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任天堂の「ブルーオーシャン戦略」についてIDCがレポート

マーケット調査コンサルティングファームのIDC(International Data Corporation)は任天堂の「ブルーオーシャン戦略」についてのレポートを公表しました。IDCは他社との明確な差別戦略に任天堂は成功していて、新規ユーザーの獲得や既存のプラットフォームとのバランス及び収益性の維持を成し遂げれば勝者であれるとしています。

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マーケット調査コンサルティングファームのIDC(International Data Corporation)は任天堂の「ブルーオーシャン戦略」についてのレポートを公表しました。IDCは他社との明確な差別戦略に任天堂は成功していて、新規ユーザーの獲得や既存のプラットフォームとのバランス及び収益性の維持を成し遂げれば勝者であれるとしています。

・ニンテンドーDSは「ブルーオーシャン戦略」に基づいた最初のハード。タッチパネル、音声認識、2画面、WiFi通信などユニークな機能を搭載することで、差別化し競争から離れる事が出来た。

・任天堂はてWiiで革命的なコントローラーで遊びやすい環境を作り、DSと同様の成功を収めることを期待している。遊びやすさとコンテンツはノンゲーマーにも訴えかける要素と考えている。

・任天堂の長期的な成功はマーケットシェアでないことを産業やウォール街に宣伝する必要がある。IDCは収益性や少なくともGC以上の販売台数を確保することが成功の基準となると考える。

を前提条件として、Wiiの成功の為のポイントを次のように挙げています。

・DSのように多くの価値を持っていることを幅広く伝えていく。動くモデルやゲームを示すだけでなく、マーケティングの観点からも効果的な戦略を立てることが必要。特にノンゲーマーにとって価値が分かるように。

・歴史的に任天堂は発売時期を遅らせてきたが、今回はホリデーシーズンを逃すことはできない。

・Wiiでの任天堂の主要な挑戦は新規ユーザーを獲得していくことではあるが、既存の任天堂ファンとのバランスを保つことも成功には不可欠である。さまざまなゲームでこれに挑戦していくことが必要。

携帯ゲーム機に関しては、GBAとDSのバランスを保つこと、DSではDSでしか出来ないゲームを継続的に提供していく必要を指摘しています。

「ブルーオーシャン戦略」はハーバードビジネススクールの著名教授のW・チャン・キム氏が提唱する戦略思考で、既存の競争が繰り広げられているマーケット「レッド・オーシャン」と対比するものとして、競合が無く真っ青な海を泳ぐことのできる未開拓の市場を開拓する事こそが企業が長期的な繁栄を手にする最善の方法と説くものです。「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」は読んでいて中々面白いです。
《土本学》
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