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名作ADVの豪華すぎるリメイク!グラフィック・謎解き・会話が全面的に作り直された『アナザーコード リコレクション』プレイレポ―DS版との序盤比較も

十数年前のゲームは、どのように作り直されたのか!?

ゲーム プレイレポート
名作ADVの豪華すぎるリメイク!グラフィック・謎解き・会話が全面的に作り直された『アナザーコード リコレクション』プレイレポ―DS版との序盤比較も
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任天堂は、1月19日にアドベンチャーゲーム『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』を発売しました。本記事では、DS版との序盤比較も交えてプレイレポートをお届けします。

◆『アナザーコード』とは?

本作は、DSで発売された『アナザーコード 2つの記憶』とWiiの『アナザーコード:R 記憶の扉』を2作まとめてリメイクした作品となります。本作の主人公は、14歳の少女アシュレイ・ミズキ・ロビンズ。死んだと聞かされていた自分の父が実は生きていたという事実を聞かされ、父がいるという無人の島、ブラッド・エドワード島へと旅立ちます。

オリジナル版はシングという会社が開発していましたが、同社がすでに倒産したことから、原作のディレクターが所属するアークシステムワークスが開発を手掛けています。リメイク版では最初に「2つの記憶篇」、続けて「記憶の扉篇」と時系列順にプレイする形の作りになっています。

◆DS版とはもはや別物!?

物語は、父の妹であり育ての親でもあるジェシカと共に島へと訪れるところから始まります。到着しても父の出迎えがないことに憤り、拗ねたアシュリーでしたが、先に島内へと入っていったジェシカの悲鳴が聞こえたことを発端に、島に足を踏み入れます。

屋敷に入るために島を探索していると、ひょんなことから幽霊の男の子・ディーと出会います。ディーは57年もの間誰にも気づかれることなくひとりでさまよっていましたが、アシュレイと共に無くした記憶を蘇らせることを目指します。

原作の画面は立ち絵や見下ろし視点の3Dによって表現されていましたが、リメイク版ではフル3Dグラフィックかつ肩越し視点の三人称視点カメラで描画されています。

キャラクターも基本的には原作のテイストを尊重していますが、アシュレイの衣装にはやや変更が入っています。赤白のへそ出しTシャツというやや時代を感じる衣装を着ていたアシュレイは、パーカーに変更されました。

アートの種類も豊富で、通常の3Dモデルに加え、バックログなどで見ることができる油絵調のイラスト、そして時折吹き出しに現れるキュートなデフォルメキャラと、アシュレイやディーたちがさまざまな表情を見せてくれます。

そして、キャラクターボイスも追加されています。アシュレイは杉山里穂さん、ディーは飯沼南実さんが演じており、どれもイメージにぴったりです。ゲームプレイ中は汎用ボイスであることが多めですが、カットシーンはフルボイスで展開されます。

アシュリーが父から受け取り入手するデバイス「DAS(Dual Another System)」。原作ではニンテンドーDSそのままの見た目をしていましたが、リメイクにあたってはニンテンドースイッチを彷彿とさせるフォルムに変更されました。

大まかな流れは原作に則っていますが、一部変更された箇所も。DSではタッチパネルや2画面を生かした謎解きが用意されていましたが、スイッチ版はジャイロやボタンを使ったものになっており、それに伴ってフィールドの作りが変わったり、謎解き自体がガラッと変更されたりしています。

会話において印象的だったのは、アシュレイたちを島に連れてきてくれた船長との会話。DS版ではおっかなく、ややトゲのある印象のセリフが多いのですが、リメイク版は不器用ながらどこか優しい印象が強くなっているように感じました。

第1章の全体的な印象として、実プレイ時間はそれほど大きな差はないと思われますが、リメイク版はテンポが上がっているようです。グラフィックやアート、テキスト面において、原作はどうしても時代を感じるところがありました。その点、本作は昔のゲームのリメイクであることを忘れてしまう瞬間があるほどに会話、移動、謎解きのバランスが良く、“現代で作り直す”という点に意識的な作りであると感じました。

◆屋敷に入ったら本格謎解き!

ジェシカの後を追って屋敷にたどり着くと、洋風の内装が目の前に広がります。ここからは、本格的なジェシカの捜索と、ディーの記憶を巡る探索が始まります。屋敷の中ももちろん自由に探索することが可能。誰も住んでいない廃墟であるため、上品ながらもどこか寂れた雰囲気があります。

それぞれの部屋はまったく違った内装になっており、オブジェクトを調べることができます。その中からカギとなるアイテムを手に取ったり、部屋の中にあるものについてディーとコミュニケーションを交わしたりできます。

謎解き自体の難易度はさほど高くなく、多くの人がほどよく悩みながら解くことができるでしょう。何度かミスをしていると、アシュレイとディーの会話でヒントを出してくれるので、手詰まりは起こりづらくなっています。

謎解きをクリアするために別の部屋からアイテムを取ってこなければならないこともありますが、左スティック押し込みでいつでも出せるガイドに目的地が示されるほか、Lボタンで呼び出せるマップにも行ける場所や部屋の名前がアシュレイのメモ付きで記されているため、方向感覚に弱い……という方も安心です。

探索や謎解きを続けていく中で見つけたものをきっかけに、ディーがかつての記憶を取り戻していきます。ディーの記憶とともに過去にここであったことと、ディーがそれにどのように関わっていたか、そしてアシュレイのパパやジェシカはどこにいるのか……。さまざまな軸の物語が紐解かれていくのが魅力のひとつです。


古いゲームを現代に遊ぶと、ゲーム的な面でも表現的な面でも、どこかに「古臭さ」を感じてしまいます。その古臭さは必ずしも悪いことではありませんが、プレイヤーによっては敬遠する理由のひとつになってしまいます。

しかしながら本作は過去の作品をベースにしていながらも、現代的で遊びやすい作り直しを図っており、「2024年に遊ぶゲーム」としてもそれほど劣化を感じさせないよう非常に丁寧にリメイクを施しています。

マリオ、ゼルダ、スプラトゥーン、ピクミンといった他の任天堂作品と比べるとやや毛色の異なる作品ですが、シングルプレイのゲームが好きな人が触る価値は絶対にあるはず。Nintendo Switch Online会員向けの「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」に対応しているほか、第1章がまるごと遊べる無料体験版も配信されているため、ぜひ手にとってみてください。

『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』は、ニンテンドースイッチ向けに発売中です。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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