
続きましてスーパーファミコン。小学生の頃の思い出がたっぷり詰まっています。今回用意できたのは本体とスーパーゲームボーイです。
末永:イジェクトボタンがあるのはスーパーファミコンまでですね。
みかめ:そうですね。スーパーファミコンはボタンを押し込むのでちょっとおしゃれになりました。
山崎:64はイジェクトボタンがないからソフトを持って引っこ抜くのか。このイジェクトって、要は押し上げているだけですよね。当時は引っこ抜きは絶対にやってはいけないと思っていたけど。こうやって押して…

宮崎:ああ~!(笑)
末永:スーファミあるあるですね(笑)トースターのようだ…

みかめ:ソフトがすっ飛んだところで、ちょっと変わり種の「SFメモリ」(※5)を差し込んでみます。色が白いから目立ちますね。
※5…書き換え専用カセット。「ニンテンドウパワー」という書き換えサービスでソフトを任意に書き込んで遊ぶことができた。ローソンのロッピー端末にて展開されたが、現在はサービスが終了している。
宮崎:こんなのあったのですね。
みかめ:スーパーファミコンのものしか手元になかったのですが、ゲームボーイ用の「GBメモリカートリッジ」もあったのですよ。

山崎:マリオペイントの取扱説明書懐かしいですね。
みかめ:マウス自体が発掘できませんでした…
山崎:『マリオペイント』といえばハエたたきをやってたなぁ!やられたら「うわぁ!」っていうやつ。 僕はこれで絵を描いたことがないです(笑)
みかめ:やりましたねぇ。学校帰りに持っている友達のうちに集まって遊んでました。
宮崎:集まりましたね。そういえばスーパーゲームボーイが出た時は友達がずっと『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』をやっていて帰ってくれなかった(笑)
末永:僕はスーパーゲームボーイで『ポケットモンスター』をずっとやっていました。

このドッキング感がたまらなかった…!
末永:携帯機用のソフトが据え置きでできたのってこれが初めてですよね。スーパーゲームボーイを差してさらにソフトを差して…ガジェット感がすごい…。
宮崎:ゲームボーイカラー専用ソフトはそのまま色が再現されますが、そうでないものは微妙な色がついてなんとなくカラーっぽくなりましたよね。
山崎:フレームや比率が変えられましたね。カスタマイズしている感じがよかったなぁ。
みかめ:スーパーファミコンの周辺機器と言えばサテラビューもありましたが、皆さんのご家庭にはありましたか?
山崎:サテラビューはさすがに誰も導入していなかったなぁ。
みかめ:今ではDLソフトとか当たり前ですが、当時は画期的過ぎてよくわからなかったしお値段的にも手が出ませんでした(笑)
末永:配信会社のセントギガによるバス釣り大会とかもあったみたいですね。
山崎:あの頃に通信プレイをやってたのか…! 早すぎたなぁ。

続きましてNintendo 64。色違いやクリアボディなども発売されました。
宮崎:64は子供心をくすぐるデザインなんですよね。ここの拡張パック差し込み口とか。将来何かおきそうな予感を感じながら毎日眺めてました(笑) 子供だから知識が足りない時期じゃないですか。だからこういう「何かおこりそうな拡張ポイント」にそそられるんですよ。
みかめ:拡張パックは一度差し込んだら絶対に触れてはいけないんでしたっけ?

山崎:禁忌の領域だ…!
末永:『スーパーマリオ64』の振動パック同梱版を購入したのですが振動パックは衝撃でした。『ウェーブレース』も振動パックが感動でしたね。64でもゲームボーイのソフトがプレイできるよう「64GBパック」が発売されたんですけど、これもコントローラー側に刺すので驚きました。


末永:当初は『ポケモンスタジアム』と同梱で発売されました。限られたポケモンのみ対応でしたが、それでも読み込んでというのが楽しかったですね。
宮崎:ところで本体に周辺機器を付けて拡張するという発想は他社のハードにはないですよね。
みかめ:上位モデルはありますが本体の下にドッキングさせて機能を増やすという発想はないですね。任天堂ハードもゲームキューブのゲームボーイプレーヤーが最後です。ゲームボーイプレーヤーもあからさまな「合体ロボ感」がないというか、ゲームキューブの形自体がスタイリッシュですよね。Wiiからはそれが顕著です。

