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良い歳したオトナでも「うんぴ」「おぴっこ」で盛り上がれるんだ! 戦略性も高い非対称脱出ゲーム『プリッとプリズナー』【プレイレポ】

「このキャラ、おぴっこが大量に出るから強いよ!」

ゲーム Nintendo Switch
良い歳したオトナでも「うんぴ」「おぴっこ」で盛り上がれるんだ! 戦略性も高い非対称脱出ゲーム『プリッとプリズナー』【プレイレポ】
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ピンクルの新作非対称型脱出パーティーゲーム『プリッとプリズナー』が2025年12月25日に発売されました。本作は脱獄を目指す4匹の「動物」と、それを阻止する2体の「看守ロボット」に分かれて戦う“排泄型アクション”です。

ルールはシンプルで、動物達は「うんぴ」「おぴっこ」といった“生き物ならではの生理現象”を重要ギミックとして駆使しながら脱出を目指し、対するロボット側は“逃げる動物を寝かしつけたら勝利”。本記事では先行プレイレポートとして、社会に出てすっかり立派になったはずの大人たち(ライター&編集部)がうんぴを出したりおぴっこをぶっかけたりと、熱く盛り上がった様子を紹介していきます。

なお、本記事はピンクルから提供されたSteam用キーを利用して制作しています。

◆「このキャラ、おぴっこが大量に出て良い感じですよ!」

『プリッとプリズナー』のルールは単純明快。「どうぶつ」側のプレイヤーはおぴっこを敵のロボットにかけてショートさせつつ、様々なマップ上ギミックを発動させるべく至る所でうんぴを排泄して、脱出ゲートを目指します。

そして「ロボット」側は、動物たちを攻撃して一定回数寝かしつける(倒す)ことが勝利条件です。動物たちがまき散らしたうんぴを掃除して所定の場所に収めることで「バージョンアップ」が行われ、監視ドローンともども強くなる仕組み。後半に向けての強化を急ぐか、あるいは先手必勝を狙うのか、という選択も重要です。

ざっくり言うと、基本的なルールはこれだけ。見た目もかわいらしく単純明快なシステムであるものの、数多のゲームをプレイしてきた大人たちが「うんぴ」「おぴっこ」に真剣になれるほどの駆け引きが本作には備わっています。

駆け引きが生まれる理由のひとつは、「どうぶつ」と「ロボット」達が持つ豊かな個性。たとえばシマウマ(ジブラ・ジョン)であれば、他の小柄な動物と比べて“膀胱が大きい”ということなのか、おぴっこを出すのが得意だったりします。逆にライオン(レオン)は年老いているため、飛びが悪いという悲しき摂理まで再現されていて、なんだか悲しい……。

また、動物たちは「スキル」「特徴(パッシブスキル)」をそれぞれ持っています。たとえばうさぎの「うーちん」は“ラビットキック”という控えめなホーミング性能付きの飛び蹴りで、敵側のロボットをスタンさせることができます。「特徴」は一番近くのエサ場(うんぴを出すための事前準備的なスポット)がわかるというものです。

余談ですが、「うーちん」はかわいい見た目に反して数々の凶悪犯罪を起こし長年逃げ続けた“裏社会のレジェンド”だそう。人(動物)は見かけによりませんね。

ロボット側のカスタマイズでは、吹き矢や電撃などの攻撃面を担う上半身(UPPER)と、追跡において一長一短がある下半身(LOWER)を組み合わせることによって性能を決定します。

「ガジェット」「強化パーツ」も設定可能。特定の場所にスタン罠を仕掛けられるガジェットだったり、周囲を広く見渡せる強化パーツなどを選べます。

シマウマの「ジブラ・ジョン」はおぴっこの排出量が多くて足も速いという、基礎スペック面では強いキャラ。ロボットがダメージ覚悟で突撃しても競り負けてしまう可能性もあるのですが、それもマップと条件次第です。

筆者は動物陣営でプレイした時、さっそく「ジブラ・ジョン」を使用したのですが……障害物が多くて監視カメラの密度が高めのステージでは、なかなか上手く立ち回れません。ロボットと遭遇してもダッシュスキルで一時的に逃げられはするものの、あまりの速さに監視カメラの範囲に入ってしまったりと、操作性にも個性を感じられました。

「ジブラ・ジョン」は壁の多いマップや、ロボット側の範囲攻撃「スタンガン」に弱め。壁を越えて電撃をバリバリ浴びせられ、負けてしまいました。

負けるとロボットによる寝かしつけの時間がスタート。動物は睡魔に抗えず、何度も寝かしつけられると終いにはスヤァ…と熟睡しちゃいます。こうなるとゲームオーバー。夢か現か、自分がうんぴとなってマップをウロチョロするしかできません。

しかし、この状態でもうんぴとしてマップギミックを動かすことができます。スイッチを押してドアを開けてあげたり、お風呂を温めるためにボイラーに身を投じたり、植物の肥料になるべく土に埋まったり、さまざまな活躍の道が残されています。

本作の脱出条件はマップ毎に異なっていて、賑やかなパーティー感と熱い駆け引き要素を両立しています。「トイレにうんぴをするとゲートが開く」といったシンプルな条件から「うんぴとおぴっこで水路を整備し、水を通す」「ボイラーをうんぴで温めてお風呂に一定時間つかる」など、様々なクリア条件が設定されているのです。

ゲームスタート前に解説が出るのも親切ですね。

もちろんマップによって立ち回りも変わるので、今回の先行プレイはひたすらに新鮮な気持ちでプレイできました。マッチ終了後には貢献度に応じた獲得ポイントも表示されるので、陣営として負けたとしても自分の功績はわかりますし、その逆ならば次に活かそうとも思えます。

『プリッとプリズナー』を子ども向きのパーティゲームと侮るなかれ。本作は「各マップでの経験を活かし、どれだけ効率的な動きが出来るか」という探究も楽しいゲームです! 一人でオンラインマッチに潜ってスキルを磨くもよし、筆者&編集部のように大勢でワイワイと話しながら攻略法を考えるのもいいでしょう。お正月も近いですし、家族や親戚と遊ぶのにはもってこいのタイトルです!

ちなみにカスタムマッチでは、4対2の形式を崩すことも可能です。たとえば「ハードコアゲーマー」VS「幼いお子さま」というチーム分けになったとしても、ロボット側と動物側の参戦数を3対3にするなど、バランスを調整できます。


非対称脱出ゲームは、スリル満点なホラーテイストだったりシビアな戦略が求められたりと、遊び始めるのにハードルが高そうなジャンル。もちろん『プリッとプリズナー』も駆け引きの重要性は高いのですが、見た目が優しい世界なので“非対称脱出ゲーム”というジャンルを初めて遊ぶときにぴったりかもしれません。

面白いことに、対人プレイで嫌なことをされても題材が「うんぴ」だからか、恨みつらみがあまり生まれない! 筆者としてもキャラの解放やマップへの理解度を高めていくうちに更なる魅力を見出せそうなゲームだと思えました。


ゲームは、時に世代を超えたコミュニケーションツールになります。シンプルに「うんぴ」や「おぴっこ」が好き!というハードコアゲーマーや、非対称鬼ごっこに興味がある方はもちろんですが、年代の違うゲーマーと遊ぶ予定がある人もチェックしてみてはどうでしょうか。

『プリッとプリズナー』はクロスプレイに対応。PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2/スイッチ向けに配信中です。


《高村 響》
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