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『FAIRY TAIL 2』バトルのテンポは小気味よく、フィールド移動も快適! フォトモードでプレイ時間も溶けそうな「試遊版」先行レポ

発売に先駆け、『FAIRY TAIL 2』の試遊版の先行プレイレポをお届け。このバージョンは、TGS2024」で遊ぶことができます。

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『FAIRY TAIL 2』バトルのテンポは小気味よく、フィールド移動も快適! フォトモードでプレイ時間も溶けそうな「試遊版」先行レポ
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漫画はもちろんTVアニメも好評を博した「FAIRY TAIL」の魅力を、コーエーテクモゲームスがRPGとして昇華し、同名のゲーム作品を2020年7月30日にリリースしました。

それから4年の月日を経た2024年12月12日、同社による続編『FAIRY TAIL 2』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Steam)が、満を持して登場します。

この『FAIRY TAIL 2』では、漫画原作の最終章「アルバレス帝国編」を描き、最大の敵「ゼレフ」や皇帝の盾「スプリガン12(トゥエルブ)」、さらには「黒竜・アクノロギア」との壮絶な戦いを、ゲーム体験として臨場感たっぷりに味わえます。

しかも「アルバレス帝国編」後には、本作だけの完全オリジナルストーリー「隠されし秘境への鍵」が展開するなど、未知の物語も待ち受けており、“まだ誰も知らない「FAIRY TAIL」”も楽しめる1作です。

そんな本作の試遊版を先駆けてプレイする機会を得たので、『FAIRY TAIL 2』のプレイ体験を通して、その特徴や魅力の一部に触れたレポートを今回お届けします。

なお、試遊版なので製品版と異なる可能性があります。また、今回プレイしたのはSteam版です。

■再現度の高いビジュアル、フォトモードにスムーズなフィールド移動も好感触

今回の試遊版を開始してまず感じるのは、原作キャラクターの再現度の高さです。デザイン自体もさることながら、豊かな表情から激しい動きまで、いずれも高いレベルでまとまっています。

しかも本作にはフォトモードが用意されており、再現度の高い3Dモデルをゆっくりチェックしたり、カメラを引いて遠景から眺めたりと、そのビジュアルをじっくりと堪能できます。

UI表示の有無や焦点距離、絞りの調整といった専用の機能も揃っており、ここぞという構図を作り上げてスクリーンショットに収め、自分だけの思い出の1枚を残すのも良さそうです。ただし、こだわり続けるとフォトモードだけで時間が溶けてしまうかもしれません。

フィールド全体の作りは比較的シンプルですが、原作の雰囲気に沿っており、必要十分なビジュアルに仕上がっています。

また、街中から野外に出てもロードを挟まず、シームレスに移動することができました。フィールド移動にストレスがなく快適性を重視した作りは、プレイヤーに大きなメリットを与えてくれることでしょう。

■テンポよくメリハリのある、リアルタイムなコマンドバトル

本作のジャンルはRPGですが、バトルはターン制ではなくリアルタイムで進行します。システム的にはコマンド選択型ですが、コマンドの一覧から行動を選ぶのではなく、各ボタンに「通常攻撃」「単体攻撃(火竜の鉄拳)」「範囲攻撃(火竜の咆哮)」が割り振られており、ボタン入力がそのまま攻撃に繋がります。

「行動力ゲージ」が溜まるごとに行動が可能になり、「通常攻撃」は連続で繰り出すことが可能。また、敵にダメージを与えるだけでなく、「SP」を蓄積させる効果もあります。

「火竜の鉄拳」と「火竜の咆哮」は通常攻撃よりも強力な反面、発動させるにはSPが必要です。「火竜の咆哮」なら1SP、「火竜の鉄拳」だと2SPを消費するので、「通常攻撃でSPを溜めつつ、戦況に応じてスキルを発動させる」のが、基本的なバトルの流れになります。

ただし、攻撃一辺倒で勝てるほど甘くはありません。的確にガードして守りを固めることも重要です。本作では、操作しているキャラが狙われている場合、攻撃を食らう前に「予兆」が現れる(キャラの頭辺りにエフェクトが発生)ので、この予兆に合わせてガードを繰り出すと、被ダメージを押さえられます。

ボタン入力がそのまま攻撃や行動に繋がるため、バトルのテンポは良好。リアルタイム進行ですが、待ち時間はそれほど感じず、むしろ刻々と変化する戦況を見定めつつ、行動可能になるタイミングでどの動きを選ぶべきかと、短いスパンで素早い判断を繰り返していきます。

その独特なテンポは、RPGの戦略性と、最適解を模索するアクションゲームの反射性が合わさっているようにも感じ、短時間ながら刺激的なバトルを楽しむことができました。

しかもバトルの醍醐味は、パーティ内の仲間との連携にもあります。敵はそれぞれ「ブレイクゲージ」を持っていますが、攻撃してこれを1本削り切ると、仲間と協力して繰り出す「リンクアタック」が発動。誰と連携するかで属性や効果も変わるため、戦略性がさらに広がります。

また、強敵との戦いで「ブレイクゲージ」を全て削り切ると、さらに強力な連携攻撃「ユニゾンレイド」が発動するなど、大技による爽快感も見逃せないポイントです。

■「TGS2024」で体験可能! 時間制限には気をつけて

今回はプレイ時間が限られていたため、ストーリーやキャラクター同士の繋がりといった部分などを深く味わう余裕がなく、その点の楽しみについては製品版の登場を待つ形となりました。

ですが、RPGながら小気味よいテンポ感のバトル、原作再現度の高いビジュアル、ロードのわずらわしさがないフィールド移動など、短い時間ながら期待が高まるプレイ体験を味わえました。

そんな魅力の一端に触れられる試遊版が、9月26日~9月29日にかけて行われる「東京ゲームショウ2024」にて出展されます。一般公開日なら来場者が試遊版を遊べるので、興味がある人は会場に足を運んでみるのも一興です。

ただし、今回のプレイと同様、試遊版は時間制限があるのでご注意ください。本記事のケースでは、試遊時間は20分。原作感満点のムービー、あれこれ凝りたいフォトモード、街中の散策、ストーリー進行……楽しめる要素が多いだけに、どこに的を絞るか決めておかないと、あっという間に過ぎてしまいます。

「東京ゲームショウ2024」で試遊する際には、後悔しないよう、狙いをしっかりと見定めてから『FAIRY TAIL 2』をお楽しみください!


(C)真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京 (C)コーエーテクモゲームス


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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