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男気溢れる「バレット」35歳、『FF7 リバース』でも頼もしくてカッコいい! 自ら貧乏くじを引き、仲間への心遣いも忘れない

『FF7 リバース』のバレットが持つ魅力について、シチュエーションを元に迫ってみましょう。

ゲーム 特集
男気溢れる「バレット」35歳、『FF7 リバース』でも頼もしくてカッコいい! 自ら貧乏くじを引き、仲間への心遣いも忘れない
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■親としてはまだまだ? 赤裸々な告白に嘘偽りなし

ここまで、バレットのカッコよさが感じられる点を述べてきましたが、彼も決して完璧な人間ではありません。特に父親としての自分は、本人も悩みの連続。マリンにたっぷり愛情を注ぐ一方で、今現在は彼女の元を離れる決断を(やむを得ないとはいえ)下していますし、将来についての不安を口にする場面もありました。

ジュノンエリアにて、懸賞金の一部が入った荷物を家出をした息子に渡す仕事を村長から受けると、その道すがらでクラウドたちは雑談に花を咲かせます。最初は、バレットの質問にクラウドが答える形で、家を出る前に母親が2,000ギルをくれたこと、軍に直行だったから必要ないと断ったことなどを明かしました。

その話題に一区切りをつけたバレットは、次に「子供の独り立ちに対する親側」の話を切り出します。そして、まだ早いだの甘いだのと言い、独り立ちを邪魔する親もいると話した後、「でもオレは そうはならねえって心に決めてるんだ」「マリンの独立心を尊重してやりてぇ」と、こうあるべきという親の心がけを語ります。

しかし、その台詞を聞いたクラウドは、軽く笑ってしまいます。その様子を見てバレットは「オレには無理だとか思ってんだろ」と続けますが……それは、クラウドの態度への反発や反抗心から来るものではありませんでした。

「そうなんだよ 心に決めてはみたものの ぜんぜん できる気がしねえ」「マリ~ン マリ~ンって しがみついて邪魔する気がする」「はあ マリン……」と、赤裸々にもほどがあるほど、率直な気持ちを吐露するバレット。

かなりみっともない発言ではありますが、クラウドの指摘をちゃんと認め、見栄を張らずに明かす姿は、ある意味立派です。父親として不出来な一面かもしれませんが、己を偽る虚栄心がないことだけは確かでしょう。

そんな姿に、クラウドも「落ち着けバレット マリンが家を出るにしても まだずっと先だ」と助け舟を出します。バレットの早すぎる喪失感を目の当たりにし、フォローせずにはいられなかったのでしょう。

■押し付けない優しさに、懐の深さを滲ませる

そんな珍道中も、家出した息子「ディラン」の元へ辿り着き、後は渡すだけとなりましたが、「母からの荷物は受け取れません 俺 家出中なんで」と彼から断られてしまいます。

依頼を受けた以上、渡すまでが仕事です。しかしディランも頑なで、話は平行線を辿っていましたが、そこに彼の妻「クレア」が身重な身体で現れると、バレットからの説得が少し形を変えました。

「これは あんたに預ける」と、クレアに渡すバレット。そして、「どうしてもって言うなら 返してもいい」「でも 赤ん坊が生まれるまで待て」と、考える時間を置くように促します。最後に「親になれば気持ちが変わる たぶんな」の一言を添えて。

バレットは、決して器用なタイプではありませんし、言葉が足りない時もあります。しかし不器用だからこそ、そこに駆け引きがないのも明白です。この時の言葉も、依頼を終わらせるための方便ではなく、まだ未熟ながらも「父親」の先輩として、これから親になるディランたちへのエールを、心から贈ったのでしょう。

その言葉が響いたのか、ディランたちは荷物を突き返すことなく、いったん受け取りました。今後その荷物をどうするのかはまだ分かりませんが、少なくともバレットの言葉は、ふたりに届いたようです

感情的になることもありますが、その怒りや憎しみは正しく神羅に向けられており、仲間への気遣いや思いやりは欠かさない。熱い想いはあれど、それを一方的に押し付けたりはせず、時に目先を変え、時に穏やかな想いと共に伝えるバレットは、35歳という人生の重みと、父親としてはまだまだ新米な面を併せ持つ、実に味わい深い人物です。

ちなみに戦闘におけるバレットは、基本攻撃が遠距離という特徴を備えており、近接攻撃では届きにくい飛行系モンスターに対して大きな強みとなります。日頃パーティには加えていないという人も、困った時にはぜひ彼に助けを求めてください。過酷なバトルでも、頼りになる存在です。

(C) SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:(C) YOSHITAKA AMANO


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楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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