ガンガールRPG『勝利の女神:NIKKE』の最新情報を綴る配信番組が12月23日に行われ、年末から年始にかけての展開や、2025年に行われるコラボイベントの発表などがありました。
いずれの情報も気になるところですが、現役プレイヤーの視線が特に集まったのは、2025年1月1日に実装される新ニケ「ラピ:レッドフード」です。メインシナリオでひと足先にお披露目された覚醒したラピが、自身初のSSRとして登場します。

さらに「ラピ:レッドフード」は、「初のオーバースペックニケになる」とのこと。「オーバースペック」とは、“既存ニケのパワーアップバージョン”を指す言葉で、新要素のひとつとなります。
この「オーバースペック」について、現段階ではプレイヤーの間で賛否が分かれる面があり、今後の展開への「懸念」と「期待」の両面が交錯しています。果たして「オーバースペック」に、どのような危うさや可能性が秘められているのでしょうか。
■「オーバースペック」の登場で、ガチャのバランスが変わる?
「オーバースペック」は、「ラピ:レッドフード」の実装と同時に確立される新たなカテゴリーです。このカテゴライズが及ぼす影響のひとつであり、不安視する声の最も大きな理由が、「ガチャにおける排出率の変化」です。
『勝利の女神:NIKKE』でニケを手に入れる手段はいくつかありますが、新実装のニケはピックアップ募集の対象になることがほとんど(イベント配布などの例外あり)。そしてSSRのニケが排出される確率は、ピックアップキャラと恒常キャラ全般を足して、合計で4%となります。

この4%を「ピックアップキャラ」と「恒常キャラ全般」で分け合いますが、大半の募集では「ピックアップキャラ:2%」「恒常キャラ全般:2%」という形になります。「ピックアップキャラが2%」という確率設定は、一般的な基本無料系ゲームと比べてかなり高めで、出やすい方と表現してもいいでしょう。
ただし、ニケの大半が所属する3企業に収まらない「ピルグリム」に分類されるニケがピックアップされた場合、その排出率は1%(この場合、恒常キャラ全般は3%)。レア度は同じですが、ピルグリムのピックアップ排出率は半減します。

一見するとこの排出率は無体かもしれませんが、ピルグリムのニケは強さが頭一つ抜けている場合が多いため、「高性能ゆえの1%」と理解することもできます。また、ピルグリムの新ニケが実装されるタイミングは、正月やアニバーサリーといった特別なイベントに限られており、ピックアップ頻度が少ないのも許容されやすい理由のひとつです。
このほかにもゴールドマイレージの恩恵などもあり、「新ニケの大半は2%と入手しやすく、強くて頻度が少ないピルグリムは1%」というバランス取りは、『勝利の女神:NIKKE』プレイヤーに大きな問題なく受け入れられてきました。
この絶妙なバランス感を崩すのでは──といった「懸念」が、「オーバースペック」に向けられています。