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『フロントミッション セカンド:リメイク』プレイレポ―名作SLGが遊びやすくなって登場!読み込み速度アップに感激【特集】

複数主人公の視点で描かれる物語は今も魅力!

ゲーム プレイレポート
『フロントミッション セカンド:リメイク』プレイレポ―名作SLGが遊びやすくなって登場!読み込み速度アップに感激【特集】
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Forever Entertainmentは、ニンテンドースイッチ向けタクティカルRPG『フロントミッション セカンド:リメイク』の配信を開始しました。

本作は、1997年にプレイステーションで発売された『フロントミッション セカンド』のリメイク作品。舞台はシリーズ第1作『フロントミッション』から12年後、クーデターの起きた東南アジアの“アロルデシュ人民共和国”で巻き起こる大きな陰謀に立ち向かう物語を、3人の主人公の視点で描きます。

リメイク版では奥深いストーリー、戦略的なターン制の戦闘、ヴァンツァーのカスタマイズなど、原作通りの要素を忠実に再現。さらにグラフィックや新機能の追加・改善、新規BGMやエフェクトなど、オリジナルとはまた異なる魅力を描き出しています。

本稿では『フロントミッション セカンド:リメイク』のプレイレポートをお送りしていきます。

壮大で重厚な物語は見応えアリ!

本作の舞台である“アロルデシュ人民共和国”は、オシアナ共同連合防衛軍(O.C.U)に加盟したことで一時は軍需産業で大きく発展。しかし、近年は深刻な経済衰退に陥り、民間や軍部にO.C.Uへの不満が出ている状態です。物語の発端となるクーデーターは「独立を唱える軍部」によって引き起こされたようです。

主人公の一人・アッシュは国内のO.C.U基地での作業中にクーデターに巻き込まれ、友人のジョイスたちと共に反乱軍の兵士と戦うことに。ここからストーリーが展開していき、やがてO.C.Uや反乱軍の戦い、そしてさらにその背後で蠢く陰謀が明らかになっていきます。

さらに本作では、アッシュの他にリーザとトマスというメインキャラクターが存在。彼らはそれぞれの目的や立場が異なり、物語の中で交錯しながらさまざまな視点で国内で発生してる事件の姿を明らかにしていきます。国内マフィアや反乱軍、諜報組織なども絡み合い、ストーリーは複雑に紡がれていくのです。

この物語を支えるのは、末弥純氏による魅力的なキャラクターたち。主人公たちはもちろん、部隊を支える仲間たちも個性豊かに物語を盛り上げます。また、嬉しいことにゲーム内BGMはアレンジとオリジナルの二つの音源から選択可能など、オプションメニューも充実しています。

『フロントミッション セカンド』の魅力はやはり、その重厚な世界観と物語。リメイク版ではより見やすくなった画面など、さまざまな点で物語を楽しみやすくなっています。

バーのちょっとした会話が魅力的だと思います。

『フロントミッション』はやっぱりカスタマイズが面白い!

「フロントミッション」シリーズといえば、欠かせないのは機動兵器ヴァンツァーです。本作でも多彩なヴァンツァーが登場し、プレイヤーは思うままにカスタマイズができます。

ヴァンツァーには両手・両腕(肩)・バックパック部に5ヶ所の装備品と、ボディ・左右腕・脚・コンピューターの5ヶ所のパーツを自由に組み換え可能。各パーツはゲーム内のショップなどから入手できます。さらに、それぞれの分野の武器レベルが上がったり、多数の敵パーツを破壊するなどで「スキル」を習得・装備できます。

このカスタマイズはシリーズで最もワクワクする部分。パイロットの得意分野や地形、敵構成にあわせた武器やパーツのセレクト、回復や予備弾薬などのアイテム選びも重要です。もちろん、資金や機体重量といった物理的な制約もあるので、単純に強い装備だけを選ぶことは困難です。

本作では、オリジナル版と同様に闘技場で武器経験値を稼ぐことはできません。そのため、パイロットのスキルを伸ばすためには限られた実戦の機会を活かすしかありません。気を付けなければ半端な育成になってしまうため、カスタマイズはまさしく部隊の運命を握るものといって良いものです。

