■「マスターとサーヴァント」の関係性をナチュラルに再現!

こうしたゲーム性は『ヴァンサバ』ライクのゲームに共通しており、その点は『Fate/Final Journey』も踏襲した形になっています。
実際にプレイしたところ、バトルパートの操作感もよく、爽快感を覚えるゲームバランスも良好。このジャンルを研究し、かつ気軽に遊べるよう丁寧に調整が行われたように感じます。

一方で、『Fate/Final Journey』の独自要素もあり、そうした特徴がプレイ感の個別化を確立しています。特に大きいのは、マスターと相棒であるサーヴァントの存在でしょう。
2人一組で戦いに挑みますが、『FGO』の設定通り、戦う能力を持つのはサーヴァント。しかし、マスターから魔力供給を受けなければならないため、サーヴァントはマスターを守りながら戦うことになります。
その構造が『Fate/Final Journey』でも再現されており、プレイヤーが直接操作するのはマスターですが、マスターを動かすとその移動先に相棒のサーヴァントが動き、盾になるような形で先導します。

もちろん攻撃はサーヴァントが行うため、移動方向を中心に攻撃が発生。主人公が直接攻撃する『ヴァンサバ』ライクの作品とは異なり、「先導するサーヴァントで、いかにマスターを守るか」という、本作独自の立ち回りでバトルに挑むことになります。
文章で説明すると難しそうに感じるかもしれませんが、操作自体は移動のスライドのみなので、複雑な理解は必要ありません。攻撃と防御を兼ねるオプションが先頭に立つ、と考えてもらえれば大丈夫です。

『ヴァンサバ』ライクは、無数の敵をさばききれずに逃げ回る展開も少なくありません。その際、包囲の薄い部分へまっしぐらに向かうのが定番です。しかし本作の場合、後方からマスターに迫る敵に向かってサーヴァントをぐるっと回して対処する、といった「マスターを守る」動きが発生します。
このアクションが、マスターとサーヴァントの関係をうまくゲーム性に落とし込んでおり、自然にプレイをしているだけで原作の立ち位置が再現できる作りはお見事です。

そんなワンポイントのおかげで、単なる『ヴァンサバ』ライクではなく、マスターとサーヴァントのコンビネーションによる全方位STG、という独自性を生み出しています。また、爽快感重視のバランスも相まって、ついついプレイを繰り返してしまう中毒性も秘めている点も嬉しいポイントです。
1プレイが短く済む上に、プレイ中のサイクルも早いため、『ヴァンサバ』ライク未経験者には手軽かつ無料で遊べる入門用としてもお勧めできます。また経験者も、マスターとサーヴァントの関係性が生み出す独自性で楽しめる『Final Journey』。今回のゲームアプリも、遊ぶ価値のある1作です。

最大の欠点を挙げるとすれば、2025年4月1日23時59分にサービスを終了する点でしょう。恒例とはいえ、『Final Journey』を遊べる期限が短すぎます。ある程度まとまった時間さえあれば、夕方から遊んでも十分楽しめるので、悔いのないように『Final Journey』を満喫しましょう!
(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)