ゲームボーイプレーヤー。縦横サイズが揃っており、本体に馴染むように設計されています。
宮崎:なるほど。64までは戦隊ものの合体ロボ感がありましたね。そう考えるとNintendo Switchは歴代ハードの中でも相当スタイリッシュですね。

末永:ガジェット感はゲームキューブが最後ですね。Wiiは「Wiiモーションプラス」でコントローラー側に拡張が付くようになりましたね。この流れで、Nintendo Switchは将来的にジョイコンが拡張できそうだなと。
みかめ:Wiiは本体にゲームキューブコントローラーとメモリーカードの差し込みがあるので周辺機器で拡張しなくてもOKだったというのがありますね。古いハードのソフトはバーチャルコンソールで配信されましたし。

ゲームキューブのコントローラー4個、メモリーカードを2つ接続することが可能。

みかめ:あからさまじゃないけどゲームキューブの下部はよく見ると合体ロボ感があってそそりますね。
末永:ブロードバンドアダプタとモデムアダプタが付けられる端子がありますね。
宮崎:当時のブロードバンドといえば…Yahoo!BBとかASDNとかあの頃ですね。早い人は光入ってたくらい。まだモデムで通信する人もいましたね。だからブロードバン版とモデム版のふたつのアダプタが用意されていたと。
みかめ:本体の拡張機能は一般家庭にブロードバンド環境が整うまでの歴史でもあるのですね。環境が整って本体に端子が付き始めた頃からガジェット感が薄くなってきたように感じます。そしてゲームキューブにはこれは使われずに終わった端子があるんですよね…何をしようとしていたのか、気になります。
のちほどお借りしたサテラビューを確認したところ、こちらにも使われなかった端子が…。

これらがもし使われていたら… 妄想せずにはいられません。
みかめ:ちなみに私の家ではゲームキューブはいまだに現役ハードです。この正方形のフォルムと、取っ手がいいんです。
宮崎:結局使わなかったな、この取っ手(笑)
みかめ:ゲームキューブが発売された当時、クラムシェル(ほたて貝)型の初代iBookが流行っていたのですが、これにも取っ手が付いていて、みんなドヤ顔でむき出しのまま持ってスタバに入っていましたよ(笑) 持ち運ぶのは当時のトレンドだったんですよ、多分(笑)
宮崎:今持ち歩いたらインスタ映えしそう。
(一同笑)
山崎:歴代のゲーム機の中でも名前と形と色味がマッチしていてオシャレですしね。
みかめ:またMacの話ですが、Macも当時Power Mac G4 Cubeという箱型の機種を出していますね。こうやってみるとゲームキューブは「おもちゃ感」からの脱却が半端ないなと。
末永:殺傷能力も抜群ですし(笑)
みかめ:でも本体の取っ手は消えていく… 箱の取っ手も地味になくなるんですよ。

末永:今はおもちゃ感を3DSが引き継いでいるのかな。
宮崎:でも小学生は3DSでカメラ撮影していますからね。おもちゃでも高性能ですよ。
みかめ:3DSでYouTubeも見られますしね。いい時代になったなぁ。

ファミコンからゲームキューブまでのコントローラーを並べてみました。
みかめ:ファミコンのコントローラーはあえての2コンです。マイクでよくデスボイスやってました(笑)
末永:スーパーファミコンのコントローラーも完成されていますよね。ABXYとLRはここからですし。なんでYが上でXが下なんだろ。Y軸X軸で考えたら逆のような気がして。
宮崎:そんなこと考えたこともなかった。
末永:Bはジャンプ、またはキャンセルですね。
みかめ:64から登場のCはA、Bの流れからかな?
末永:Zはなんとなくわかりますね。Z軸的な。


末永:64はとにかくコントローラーが秀逸でしたね。3D(サンディ)スティックも斬新で。スティックの下がすごく汚れましたが(笑)
宮崎:64は過渡期のおもちゃ感が逆によいというか。スタイリッシュではないんだけどそこが子供心に刺さるんですよね。

山崎:コントローラーだけなら軽いけど振動パックつけるとけっこうな重さになりましたよね。ところでゲームキューブコントローラーのLRは改めて触ってみるとけっこう押し込まないとカチっとならないですね。でもこれが気持ちいい!
みかめ:今日は山崎編集長がコントローラーに感動する日ですね(笑) 個人的にはゲームキューブのコントローラーが最高だなと思います。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』はいまだに現役です。
末永:ゲームキューブコントローラーは完成されてますね。LRの押し込みのトリガーっぽさとCボタンが現代的です。
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