

  6. 「ポケモン」ニュースランキング―『ポケカ』新弾「ステラミラクル」の新カード情報続々!6月7日発売の「ナイトワンダラー」にも注目集まる

  7. スクエニ・吉田直樹氏、『FF9リメイク』は作っていないと否定―「喧嘩するのはやめて」

  8. 『ロックマンワールド』は、冷戦終結後の世界に必要な概念を教えてくれた!今こそ「Nintendo Switch Online」で遊ぶべきタイトル

  9. 『真・女神転生』って何がスゴいの? 人気の理由って? 「悪魔合体」を生み出し、コマンドRPGに革命を起こした名シリーズ

  10. 山札の上から20枚も見れちゃう!?『ポケカ』新弾の「ラプラスex」が驚きの性能―終盤に逆転を狙える「ブライア」も初登場

アクセスランキングをもっと見る