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「まどマギ」新作RPGは「歴代作品を振り返る」シリーズ集大成!ファンも初心者も必見の『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』先行プレイレポート

『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』は、スマートフォン向けに2025年3月27日に配信予定です。

ゲーム プレイレポート
「まどマギ」新作RPGは「歴代作品を振り返る」シリーズ集大成!ファンも初心者も必見の『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』先行プレイレポート
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アニプレックスより、iOS/Android向け新作RPG『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra(以下、まどドラ)』が2025年3月27日に配信されます(Steam版は後日リリース予定)。本作は、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を原作としており、開発・運営はポケラボが担当。また共同開発として2017年から2024年にかけて配信されていた『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(以下、マギレコ)』を手がけたf4samuraiが参加しています。

なかでも、昨年サービスを終了した『マギレコ』からプレイ情報を一部引き継ぐことが可能で、後継作としてこの『まどドラ』に期待している人も多いのではないかと思います。ただ同時に、システムの一新や仕切り直しとしての展開に不安を覚えている方もいるかもしれません。


今回、配信に先駆けて先行体験の機会をいただいたため、実際に本作をプレイした感触を中心にお伝えしていきます。なお今回遊べたのは開発中のタイトルのため、製品版では仕様が変更される可能性があります。

◆「魔法少女まどか☆マギカ」だけじゃない!外伝作品まで大集結

「魔法少女まどか☆マギカ」といえば、2011年に放映されたシャフト制作によるTVアニメ。漫画家・蒼樹うめがキャラクター原案をつとめる可愛らしいキャラクターと、ニトロプラス所属の虚淵玄が執筆した脚本のギャップに驚く視聴者も多く、梶浦由記による音楽や劇団イヌカレーの異空間描写などの幻想的な雰囲気もあわせて魔法少女を題材としたハードなダークファンタジーとして、社会現象的に話題となっていたのは記憶に新しいです。

その後もコミカライズ・ゲーム化というメディアミックスや、劇場版などが展開。そして直近では新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」が予定されているなど、今なお変わらぬ人気で人々を魅了しているシリーズです。

そんな状況で新作ゲームとして『まどドラ』がリリース予定です。本作の特徴は「魔法少女まどか☆マギカ」や『マギレコ』だけではなく、「魔法少女おりこ☆マギカ」などの外伝作品の魔法少女たちも登場しストーリーを追体験できることです。

そのためファンは彼女たちの物語を改めて噛みしめることができますし、逆に「魔法少女まどか☆マギカ」を知らない人でも『まどドラ』からシリーズに入門することができるでしょう。

◆歴代作品を追体験!新たな主人公とともにシリーズを振り返る

本作の舞台は「灯台劇場」と呼ばれる魔法少女の「記憶の光」が集まる場所で、主人公は灯台に導かれてやってきた「名前のない少女」です。記憶を失い自分のことが分からない空っぽな状況に不安を覚えた彼女は、キュゥべえによく似た「A-Q」とともに散らばった魔法少女の記憶の光を集め、自分自身が何者なのかについて探していきます。

プレイヤーは「記憶の窓」から各タイトルの世界をクエスト方式で体験できます。魔女結界内の探索ポイントを自動で移動(プレイヤー操作も可能)しながら、フィールド上に存在しているキラキラと光る記憶の光を集めます。

この記憶の光は、ストーリー進行に必要なもののほか、作品の印象的な場面を切り取った装備「ポートレイト」やミュージックなどの収集アイテムが獲得できます。

各クエストで記憶の光を一定数集めると「ピュエラピクトゥーラ」と呼ばれる絵画が解放され、ピュエラピクトゥーラRankが上昇します。

ランクが上がると、ガチャに使用できる「マギアキー」がもらえるほか、クエストを進めて「ピュエラピクトゥーラ」を完成させることで、ときには☆5キオク(キャラクター)が獲得できることもあります。ゲーム進行とキャラクター育成が密接な関係にあるのも特徴です。

記憶の窓で見られる歴代ストーリーは、各話を数クエストに分割する形のアドベンチャーゲームスタイルで体験できます。

例えば、「魔法少女まどか☆マギカ」のパートでは、第1話「夢の中で逢った、ような……」がアニメ版の場面カットを交えながら7つのエピソードで描かれるため、ダイジェスト感は無くじっくりと世界観にひたることができ、作品の予習・復習としても最適。

