任天堂のリストラを行わない経営スタンスについて、岩田社長が株主総会の質疑応答で明らかにしました。コスト削減など様々な理由で社員を一時的に解雇するレイオフやリストラ。ゲーム業界においても、特に海外では意外と頻繁に行われている手段でもありますが、任天堂はそういった戦略について否定的です。なぜ任天堂はリストラを行わないのか。その理由について同社社長・岩田氏が第73回定時株主総会の質疑応答で明らかにしています。岩田氏は、数年サイクルで山と谷のあるビジネスにおいて、短期的な業績回復を求めてリストラを行うと会社で働く人たちのモラール(士気)が下がると述べ、そして、そういった人達が不安に怯えながら作ったソフトが、本当にユーザーの心を動かせるのかという疑問を投げかけました。また、任天堂では、それぞれの分野の社員がそれぞれの仕事の中身で貢献をしている背景があり、業績という部分だけを取り出してこういった措置をとるのは、長期的にみて社の力を強めることにはならないと続けています。ゲーム開発には独創性はもちろん、専門的かつ最先端の高い技術力が個々のスタッフに求められます。人材を大切に育て、ゲーム業界を支える大きな柱としてリードを続けてきた任天堂だからこその実績と自信を感じさせる回答ではないでしょうか。(c) 2013 Nintendo
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