■九龍の住人たちを救いたくて聖人プレイを始めました
『野狗子: Slitterhead』に登場する住人たちは、基本的に「使い捨て」とされています。しかし、先述のとおり九龍の住民に愛着が湧きまくってしまった筆者は、犠牲者をひとりも出さない「聖人プレイ」に徹していました(一部のイベントを除く)。
戦闘中であろうと、瀕死状態の住人を見つけたら救助を優先します。放置しても問題ないのですが、もうこの世界の一部と化していたのでどうしても見捨てられず……。


探索中、下に降りるのが面倒なのでビルの屋上から飛び降りるというケースがありました。屋上から飛び降りたタイミングで下にいる住人に憑依すれば、即死ダメージを受けずに済みます(NPCに憑依した状態で3回やられるとゲームオーバー)。ただし、飛び降りた住人は瀕死状態になってしまうのです。



聖人プレイに徹しているので、犠牲者は見つけ次第即救助が鉄則です。「ごめんね」と心の中で詫びながら、瀕死状態の住人を助けます。彼らは使い捨て要員とはいえ、ロールプレイにハマってからは申し訳ない気持ちが……。


なお、稀少体である「ジュリー(JULEE)」は、自身と味方NPCの体力を回復させるアクティブスキル「リバイブオール」を持っています。RPGでよく見かける「全体回復魔法」に近いですね。
これを使えば、複数の味方NPCたちをまとめて回復させられるので、聖人プレイ縛りに挑む際は、必ずジュリーをミッションに同行させましょう。


本作は「倫理観が皆無」と評価されていますが、ロールプレイの面白さに気づいたら九龍の住人たちを助けてあげたくなるはず。倫理観と利便性の間で葛藤しながら、聖人プレイ縛りで挑んでみるのも悪くないかもしれません。
■まとめ
以上、『野狗子: Slitterhead』の憑依システムにフォーカスして魅力をお伝えしました。NPCを使い捨てながら戦う仕様は確かに斬新です。しかし筆者としては、九龍の住人になりきれるロールプレイ体験に魅力を感じました。
モブキャラになりきってボスを討伐する、九龍の住人たちに愛着が湧く、瀕死状態の住人を助けたくなる。本作ならではの没入度のあるゲーム体験が、憑依システムによって実現されていると感じました。
そして憑依システムはもちろん、緊張感たっぷりの戦闘や先が気になるストーリーも『野狗子: Slitterhead』の魅力です。独特、もしくは癖が強いゲームではありますが、食指が動いたら本作の世界に引き込まれることでしょう。本稿がそのきっかけになれば幸いです。
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