
先週中国国内の主要プラットフォームにてランキング上位を占有していた『交錯戦線 CROSS CORE』も、新たにリリースを迎えたテンセントの大型タイトルによって、そのポジションから立ち退きを余儀なくされました。
新年早々力を入れてプレイレポをお届けしたのですが、中国におけるモバイルゲームアプリの競争は、2024年も出だしから熾烈のようです。さて、今回は「日本未上陸の注目ゲームアプリ3選」などと謳っておきながら、そのうち2タイトルが日本上陸決定済みという、記事の企画にいささかのブレを感じてしまうラインナップ。兎にも角にも、今週もめげることなく注目のアプリをご紹介していきます。
※本稿では、システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています。
◆『アッシュエコーズ-白荊回廊-』

1月12日にテンセントがリリースした多次元リアルタイムバトルRPG『アッシュエコーズ-白荊回廊-』がApp Store、bililbili、TapTapにて堂々のランキング1位を獲得しました。本作は日本上陸が決定しているタイトル(※ 日本ではRESTAR LIMITEDがパブリッシング)で、昨年「TGS2023」にも出展しています。
PC版ではレイトレーシングに対応していたり、AIグラフィックス技術「DLSS 3」も採用されていたり、モバイル版との同時展開でありながら、リッチなグラフィック表現を積極的に取り入れているタイトルです。




昨今頻繁に見られるアニメイラストをベースにした3Dキャラクターモデルというよりは、キービジュアルなどで用いられる繊細なタッチが強く強調されています。しかし決してフォトリアルな表現ではないので、“アニメ絵過ぎない二次元イラスト”といった、絶妙なバランスになっています。
本作については筆者も既にダウンロード済み。近いうちにプレイレポをお届けする予定です。『アッシュエコーズ-白荊回廊-』が具体的にどんなタイトルなのか、公開中のPVをチェックしただけでは、ゲームのクオリティと魅力が伝わりにくいと思いますので、どうぞご期待ください。
◆『Devil May Cry: Peak of Combat』

『Devil May Cry: Peak of Combat』は、カプコンの人気スタイリッシュアクションゲーム『デビル メイ クライ3』をベースにしたモバイルゲームです。中国のNebulaJoyがライセンスを得て開発・運営するタイトルであり、元々日本以外の地域でのみリリースされる予定でした。
それが2023年12月14日には、新たに日本国内向けに展開されることが正式発表され、現在は事前登録受付中。1月10日にはアメリカやヨーロッパの各地域にて正式リリースされたばかりの新作タイトルとなっています。登場後、App Store&Google Playにて1位を獲得し、海外におけるシリーズの人気の高さを再認識することになりました。




そんな本作ですが、実は中国においては2021年6月11日と、かなり早い時期に登場したタイトルです。現在は「バージョン2.0」としてサービスが運営されており、遊びやすくなっているようです。
なお、先日リリースされたグローバル版とこれから日本国内向けに登場するものは、このバージョン2.0によって、さまざまなコンテンツが追加されたものになります。筆者としても「レディ」がプレイアブルキャラクターとして参戦しているため、リリースが待ち遠しい限りです。
◆『戰火撩園 Iron Desert』

『戰火撩園 Iron Desert』は、1月11日にTapTapにて発表された新作TPSです。キャラクターはまさかの全員“獣人”という切り口で、モバイル版のほかにPC版も展開されるとのことです。ゲームエンジンはUnreal Engine 5を利用して開発が進められています。
早速クローズドアルファテストがスタートしており、現在は選ばれたユーザーのみゲームをプレイできる状態です。モチーフになった動物の特性に基づくスキルシステムが特徴の1つで、戦闘中にはユニークな能力を発揮できるとしています。




残念ながらTapTapの仕様により動画を記事内に埋め込むことが難しいため、実際のゲームプレイはTapTapで公開されているトレイラーをご覧いただければと思いますが、公式の紹介通り、獣人キャラを三人称視点で操作するバトロワとなっており、射撃だけではなく、スキルを使った近接攻撃要素も確認できます。今までありそうでなかった(?)リアル等身ケモキャラだけのTPSシューター、これからの続報が楽しみですね。
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