海外メディアOfficial Nitendo Magazineが報じるところによりますと、海外版『メイドイン俺』(『WarioWare D.I.Y.』)では、Wiiウェアのクリエイターによるミニゲームが配信されることになったそうです。
『And Yet It Moves』『Jett Rocket』『Swords and Soldiers』『Toki Tori』といったWiiウェアのクリエイターが参加することになっており、一週間ごとにミニゲームが追加されていくとのことです。
人材の育成・活用はゲーム界にとって大きなテーマです。これまでは小規模ゲームのクリエイターを発掘するコンテストが盛んでしたが、今回の任天堂の試みは、『WarioWare D.I.Y.』の話題作りと同時にクリエイターを育てていくという狙いがあるのではないでしょうか。
育てる、といってもいくつかの側面があります。まずはゲーム制作のレベルアップ。厳しい姿勢で知られる任天堂と共に仕事をするのですから、クリエイターとしてはプラスもあるはず。小規模ゲームの制作には独特の感性や工夫が必要になりますから、制作を続けることで脳のコンディションを保てるはずです。
小規模ゲームではありませんが、『SDガンダム ガシャポンウォーズ』のスタッフも旧公式サイトにおいて「だが・・・やはり任天堂はすごいと。「ユーザー第一、キー配置」「ウチとやるなら、新しい事」 「見やすさ優先」「バランスは、素人に合わせてなんぼのもん」等々・・・勝手に標語にしてますが、任天堂一流のゲーム制作のすごみを味合わせていただきました。」とその効果を語っています。
次に売上面でのバックアップ。Wiiウェアのクリエイターたちにとって、自分の名前やソフトが露出することは大きなプラスになります。もしもあなたがゲームを作ったりBlogを開設した時のことを想像してみてください。とにかく多くの人に見てもらいたいと考えるのではないでしょうか。
『Toki Tori』のCollin van Ginkel氏と『Jett Rocket』のManfred Linzner氏は、ミニゲームで自分のWiiウェアの主人公をフィーチャーするそうです。無料配信のミニゲームでWiiウェアの宣伝ができるのですから、売上にも良い影響が期待できます。また、ミニゲームの制作にギャラが発生しているのであれば、それもプラスになります。
ダウンロードゲームや小規模ゲームは今後のゲーム界の鍵となります。クリエイターを収穫すべき「果実」と捉えるのではなく、育てるべき「種」や「苗木」と考えることは、ゲーム界の将来への意義ある投資でもあるのではないでしょうか。
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