9月20日(土)幕張メッセ国際会議場にて「ASEAN Character Award 2014」(アセアンキャラクター大賞)の授賞式が開催された。ASEAN諸国から寄せられた合計33作品の中から、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞の受賞作が選出され、トロフィーの授与や作品の紹介プレゼンテーションが行われた。 「ASEAN Character Award 2014」は日本ではまだ広く知られていないASEAN諸国のコンテンツ制作力をアピールするために、本年より設けられたコンテストである。応募の条件はASEAN諸国で発表されたアニメ、マンガ、ゲームなどのキャラクター作品となっており、市場性、新規性、社会性、創造性、将来性をそれぞれ審査して受賞作が選出された。
審査員特別賞は2作品が選出された。インドネシア制作の『salim&silmy』はムスリムの男の子と女の子のキャラクターだ。イスラム圏から誕生したキャラであることをストレートに打ち出して地域性を活用した点や、イスラム圏との付き合い方を教えてくれる作品内容が受賞の理由となった。 もう一つの受賞作「Asva」は、カンボジア制作のスマートフォンゲーム『Asva the Monkey』の主人公。カンボジアの伝統的なオペラに登場する不思議な猿のキャラクターは「カンボジアでなければ生み出せなかっただろう」と審査員も驚かせるほどの独創性に溢れている。ゲーム産業の規模が小さいカンボジアから、繊細なグラフィックを持つコンテンツが送り出された点も受賞を後押しした。
「ASEAN Character Award 2014」を主催する国際機関日本アセアンセンターは、今後も日本企業に対してはASEAN諸国の作品を紹介する機会を、ASEAN諸国の企業に対しては日本でビジネスを展開するチャンスを提供する場の創出を目指していく。 [高橋克則]
国際機関日本アセアンセンター http://www.asean.or.jp/
ASEAN Character Award 2014 主催: 国際機関日本アセアンセンター 運営: 有限責任事業組合ASEAN クリエイティブ サポーターズ 後援: 一般社団法人日本オンラインゲーム協会、 一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会