人生にゲームをプラスするメディア

『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは

詳細がほとんど明かされていない『IZUNA(仮題)』の発表が、なぜネット一部で話題となったのか。その理由と、関連作の今に迫ります。

ゲーム 特集
『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは
  • 『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは
  • 『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは
  • 『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは
  • 『IZUNA(仮題)』発表がなぜ話題となったのか? 15年ぶり奇跡の復活、そして過去作の驚くべき価値とは

今年も、「東京ゲームショウ 2023」の開催に合わせ、数多くの新作が発表されました。いずれも興味深いものばかりですが、その中でも特に予想外だったのが、サクセスが発表した『IZUNA(仮題)』です。

この発表に驚いたゲームファンも多く、SNSの一部では本作の名前が飛び交いました。ですが、具体的に明かされた情報と言えば「開発着手中」「プラットフォームはニンテンドースイッチとSteam」「くノ一のビジュアル」くらいで、ゲームの詳細や発売時期もまだ不明です。

少ない情報しかない『IZUNA(仮題)』が、なぜネット上で話題となったのか。その背景を詳しく解説します。

■15年以上の沈黙を破った、まさかの復活劇

『IZUNA(仮題)』そのものの情報は限られていますが、発表と同時に公開された映像「特報 1stトレーラー」には、本作に関連するふたつの作品が明示されていました。それは、2006年6月に発売された『降魔霊符伝イヅナ』と、2007年11月発売の『降魔霊符伝イヅナ 弐』。いずれもニンテンドーDS向けにリリースされた、ローグライクゲームです。

このトレーラーだけでなく、『IZUNA(仮題)』の開発を告知したX(旧Twitter)の投稿には、「イヅナ」「降魔霊符伝」のタグが入っています。これだけ見ても、『IZUNA(仮題)』が『降魔霊符伝イヅナ/弐』と関連する作品と見て間違いないでしょう。

『降魔霊符伝イヅナ』とシリーズのゲーム展開は、2007年に発売された続編を限りに、長い沈黙期へと入りました。復活を望むファンの声も無論ありましたが、5年、10年と経てば、実現する可能性は少なくなるばかり。そのため、本シリーズ復活に期待する気持ちが薄れていくのは、残念ですが自然な流れでしょう。

そうした状況で15年もの歳月が過ぎた今、突如『IZUNA(仮題)』が電撃発表。この令和に、『降魔霊符伝イヅナ』関連作が出るとあっては、ファンならずとも驚かざるを得ません。

■ローグライク入門にも適していた『降魔霊符伝イヅナ/弐』

『降魔霊符伝イヅナ ぐっどぷらいす』と『降魔霊符伝イヅナ 弐』を対象とした購入キャンペーンのグッズ

『IZUNA(仮題)』が話題となった要因の『降魔霊符伝イヅナ/弐』は、ローグライク系の基本をしっかりと押さえつつ、難易度はやや低め。といっても温いという意味ではなく、手応えがありつつもローグライク初心者にも向いており、入門用としても悪くない作品でした。

特に『弐』はゲーム的にも正統進化を遂げ、1作目のファンを更に楽しませてくれる仕上がりに。両作品どちらも惜しい部分があるので、手放しに褒められる名作・良作とまではいきませんが、熱心なファンも生み出した個性的な作品だったのは間違いありません。

そんな『降魔霊符伝イヅナ/弐』と関連するであろう『IZUNA(仮題)』が、どんなゲームとなって登場するのか。期待を高めるなと言う方が無理な話です。


『降魔霊符伝イヅナ/弐』が、中古市場では驚きの価格に……!
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 全て1,000円以下&最大90%OFF! 和風ACTに『百英雄伝』の前日譚、ゲームフリーク開発のガレキACTなどがお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

    全て1,000円以下&最大90%OFF! 和風ACTに『百英雄伝』の前日譚、ゲームフリーク開発のガレキACTなどがお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  2. SHIFT UPが上場延期へ―『勝利の女神:NIKKE』頼りの収益体制がリスクと見られたか

    SHIFT UPが上場延期へ―『勝利の女神:NIKKE』頼りの収益体制がリスクと見られたか

  3. エイム練習なしで『Apex Legends』マスターに?Skeb開発者「なるがみ」氏に訊く「CR Gaming School」で学ぶゲーム上達への考え方【インタビュー】

    エイム練習なしで『Apex Legends』マスターに?Skeb開発者「なるがみ」氏に訊く「CR Gaming School」で学ぶゲーム上達への考え方【インタビュー】

  4. 「ポケモン」ニュースランキング―『ポケカ』新弾「ステラミラクル」の新カード情報続々!6月7日発売の「ナイトワンダラー」にも注目集まる

  5. 『スイカゲーム』が5日後に“重大発表”を行うと予告!カウントダウン映像では「ついに決定」との意味深ワードも

  6. 『メトロイドプライム4』発表から本日6月14日で7年が経過…「開発状況に関するお知らせ」からも5年

  7. スクエニ・吉田直樹氏、『FF9リメイク』は作っていないと否定―「喧嘩するのはやめて」

  8. 70%OFFを連発!『英雄伝説』や『スターオーシャン』シリーズなど人気RPGがお手頃&お買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  9. 山札の上から20枚も見れちゃう!?『ポケカ』新弾の「ラプラスex」が驚きの性能―終盤に逆転を狙える「ブライア」も初登場

  10. 『ロックマンワールド』は、冷戦終結後の世界に必要な概念を教えてくれた!今こそ「Nintendo Switch Online」で遊ぶべきタイトル

アクセスランキングをもっと見る