「ネットワーク」ではオンラインショッピングも。

武器内蔵のボディや腕パーツ、多脚・タンクなどの脚パーツなども用意されているため、カスタマイズ範囲はかなり広めです。難易度は高めな作品ではありますが、それなりに好みのカスタマイズを楽しんでも戦略次第では十分に戦えますので、自分なりの部隊を作れますよ。

なお『フロントミッション セカンド』でお馴染みの「あの隠しヴァンツァー」もゲーム内に登場します。入手方法はオリジナル版と同じなので、機会があれば是非とも使いましょう。

読み込みの速さが嬉しすぎる!

本作の戦闘はターン制のシミュレーションで、基本的には敵軍の全滅が目的となります。ステージは都市や山岳、海岸などのさまざまな地形が待ち受けており、バラエティ豊かな戦いを楽しめます。

敵はヴァンツァーだけでなく戦車やヘリコプターが存在しており、適切な武器での対処も求められます。戦闘時は射撃が格闘より早く攻撃できる、遠距離なら反撃を受けないなどのルールもあるので、いかに自軍を有利にするかの戦略が重要になります。

更に、本作の高い戦略性を生み出しているのがAPと呼ばれる行動力です。このAPは「移動」「アクション」それぞれで消費していきます。さらに敵ターンで攻撃を受けるとAP消費され、減りすぎると回避行動が取れなくなります。また、ターンごとに回復するAPなのですが、敵と隣接していると全回復しないという制約があるので、いくら強いユニットでも突出した行動は厳禁です。

戦闘は難易度もそれなりに高いためやりごたえもあり、毎ターンじっくり考えるのが面白かったのですが「読み込み速度が遅すぎる」という問題点がありました。戦闘一回ごとにかかる時間も長く、乱戦になってくると1ターン遊ぶだけでも結構な時間がかかってしまうこともありました。リメイク版はその点が解消され、スムーズな戦闘が楽しめます。

ただし、戦闘の読み込みが向上した代わりにオリジナル版にあった「戦闘時にお互いの機体がフィールド上を動きながら戦う演出」が無くなり、シリーズ初代のような比較的シンプルな戦闘画面になっています。戦闘が快適なのはもちろん嬉しいのですが、オリジナルのあの迫力や臨場感がある挙動が無いのは少し寂しくもあります。

とはいえ、やはりゲームの遊びやすさは全体的に向上しています。NPC同士の戦闘でも長い読み込みがあったため、当時は本を片手に遊んでいたのですが、リメイク版ではすぐに次の行動に備えることができます。機体表示などもわかりやすくなっているので遊びやすさも大きくアップしているので、本作の魅力のひとつである物語を楽しみやすくなっていると思います。

ミニマップや敵のデータ参照も重要。

『フロントミッション セカンド:リメイク』では、オリジナル版と比べて劇的に読み込み速度が向上しているのが最大の利点とも言えます。多数の視点から描かれるストーリーや戦略性の高い戦闘など、本作ならではの魅力はオリジナル版の良さを損ねることがなく、全体的に遊びやすくなっているのは評価したい部分です。

ただし、先述した通りの戦闘シーンでヴァンツァー同士がフィールドを駆け巡る演出がなくなっているのは惜しい部分。また、一部のテキストの翻訳がおかしかったり、突然他のキャラクターの口調で喋りだす部分があったり、ストーリー部分で少し気になるミスがあります。

基本的な部分は誤訳がほぼないのでご安心ください。

高いカスタマイズ性やキャラクター育成、驚くような展開など、戦略性や物語性の高いシミュレーションRPGを楽しみたい人にはオススメしたい一本。ヴァンツァーの種類も豊富なので、自分の好きな見た目にしたい!という想いも叶えられますよ。



オリジナル版を基に「遊びやすさ」を求めたのを感じるリメイク。読み込み速度の速さは感激スパ!


《Mr.Katoh》
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