さらにシリーズについて知り尽くしている人も、歴代作品を振り返りながら「A-Q」とともに主人公が成長していく姿には新鮮味を感じられます。

一方で、探索ポイントでの分岐や道中でのアイテム収集のような要素はあるものの探索要素は非常に薄め。プレイヤーが自らフィールドを動き回り、魔女結界や舞台となる見滝原の町を歩いてNPCに話しかけるなどはあまり出来ません。

とはいえ本作でのリニアなゲーム進行は、むしろストーリーに没頭できる仕様になっていると言えるでしょう。

◆コマンドバトルは歯ごたえたっぷり、初心者でも楽しめるオートバトルも

『まどドラ』のバトルは本格的なコマンドバトルで、5人パーティーを組んで敵味方が入り混じるタイムライン形式で進行します。

プレイヤーは「通常攻撃」「戦闘スキル」「必殺技」の3コマンドを選択でき、通常攻撃を行うとSPが溜まります。溜まったSPを消費することで戦闘スキルが発動可能。SPは最大で6つしか溜められないため、戦闘スキルを発動したいときにSPが足りないという状況にならないように、考えながら攻撃を重ねていきたいところです。

そして、攻撃を続けるとキャラアイコンの横にあるゲージが増加します。これが最大まで溜まると、必殺技が使用可能に。全体攻撃や強力なバフ効果などで、バトルを有利に進められます。そして何より3Dモデルでの必殺技演出は魔法少女の一番の見せ場。『マギレコ』からさらに進化した表現でファン必見のものとなっていました。

HPバーの上部にあるのがブレイクゲージ

敵にはそれぞれブレイクゲージがあり、「火」「水」「木」「光」「闇」「無」の6種類存在する属性のうちの弱点を突くなどでゲージが削れていきます。ブレイクゲージをすべて削ると「ブレイク状態」になり、その状態でさらに攻撃を加えていくとブレイクボーナスが加算され与ダメージが増加します。

つまり弱点を突いてブレイク状態にし、ボーナスが溜まったら必殺技を使用して一気に大ダメージを与えるサイクルがセオリーになるでしょう。一言で表せば『崩壊:スターレイル』に似た戦闘システムのため、同作のプレイヤーは馴染みやすいのではないかと思います。

キオク(キャラクター)には、「アタッカー」「ブレイカー」「バッファー」「デバッファー」「ディフェンダー」「ヒーラー」の6種類のロールがそれぞれ設定されています。

例えば事前登録キャンペーンでプレイヤー全員がもらえる「[ルクス☆マギカ] 鹿目まどか」は、敵のゲージを削ったりブレイクボーナスを上昇させたりするのに長けた「ブレイカー」というように、各キオクによって得意なことが異なります。さらに、レアリティやキオクの種類によって同一のキャラクターであっても所持スキルやロールが違うため、属性もあわせて理想的なパーティーを作ることへ夢中になれます。

またボス戦以外ではオートバトルがあり、雑魚敵相手にはオートでサクサクと攻略し、ボス戦は腰をすえてじっくりと戦略を考えるというメリハリがある体験ができます。

育成に必要な素材を入手する強化クエストも一度ステージをクリアすれば、スタミナを消費してバトルをスキップができるため、カジュアルにバトルや育成に触れられるのも本作の魅力です。それでいてキオクのレベル上限はプレイヤーレベルの上限と同じなので、度を超えてインフレすることが少なく、歯ごたえのある戦闘を楽しみやすいでしょう。

「魔法少女まどか☆マギカ」らしいキュートで優しい雰囲気はシリーズ初心者でも入りやすく、一方でじっくりと向き合えばハードな一面を見せるといった体験がバトルで味わえるのではないかと思います。

筆者はコマンドバトルを採用したRPGが好きなのですが、それはアクションゲームといった他ジャンルと比べて、反射神経などのプレイヤースキルが問われないからです。そのため本作は、「魔法少女まどか☆マギカ」が好きな人や気になっているけどゲームは苦手というファンでも入りやすく、逆に歯ごたえのある難易度を求めている人にとってはバトルやボス戦などで十分楽しめます。

そしてこれまでの歴代作品のストーリーを追いながら、3Dで表現されたお気に入りの魔法少女たちの活躍を見届けることができる、ファン必見のタイトルに仕上がっていると感じました。


『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で2025年3月27日リリース予定です(Steam版は後日リリース予定)。

©2024 Magica Quartet/Aniplex,Magia Exedra Project


《SIGH》

RPGとADVに強いと自称するライター SIGH

RPGとADVが好きなフリーのゲームライター。同人ノベルゲームは昔から追っているのでそこそこ詳しい。面白ければジャンル問わずなんでもプレイするのが信条。

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